電子書籍
逆説の日本史 別巻5 英雄と歴史の道
著者 井沢元彦
英雄44人が時代を動かした「道」を解説。歴史を動かしたのは“健脚”だった?迅速な行軍が求められた戦国時代。豊臣秀吉は、明智光秀との天王山へ向け、足軽の大軍をわずか3日で2...
逆説の日本史 別巻5 英雄と歴史の道
逆説の日本史 別巻5 英雄と歴史の道 (小学館文庫)
商品説明
英雄44人が時代を動かした「道」を解説。
歴史を動かしたのは“健脚”だった?
迅速な行軍が求められた戦国時代。豊臣秀吉は、明智光秀との天王山へ向け、足軽の大軍をわずか3日で200キロも移動させる「中国大返し」を決行。足軽出身だからこそ、軍の移動の速さが「足軽の足」にあることを熟知していたのだ。
逆に、江戸時代になると、「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」が“国是”となった。幕府が大河に橋を架けず、馬車も作らず主要街道を走らせなかったのは、経済効率を犠牲にしてでも、移動を制限し、平和を保つためだった。
そして幕末、坂本龍馬は薩長同盟を成立させるため、江戸から薩摩まで、歩いて西郷隆盛を訪ねた。電話やメール、交通機関もない当時、秘密裏に同盟を結ぶには、薩摩・長州の要人に会うしか方法がない。
維新は龍馬が志と信念を持って歩んだ道によってもたらされたと言える。
『逆説の日本史』別巻シリーズ第5弾「英雄と歴史の道」は、信長、信玄、光秀から、芭蕉、伊能忠敬まで、武将・偉人44人が歩んだ「戦争」「経済」「政治」「外交」「文化」にまつわる「道」を集中講義。
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
著者紹介
井沢元彦
- 略歴
- 1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局(政治部)記者を経て、作家に。「猿丸幻視行」で江戸川乱歩賞を受賞。ほかの著書に「逆説の日本史」など。
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紙の本
面白かったです
2016/02/22 20:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:壽 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本史には余り興味のなかった私ですがなかなか面白かったです。別巻だったのでさらっと流し読みしたような感じです。改めてシリーズを最初から読んでみたくなりました。
紙の本
英雄の裏話
2022/03/23 21:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
○戦争
織田信長
桶狭間は豪雨で視界不良もあったが奇跡の勝利である
金ヶ崎退却戦での殿の秀吉は“被害を最小限に留める”ことを成し遂げた名将と言える
豊臣秀吉
中国大返しが成功したのは、秀吉足軽経験がその秘訣である
賤ヶ岳の勝利は、大垣から木ノ本までを驚異的な速度で移動したため
徳川家康
関ヶ原前の小山で三成挙兵を聞き、豊臣軍を徳川私軍に代えるため、長政を使い西軍派大名の切り崩しを図っていた
島津義弘
関ヶ原での島津退き口をせざるを得なかった教訓が、幕末の情報分析に繋がっている
黒田官兵衛
秀吉が最も恐れた男であり、関ヶ原合戦時、島津を残してほぼ九州を制圧した
源 頼朝
流罪人からスタートした頼朝の人生は石橋山の強運を如実に感じさせる天下人である
○経済
武田信玄
騎馬隊を中心の部隊に必要なのは舗装された道”棒道”が必要だった
武田騎馬隊は、騎兵と歩兵の混成部隊であった
上杉謙信
農民兵が中心の部隊は農閑期でないと戦ができない
雪国の越後では短期決戦しかできなかった
長宗我部元親
四国統一ができたのは“一領具足”の足軽集団を持っていたためである
毛利元就
石見銀山という財源を手に入れたことが元就の躍進の決め手であった
織田信長
経済活性化のために廃止した関所であったが、光秀の行動がわからなかった
加藤清正
築城の名人であった
最高傑作が熊本城であり、名古屋城である
○政治
後醍醐天皇
一度は隠岐に流されながらも脱出し、鎌倉倒幕を成し遂げたが、“ケガレ思想”により排除された
足利尊氏
頼朝との違いは“非情さ”があったか
優しい将軍が招いたのは日本史上最大の混乱期“南北朝時代”である
足利義昭
信長の金看板に応じたのは、信長の実力を見抜いた義昭の勇気ある決断と言える
明智光秀
本能寺の真相は、四国渉外担当の座を蔑ろにされ、没落の危機にあったためと思われる
徳川家康
伊賀越えにおいて家康は梅雪を置き去りにし生き延びた
まさに“カルネアデスの舟板”である
真田幸村
大阪の陣で家康を追い詰めた
豊臣方の一掃を目論んでいた家康の誤算である
清河八郎
新撰組の前身浪士隊を作った
面子を潰された旗本の佐々木只三郎は見廻隊を結成した
高杉晋作
桂小五郎との動静コンビがなければ明治維新は成功しなかった
幕末有事には晋作が必要とされた
○外交
真田昌幸
戦上手であったが、徳川・北条・上杉相手に外交と謀略も得意だった
佐々成政
家康説得のために冬の日本アルプスを越えた“さらさら越え”だったが、家康を説得できなかった
伊達政宗
秀吉が死んだ時に天下を感じとったが、家康が70まで生きたことが誤算であった
柳生十兵衛
三代家光の時代に隠密として各大名領に潜入し様々な謀略をやっていた
桂小五郎
剣術の達人ではあったが、朝敵であった時代に逃げおおせたのは、役者の才能があった
坂本龍馬
薩長同盟を実現させたのは、薩摩と長州を渡り歩いた健脚のおかげである
吉田松陰
黒船という巨大な兵器を見た時、攘夷で日本は守れないことを悟った
○文化
源義経
謡曲“安宅”歌舞伎“勧進帳”は有名であるが、この話が本当にあったのかは確証がない
細川ガラシャ
忠興の妻(武士の妻)としてキリスト教の戒律のもと自殺という方法をとりたくなかった
浅井三姉妹
茶々、初、江 長政と市の間に生まれた
女は高位の人に嫁ぎ、後継者を生むことが最大の幸せと言われた時代に“お江”は二代秀忠に嫁ぎ、三代家光を生んだ
女系ではあるが浅井家の血は残った
紙の本
さすが
2016/04/10 07:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷうら - この投稿者のレビュー一覧を見る
井沢元彦の逆説シリーズはいつも読んでいる。著者の主張する部分では多少くどい部分もあるが歴史の見方はためになる。一番印象に残ったのは日本の舗装率が極めて低いということと、逆に世界では昔から道路の舗装率が高かったという事実。
紙の本
進歩が見られないのが残念
2016/03/13 23:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
逆説の日本史が刺激的だったのは、歴史学者でない人が外部の目線で語る切り口の面白さだった。著者が書き続けてもう十年以上になり、こうして別冊まで刊行されているが、特に別冊で気になるのが進歩のなさである。井沢氏たちの活躍により歴史を気軽に語る地盤ができ、基礎教養も上昇してきているのに、提唱者でトップランナーのはずの著者の不勉強というか、古さを感じてしまう。シリーズの方はまだ時事ネタとのリンクで時代性を感じるが別冊の進歩のない論調が増えている。紙数を気にせず、古くなった文章は思いきって改訂や削除する努力が欲しい。