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  3. 大岡 昇平の電子書籍一覧

“大岡 昇平”の電子書籍一覧

1909〜88年。東京都生まれ。京都帝国大学文学部フランス文学科卒業。小説家。著書に「野火」「俘虜記」など。

“大岡 昇平”に関連する電子書籍を47件掲載しています。130 件目をご紹介します。

【全1-2セット】成城だより

  • 税込価格:3,124
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2015/07/29
  • 商品タイプ:セット商品
  • 成城だよりの全1-2をセットにした商品です。成城に越して来て11年、運動は駅まで15分の片道だけ。体力の衰えに抗しつつ、富永太郎全集に集中、中原中也「山羊の歌」の名の由来を追い、ニューミュージック、映画、テレビ、劇画、広汎な読書、文学賞選考会等、80年代前半の文化、文壇、世相を俎上に載せ、憤り、感動する。70歳にして若々しい好奇心と批評精神で「署名入り匿名批評」と話題を呼んだ日記体エッセイ...下2巻。

野火

  • 評価4.1レビュー:223件
  • 税込価格:396
  • 出版社:新潮社
  • 販売開始日:2014/04/25
  • 敗北が決定的となったフィリッピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った蛭まで食べたあげく、友軍の屍体に目を向ける……。平凡な一人の中年男の異常な戦争体験をもとにして、彼がなぜ人肉嗜食に踏み切れなかったかをたどる戦争文学の代表的名作である。

電子書籍

天誅組(講談社文芸文庫)

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天誅組

  • 税込価格:1,617
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2020/10/16
  • 尊皇攘夷、公武合体、権謀術数が渦巻く激動の幕末の文久2年、土佐の山奥の若き庄屋・吉村虎太郎は、脱藩を敢行。翌年8月、「天誅組」を組織、挙兵。その秋、激烈なる死を遂げた。草莽の志士たちへの著者の深い共感が、歴史に埋もれた「もう一つの転換期のエネルギー」を鮮やかに捉える。史料の博渉、明晰なる解読で、維新の先駆者の真実を追跡。「物語体」も一部駆使した、創見溢れる「史伝体歴史小説」。

花影

  • 税込価格:440
  • 出版社:集英社
  • 販売開始日:2015/11/06
  • 女の盛りを過ぎようとしていたホステス葉子は、大学教師 松崎との愛人生活に終止符を打ち、古巣の銀座のバーに戻った。無垢なこころを持ちながら、遊戯のように次々と空しい恋愛を繰り返し、やがて睡眠薬自殺を遂げる。その桜花の幻のようにはかない生に捧げられた鎮魂の曲。実在の人物をモデルとして、抑制の効いた筆致によって、純粋なロマネスクの結構に仕立てた現代文学屈指の名作。

靴の話 大岡昇平戦争小説集

  • 評価3.5レビュー:9件
  • 税込価格:495
  • 出版社:集英社
  • 販売開始日:2015/07/17
  • 太平洋戦争中、フィリピンの山中でアメリカ兵を目前にした私が「射たなかった」のはなぜだったのか。自らの体験を精緻で徹底的な自己検証で追う『捉まるまで』。死んだ戦友の靴をはかざるをえない事実を見すえる表題作『靴の話』など6編を収録。戦争の中での個人とは何か。戦場における人間の可能性を問う戦争小説集。

俘虜記(新潮文庫)

  • 評価4.2レビュー:36件
  • 税込価格:869
  • 出版社:新潮社
  • 販売開始日:2014/04/04
  • 著者の太平洋戦争従軍体験に基づく連作小説。冒頭の「捉まるまで」の、なぜ自分は米兵を殺さなかったかという感情の、異常に平静かつ精密な分析と、続編の俘虜収容所を戦後における日本社会の縮図とみた文明批評からなる。乾いた明晰さをもつ文体を用い、孤独という真空状態における人間のエゴティスムを凝視した点で、いわゆる戦争小説とは根本的に異なる作品である。横光利一賞受賞。

電子書籍

常識的文学論(講談社文芸文庫)

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常識的文学論

  • 評価3.0レビュー:1件
  • 税込価格:1,562
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2020/09/04
  • 歴史小説、推理小説は「文学」に値するのか? ーー大衆文化の隆盛とともに、文学の世界においても、大衆小説や中間小説が文壇の主流へと登場しつつあった1960年代初頭。こうした流れを、純文学にとってかわるものとして擁護する批評家の言も含め、歴史小説や推理小説の実体を根底的に批判した、ポレミックな文学論。<『蒼き狼』論争>となった井上靖への批判、深沢七郎の『風流夢譚』批判、松本清張批判など、スリリングな文...

