紙の本
小心者とは、調べ尽くし考え尽くし、物事を進めること
2019/08/17 22:10
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投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブリジストンの社長を務めた方のメッセージを読めるだけでも、価値があると思います。よりありがたかったのは、他のスーパー経営者の自伝にありがちな、マウント表現が皆無だったこと。決めつけ、考え方に沿わないものを断じる表現もなかったこと。最初から最後まで、素直な気持ちで読み進めることができました。
自分以外のすべてのものに敬意を払う、という表現は月並みですが、それを腹に落ちる表現で伝えていただいています。
今後も時々この本から元気をもらおうと思います。
紙の本
世界シェアNo.1を誇るブリジストンの元CEOによる最強チームを生む25の鉄則!
2017/12/15 10:26
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、自動車などのタイヤで世界的に有名なブリジストンの元最高経営責任者による経営ノウハウが詰まった作品です。著者はブリジストンにおいて約14万人もの人たちをまとめ上げ、引っ張ってきた経験を持っています。そして、その経験をもとに最強のチームを作る鉄則を25紹介してくれます。実は、その鉄則は一見すると、私たちの従来の常識とは大きく違うことが分かります。例えば、「小心な楽観主義者が最強である」とか、「臆病者しか生き残れない」などです。しかし、内容を読んでいくうちに、著者の真意がわかり、その意味が理解できます。非常に興味深い書です。
電子書籍
リアリティーのある話
2023/08/21 11:48
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投稿者:nama - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の具体的な経験をもとにリーダーとして最低限抑えておくべきポイントを述べており、わかりやすい。また聞こえの良い言葉だけでなく、本音ベースの心情も吐露しており、共感できる。
電子書籍
励みになる厳しく重みのあるお言葉
2018/09/25 08:02
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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
書いている内容は厳しいですが、重みのあるお言葉でした。現場経験もわかりやすく書いてあるし、大変だった状況の描写がわかりやすいです。今の時代はワークライフバランスとかテーマになっていますが、やはり組織を支えるためには、正念場ではワーク中心の生活にならざるおえないですね。今の自分にはぴったりで、励みになりました。
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裸の王様にはなりたくない。そう思っていてもなってる人はいて、誰もないたいと思う人はいない
=自分もなるかもしれない。
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筆者の経験談に基づいた考え方が学べてなかなかためになった。以下は読書しながらのメモ。
経済情勢が悪くなると店舗の業績が悪くなるのであれば、誰が店長をしていても同じこと。それならば、店長は誰でもいい。そこを変えることができるのができる店長。
目の前に困難が立ちはだかった時に誰かのせいにしたり、環境のせいにするのではなく、自分の力でなんとかしようとする意思を持つ心の持ち方こそがリーダーシップの根っこ。
トラブルと解決するのがリーダーの仕事。そのために部下よりも高い給料をもらっていると言っても間違いではない。トラブル報告を受けたら、これこそ自分の仕事だと喜ばなければならない
何度言い出しっぺになったかが真のリーダーになれるかどうかを決める。
トラブルを報告しやすい風土を作りみんなで討論することで合目的的になれる。
そもそも会社はゲマインシャフトではなくゲゼルシャフトなので、感情的な結びつきをベースに集まった集団ではない。なので、そのような場所で好き嫌いは出さず、目的達成に集中すべき。
自尊心を傷つけるのは最もいけないこと。強い敵意を抱いてしまい、その結果面従腹背になる。
会議では、自分は答えを知っている。メンバーの中で自分が最も優秀だ。という意識はダメ。自分は答えを知らないという謙虚さを持って傾聴する姿勢を持つ。
リーダーがどんな言葉を打ち出すかでリーダーの力量は測られるが、かっこいい言葉を使ってはならない。まずは短い言葉でインパクトを与え、そのキーワードを繰り返すことでチームに浸透させる。
危機に対する対応は、それが顕在化する前に行うべき。なぜなら、経営状況が良好なタイミングでやった方が能動的に強力な対策を打つことができるから。経営が傾いてからでは、受動的でミニマムな対策になってしまう。
結果を出せとだけ言っていれば現場からはOKYと言われてしまう。やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、ほめてやらねば人は動かじ。を体現するべき。
