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ブロンズ像の恋人
生身の恋人なんていらない。美しいブロンズ像があればいい――。他人を避け孤独に生きる真砂(まさご)は、ある日、一回り年下の青年・良平(りょうへい)と出会う。逞しい上半身、日...
ブロンズ像の恋人
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ブロンズ像の恋人 (キャラ文庫)
商品説明
生身の恋人なんていらない。美しいブロンズ像があればいい――。他人を避け孤独に生きる真砂(まさご)は、ある日、一回り年下の青年・良平(りょうへい)と出会う。逞しい上半身、日本人離れした長い手足…。理想的な肉体に心を奪われた真砂は、良平をモデルに彫像を作り始める。体温のない美しい恋人との蜜月――。けれど、快活でエネルギッシュな本物の良平が真砂に近づき、次第に二人きりの生活を侵し始めて!? ※口絵・イラスト収録あり
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紙の本
生きているということ
2020/12/27 13:21
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
ピグマリオンネタは色々な形でありますが、
思っていたより変化球気味でした。
真砂の理想の肉体美を持った良平が
現実の真砂の世界に侵入してくる。
真砂がとりあえず社会生活は送っていますが、
ネガティブで内向エキセントリック(あるいは病的)
一方良平も理想の肉体美とともに素直で明るい単純な性格かと思いきや。
こちらも暴走気味な面があり・・・
(その暴走にこちらがびっくりする)
しかも、そりゃだめだろうなことも
まあ、まだ20歳そこそこの若者だって思えばそうかと思った。
(真砂がそう思った時に、こちらもそうかーって思った)
まあ、そんな良平が真砂の生活に変化を与えるとともに
乱しすぎなところもありましたが、攪拌されておちついたのかな。
まあ最終的には理想な肉体に
最初から理想的な精神が備わっているとは限らないよねと
読み手側がなぜか思い知らされましたけどね。
真砂の幻視・幻聴がちょっとすごすぎて、
本気で大丈夫か状態ではあります。
母の育て方も特殊なので、
本気で境界超えているので心配ですが、
これから良平とともにいることで、
落ち着くのでしょうかねぇ。
剛しいらさんの人形ものと思って想像していた作品と
少し違う賑やかしい(騒がしい)話ではありました。
余談:マネキン会社の社名が「立松マネキン」なんですよねー
特に話的には繋がってはいませんが、「あの会社」ってことで
ちょっとうふふって声を上げていまいました。
知っている方だけわかる楽しみですね。
☆3.5評価なのですが、
相対的な評価含めていつものように4にはせず3としておきます。