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凍った炎(講談社文庫)

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凍った炎

  • 税込価格:660
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2020/08/28
  • コルシカの地主マテオが、裏切り行為を犯した一人息子を射殺するという、プロスペル・メリメの短篇「マテオ・ファルコーネ」と、その原話である地中海の小島・コルシカの伝説との対比への興味から描いた、連作小説。歴史の中に民族の特質を追及し、外国の旅のうちに、みずからの戦後を追懐する。大岡文学の〈原点〉への凝視を示す作品集。

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わがスタンダール(講談社文芸文庫)

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わがスタンダール

  • 税込価格:1,210
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2020/08/05
  • ファブリスを中心にみれば、『パルムの僧院』は宛然一個の冒険小説である。―――スタンダールに魅了され、それを終生問い続けた当代屈指のスタンダリアン=大岡昇平。綿密な探究と思考、対象を徹底的に見極めようとするダイナミックな意志。鮮明な自己認識の大いなる軌跡を示す〈スタンダール論〉34篇を収録した決定版。

電子書籍

【期間限定価格】証言その時々(講談社学術文庫)

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【期間限定価格】証言その時々

  • 評価4.3レビュー:2件
  • 49%OFF 03/31まで 通常1,155
  • 税込価格:578
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2014/09/26
  • 「私はひとりになった。静かに涙が溢れて来た……祖国は敗けてしまったのだ。偉大であった明治の先人達の仕事を三代目が台無しにしてしまったのである」――収容所で敗戦の報に接した著者が見た戦争、そして戦後日本の姿とは。数々の戦争文学を残した作家が綴る、帰還兵への思い、六〇年安保、チェルノブイリ原発事故への眼差しなど戦争をめぐる証言。(講談社学術文庫)

電子書籍

成城だより 下(講談社文芸文庫)

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成城だより 下

  • 評価5.0レビュー:1件
  • 税込価格:1,562
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2014/05/16
  • 毎月の文芸誌に目を通し、文壇のみならず時代と社会現象一般に眼を向け、自分を老生と呼びつつ、好奇心を躍動させ、文学、映画、音楽等を批評する。ランボーがスタンダールとともに自己の中に在ると感じ、また「事件」のゲラを読む。心臓、体力の限界を心配しつつ堺事件調査の旅行にも出る。「文学界」1986年2月号まで書き継ぎ大岡昇平を雄弁に語る、知的刺激と人間味溢れる好エッセイ。上下2巻。

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成城だより 上(講談社文芸文庫)

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成城だより 上

  • 評価5.0レビュー:1件
  • 税込価格:1,562
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2014/05/16
  • 成城に越して来て11年、運動は駅まで15分の片道だけ。体力の衰えに抗しつつ、富永太郎全集に集中、中原中也「山羊の歌」の名の由来を追い、ニューミュージック、映画、テレビ、劇画、広汎な読書、文学賞選考会等、80年代前半の文化、文壇、世相を俎上に載せ、憤り、感動する。70歳にして若々しい好奇心と批評精神で「署名入り匿名批評」と話題を呼んだ日記体エッセイ。上下2巻。

事件(新潮文庫)

  • 評価3.8レビュー:17件
  • 税込価格:957
  • 出版社:新潮社
  • 販売開始日:2014/04/04
  • 事件は神奈川県の小さな町で起った。小学校の同級生だったヨシ子と結婚しようとした十九歳の少年宏が、結婚に反対する彼女の姉を殺害した容疑で逮捕された。当初単純に考えられた事件は、裁判の進展とともに意外な事実が明らかになり、しだいに複雑な様相を呈する──。劇的な展開、圧倒的な現実感(リアリティ)で裁判を描き、裁判は決定的な〈真実〉に到達できるのかをわれわれに問いかける。推理作家協会賞受賞。

ハムレット! ハムレット!!

  • 評価2.0
  • 税込価格:2,772
  • 出版社:小学館
  • 販売開始日:2021/11/04
  • 花やかな文豪達による<新>ハムレット競演。

    収録作品は以下の通り。

    巻頭8ページ口絵(4色)「ハムレット」をテーマにした銅版画=描き下ろし
    巻頭詩 谷川俊太郎「初夏のハムレット」=書き下ろし
         *
    太宰治「新ハムレット」(長篇小説)
    芥川比呂志「ハムレット役者」(「タイツ」「三度目の正直」「太宰治とともに」...

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文学の運命 現代日本のエッセイ(講談社文芸文庫)

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文学の運命 現代日本のエッセイ

  • 評価5.0レビュー:1件
  • 税込価格:1,144
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2020/08/28
  • 「目がくらむような出会い」と交遊――小林秀雄、中原中也、三好達治、桑原武夫、そして「スタンダール」との邂逅。混沌とした青春の放浪時代を出発点に、戦争・戦場・俘虜という「経験と意味」を確認すべく、図らずも小説家として世に出た文学的生涯。常に、文学・政治などすべてに閃めく大岡昇平の鮮烈な「眼」。著者の小説・評論の原点と「志」を語る名エッセイの数々。小説家にして優れた批評家でもあった大岡昇平、珠玉のエッ...