現物、現場、現実の3現を体感しなければ優れた判断はできない。しかし、上になれば現場から離れるのはしょうがない。少しでも決断に不安がよぎったら、時間を作って3現を体感しに行こう。
能力はいつも無理矢理広げられる。その時の自分の実力では対処できない状況でもがく中で成長できる。
リーダーはメンバーを導く者なので、誰よりもしっかりと先を見通すことが必要。
権力を使わずにリーダーシップを示すには、実力を示し続けるしかない。そうしてなお見出すものに対してだけ、権力的アプローチで制裁を加える。
課長に就任した人物が、これから勉強して、結果を出せるように頑張ります、と挨拶するようではダメ。既に育成期間は終わり、結果を出すことだけが求められるから。
〜覚えておくべきフレーズ〜
言い出しっぺでなければ意味がない。
人格者を目指すな。
自尊心を傷つけることほど愚かなことはない。
リーダーは1円も稼いでいない。
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荒川さん自身の体験をもとに優れたリーダーが小心者であることが書かれています。メーカーの管理職の人、管理職になりたい人は身が引き締まると思います。
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リーダーシップを持っている人の気質で共通するのは、
実は小心者というところである。
タイトルは少し大げさですが、本書では、
色んなリスクを考えながら決断していくことが
リーダーに求められる気質であると言ってます。
実際色んな可能性を考えられる能力って特殊で、
そこから一つを選択・決断出来る能力も特殊。
両方が揃っている人がリーダーシップを持つ人で、
優秀な経営者は共通して持っている。
若干心配性のほうが良いってことですかね。
【勉強になったこと】
・リーダーとなるためにも言い出しっぺになること。
そしてたくさん失敗すること。
そして最後までやりきること。
・会社とは目的達成のために集められた組織で、
好き嫌いはどうでもよい話である。
・リーダーが果たすべき重要な役割として、
「誰もが発言しやすい環境をつくる」ことがある。
そのためにも相手の話を傾聴する姿勢を忘れずに。
・リーダーは現場を指図するのではなく、
サポートするくらいでないといけない。
・外部コンサルタントのレポートが理路整然として
いるときは、たいてい現場の声を聞いてない。
もっと現場を視察して、現場の声を聞いて、
レポートとしてまとめること。
資料を読むだけでは分からないことは多い。
・「先」を見通す力を持つ人とは、
ずばり心配性である。
・リーダーが提示するのは細かい作業指示ではない。
大きな方向性・目標を提示して、メンバーに語りかけ、
メンバーの貢献意欲を引き出すことが重要。
・上記以外に、全体のバランスを見ることも
リーダーに求められる素養。
部分最適ではなく、全体最適を意識すること。
・計画とは、一度決めたらそれを厳守するのが目的
ではなく、むしろ変化に即応するためにこそあるもの。
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現代的リーダーというべきか、天才以外が目指すべきリーダーの理想像と感じた。
理想を描き、現実を客観的にみつめ、自分とその行動を徹底的に疑い、組織の力学や人間の感情にいかに鋭敏であることがリーダーにとって必要なことである。
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オーナーシップを手離さずに主導権を握る
部下を責め立てるのは「合目的的」ではない
責め立ててもトラブルは解決しない
目的は、トラブルに適切に対応して損害を最小限に留めるとともに、顧客との信頼関係を再構築する以外にありません
部下が安心してトラブルを報告できるようにするのは、リーダーの重要な仕事のひとつということ
リーダーは1円も稼いでいない
能力はいつも無理やり広げられる
「先回り」するから主導権を握ることができる
そもそも、組織における出世などいい加減なものです。ほとんどがたまたまそうなっただけ。
社長に上がってくる提案は、すべて「妥協の産物」である
さまざまな調整を経て、当初は革新的で切れ味の鋭い内容だった企画の「カド」が取れ、組織内で波風を立てない、誰からも突っ込まれない「丸まった」ものへと変貌していく
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こういった本に共通することは多い。
①原則は枉げない(生命重視など)
└判断基準となる
②規則規律を厳守する
③リーダーは目標を示し、共に汗をかき実行する
④面白いことを実行する
⑤叱るときは合目的
⑥経費の削減は小さくかつ得た利益は社員環境改善に還元
などなど。
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リーダーは、どうあるべきなのか?
ブリヂストン元CEOが原理原則を教えてくれる一冊。
14万人を率いたリーダーの一言は、ほんと重い。
本当に大切なことは何なのか?
次世代リーダーに求められる資質なにか?
本当勉強になる。
このスケールの会社のトップの考えを知れることは、とても貴重。
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一気に読めました。自分への戒めも含め色々と得るものが多い内容でした。特に印象に残った言葉は『OKY』と『正面の理 側面の情 背面の恐怖』ですね
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ブリヂストン元CEO荒川詔四氏によるリーダーリップ論。語られることは松下幸之助氏や稲盛和夫氏と同じく「謙虚であれ」である。「繊細さ」を束ねた者こそ「強靭なリーダー」に為り得る。本来CEOは頂点ではなくステークホルダーへの奉仕者である。頭では分かっていても体現は難しく身につまされ反省させられる内容が多い。以下、良かった章を列挙。
――――――――――
1 誰かを「指導」するなどという不遜な考えを捨てる。
3 仕事の「所有権」を決して手放してはいけない。
7 「自尊心」を傷つけることほど愚かなことはない。
8 優れたリーダーは「傾聴」する。
10 「原理原則」を死守する。
11 「臆病さ」を笑う者は必ず失敗する。
12 リーダーは「1円」も稼いでいない。
13 「現場」を知らない者は決断できない。
14 「理路整然」としたリポートを疑え。
15 「大河の流れ」のように考える。
16 心配性だから「先見の明」が育つ。
17 地位は「ダメな人」をつくる。
18 「負のメカニズム」を知り尽くす。
19 「部下の痛み」に敏感であれ。
21 「権力」はできるだけ隠す。
22 臆病な「理想主義者」であれ。
24 「目先の危機」ではなく、「危機の先」を見つめる。
25 次世代に「美田」を残す。
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ここ数年で一番の当たり本。リーダーとしての視点、考え方、行動、責任など全般について著者の体験から出た話が多かったが、他の本と比べて腹落ち度が全然違った。
著者はブリヂストンのブリヂストンの元CEOの経歴を持つビジネスリーダ。
ブリヂストンが世界最大のタイヤメーカーである事、
タイヤは国際規格が共有のため、参入障壁がなく、Cut Throat Business(喉をかき切るビジネス)と呼ばれ
世界中で食うか食われるかのし烈な競争をしているという事をこの本で知った。
また本中にファイヤストンをM&Aした話も出ているが、数年前にニュースで聞いた程度だったが
タイヤ業界では超名門企業だったと初めて知った。
中でも一番衝撃的だったのが、「順調にトラブルは起きる。トラブルが起きるから順調なのだ」と言う言葉。
多くのビジネス本などでは「悲観的に計画して、あらかじめ想定外のトラブルを潰しておく」という事が
正解と書かれている。
自分も計画時に事前に色々と考えていても、思わぬ方向から問題が発生してしまったことは必ずと言っていいほど起きる。
そう言う時自分の無力さや浅はかさに自己嫌悪していたが、この言葉を聞いて、救われた気がした。
息子に読ませたいと思いながら読んだが、今読んでも自分の感じるほどの理解は得られないだろう。
しかし出来れば大学時代にこの本を読み学んでから、社会人になってほしいと思いながら読んだ。
気に入った言葉
誰もが共感する理想を掲げメンバーの主体性を徹底的に尊重する
この時初めて、私は誰かのせいにするのではなく、自分の力で何とかしようと行動を起こしたのです。
トラブルが起きているからこそ「仕事は順調だ」と考える
オーナーシップを捨てれば「子供の使い」でしかない
仕事を面白くするのは驚くほど簡単である
たかだか1平方メートルのデスクにカジリちて命じられた仕事をこなしているだけでは人生つならない
自らリスクを取って「言い出しっぺ」になる。そして周りの共感を得ながらプロジェクトを実現させていく事こそリーダシップ
言い出しっぺのなるうえで重要な事は「やりきる事」
「合目的的」であることに徹すればリーダシップは生まれる
チームに秩序を与えるのはリーダーの統制ではなく、日ごろからメンバーに正しい目的意識を持つように働きかける事
リーダーにとって臆病さは美徳である
臆病さを笑うものは必ず足元をすくわれる
OKY(おまえきてやってみろ)
権力ではなく実力でリーダシップを示す
リーダーは自らの課題を作り出すクリエイターでなければならない