電子書籍

萌野(講談社文庫)

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萌野

  • 税込価格:660
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2020/08/05
  • ニューヨークで、はじめて親となろうとしている息子夫婦に対する微妙な心情と、18年ぶりにアメリカを再訪したその父親の文明批評的視点を交錯させて、知的関心の全領域を、「人間的な親和の文章」でつづる。自在な形式と、鋭い洞察力により、不滅の作家精神を実証した、強靱な文学境域。

電子書籍

レイテ戦記(一)(中公文庫)

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レイテ戦記(一)

  • 評価4.4レビュー:4件
  • 税込価格:1,320
  • 出版社:中央公論新社
  • 販売開始日:2019/07/12
  • 戦争は勝ったか、負けたかというチャンバラではなく、その全体にわれわれの社会と同じような原理が働いている――。太平洋戦争の天王山・レイテ島での死闘を、厖大な資料を駆使して再現した戦記文学の金字塔。毎日芸術賞受賞作。巻末に講演「『レイテ戦記』の意図」を付す。
    (目次より)
    第一巻
    一 第十六師団    昭和十九年四月五日
    二 ゲリラ
    三 マッカーサー<...

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レイテ戦記(四)(中公文庫)

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レイテ戦記(四)

  • 評価5.0レビュー:2件
  • 税込価格:1,320
  • 出版社:中央公論新社
  • 販売開始日:2019/07/12
  • レイテ島の土はその声を聞こうとする者には聞える声で、語り続けているのである――八万の兵力を投じながら、生還者は僅かに二五〇〇人。太平洋戦争最悪の戦場を鎮魂の祈りを込め描く著者渾身の巨篇。巻末に「連載後記」、エッセイ「『レイテ戦記』を直す」を付す。
    【全四巻】
    (目次より)
    二十八 地号作戦 昭和二十年一月一日―二十日
    二十九 カンギポット 一月二十一日―四...

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レイテ戦記(三)(中公文庫)

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レイテ戦記(三)

  • 評価4.7レビュー:2件
  • 税込価格:1,320
  • 出版社:中央公論新社
  • 販売開始日:2019/07/12
  • 米軍のオルモック逆上陸に潰滅状態に陥りながら、自活自戦を続ける日本軍。昭和十九年十二月二十六日、マッカーサー大将がレイテ戦終結を宣言するも、司令官山下奉文大将の訓辞「生ノ難キニ耐エカチテ永久抗戦」が届く。
    大西巨人との対談「戦争・人間・文学」を巻末に収録
    【全四巻】
    (目次より)
    二十一 ブラウエンの戦い 昭和十九年十二月六日―七日
    二十二 オルモ...

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レイテ戦記(二)(中公文庫)

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レイテ戦記(二)

  • 評価5.0レビュー:2件
  • 税込価格:1,320
  • 出版社:中央公論新社
  • 販売開始日:2019/07/12
  • 昭和十九年十一月、レイテ島最大の激戦地となるリモン峠での死闘が始まった。現地の苦戦に武藤方面軍参謀長は打切りを意見具申するが、八日の総理大臣小磯国昭の天王山発言により、レイテ戦続行は大本営方針となる。
    巻末にインタビュー「『レイテ戦記』を語る」(聞き手・古屋健三)を収録。 【全四巻】
    (目次より)
    十二 第一師団
    十三 リモン峠      十一月三日―十日<...

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レイテ戦記(全四巻合本)(中公文庫)

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レイテ戦記(全四巻合本)

  • 税込価格:5,280
  • 出版社:中央公論新社
  • 販売開始日:2019/07/12
  • 中公文庫『レイテ戦記』全四巻を合本したものです。既刊電子版と内容に変更はありません。

    太平洋戦争最悪の戦場・レイテ島での死闘を、厖大な資料を駆使し、鎮魂の祈りを込め描く戦記文学の金字塔。毎日芸術賞受賞作。巻末に、講演「『レイテ戦記』の意図」、インタビュー「『レイテ戦記』を語る」、大西巨人との対談「戦争・文学・人間」、エッセイ「『レイテ戦記』を直す」を付す。
    一 第十...

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大岡昇平

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大岡昇平

  • 評価3.5レビュー:5件
  • 税込価格:2,640
  • 出版社:河出書房新社
  • 販売開始日:2017/12/08
  • 対照的な二組の夫婦と復員兵の愛をめぐる心理小説の傑作『武蔵野夫人』とその創作過程に関する「『武蔵野夫人』ノート」、南方での戦争体験を元にした思索的小説『俘虜記』から「捉まるまで」等三篇、ユーモア溢れるおとぎ話の続編「一寸法師後日譚」、花柳小説の佳品「黒髪」、神話と文学の起源をさぐる評論「母と妹と犯し」、昭和天皇重篤に際して心情を綴った「二極対立の時代を生き続けたいたわしさ」など、戦争と人間の真実を...

中原中也詩集

  • 評価4.3レビュー:39件
  • 税込価格:1,100
  • 出版社:岩波書店
  • 販売開始日:2017/06/15
  • 中原を理解することは私を理解することだ,と編者はいう.こうして飽くなき詩人への追求が三十余年にわたって続く.ここにその成果を総決算すべく,中也自選の『山羊の歌』『在りし日の歌』の全篇と,未刊詩篇から六十余篇を選んで一書を編集した.読者はさまざまな詩に出会い,その底にある生の悲しみに心うたれるに違いない.

中原中也

  • 評価4.3レビュー:3件
  • 税込価格:1,562
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2017/01/01
  • 中原の不幸は果して人間という存在の根本的条件に根拠を持っているか。……人間は誰でも中原のように不幸にならなければならないものであるか。……深い友情から発した鋭い洞察力と徹底した実証的探究で、中原中也とは何か、文学とは何かに迫る第1級の評伝。野間文芸賞受賞の『中原中也』から「中原中也伝――揺籃」「朝の歌」「在りし日の歌」を収録。

愛について

  • 評価3.7レビュー:2件
  • 税込価格:990
  • 出版社:講談社
  • 販売開始日:2017/01/01
  • “この道はどこへ行くんでしょうか”――偶然の邂逅から始まる若い男女の愛。その2年後の妻の謎の事故死。『武蔵野夫人』『花影』で新しい“愛のかたち”を文学史上に画した著者が、現代の市民社会とその風俗の中に、男と女、家庭、“愛の死と再生”のテーマを“連環”する10章で問う。

ミンドロ島ふたたび

  • 評価5.0レビュー:1件
  • 税込価格:902
  • 出版社:中央公論新社
  • 販売開始日:2016/08/30
  • 『レイテ戦記』執筆過程の昭和42年3月、一兵士として戦った現地を再訪し、自らの生と死との彷徨の跡を尋ねる。賠償問題が解決してもなお、反日感情が根強く残る時期、亡き戦友への追慕と鎮魂の情をこめて、詩情ゆたかに戦場の島を描く。『俘虜記』の舞台となった、ミンドロ島、レイテ島への旅。

ゴルフ 酒 旅

  • 評価5.0レビュー:1件
  • 税込価格:814
  • 出版社:中央公論新社
  • 販売開始日:2016/03/30
  • ゴルフは絶えざる自己との戦いである――。世は空前のゴルフブーム。その魅力に取り憑かれた著者が、その効能を説き、獅子文六、小林秀雄、石原慎太郎ら文士との交友を綴る。そして、はじめて飲んだ日本酒の味や、米欧旅行の見聞……。多忙な作家の執筆の合間には、いつも「ゴルフ、酒、旅」があった。 〈解説〉宮田毬栄

最初の目撃者

  • 税込価格:605
  • 出版社:集英社
  • 販売開始日:2015/11/06
  • 新進文芸評論家の建部隆之介の死体が、マンションの自室で発見された。死因は青酸性毒物による中毒死。遺書もなく、闘争の跡もなく、自殺の動機すら考えられない。なぜ、誰に殺されたのか……推理作家・垂水兼人の頭はひらめく。作家、評論家、編集者など文壇を形づくる複雑な人間模様を背景に描く表題作ほか、九篇を収録した推理小説集。

母六夜

  • 税込価格:605
  • 出版社:集英社
  • 販売開始日:2015/11/06
  • 父と子が、同時にひとりの女に魅かれ、愛憎の業のなかにあえぐ名作「沼津」、大岡文学のライトモチーフになる女性像を幻想的な世界に現出する「母六夜」ほか「焚火」「問わずがたり」「木下氏の場合」など、著者の文学世界の核心をかたちづくった傑作十三篇を収録。

酸素(新潮文庫)

  • 税込価格:583
  • 出版社:新潮社
  • 販売開始日:2014/07/04
  • 神戸の〈日仏酸素株式会社〉は海軍と結びついて造船用の酸素を納入していた。その会社にひとりの青年が翻訳係として採用されたが、彼は非合法活動のために特高に追われる身だった……。日ごとに緊迫の度を増す開戦前夜の暗い時代相の中に、実業家、軍人、地下活動家、女流画家などさまざまに入り乱れる多彩な人物群像、幾重にもからまり合う恋愛心理を冷徹な筆に描く長編。
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