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物理屋になりたかったんだよ ノーベル物理学賞への軌跡 (朝日選書)
著者 小柴 昌俊 (著)
2002年ノーベル物理学賞受賞者・小柴昌俊の自伝。小児麻痺の後遺症を克服し、東大をほとんどビリに近い成績で卒業して以来、カミオカンデで「超新星ニュートリノ」を観測するまで...
物理屋になりたかったんだよ ノーベル物理学賞への軌跡 (朝日選書)
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商品説明
2002年ノーベル物理学賞受賞者・小柴昌俊の自伝。小児麻痺の後遺症を克服し、東大をほとんどビリに近い成績で卒業して以来、カミオカンデで「超新星ニュートリノ」を観測するまでの、破天荒な軌跡。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小柴 昌俊
- 略歴
- 〈小柴昌俊〉1926年愛知県生まれ。ロチェスター大学大学院修了。現在、東京大学名誉教授。「カミオカンデ」で超新星からのニュートリノを世界で始めて観測した。2002年ノーベル物理学賞受賞。
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田中さんに癒されてるのもいいけど、気付薬には是非こちらを。確信的ノーベル賞受賞者のすげーじいさんの恵比寿顔の裏にあった剛毅な物理屋魂。
2002/12/11 16:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のらうさぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
のべ十時間にわたるインタビューをもとに構成された、小柴氏を知るための必須の一冊。
勉強がデキなかったわけがないだろう! な過去のエピソードから、いかに大規模な研究プロジェクトを立ち上げ、研究予算を獲得し、周囲をうならせる結果を手にしたかが克明につづられている。「先生」より「親分」、といったところか。超新星ニュートリノを観測をめぐる世界のチームとの先陣争いでは、フェイントをかけようとしたアメリカチームを一喝しちゃうくだりなど、世のお父さんたちもちょっと見習ってみてはいかがだろう。
ひょっとすると新たな医薬品開発につながる田中さんの発見ほど、すぐには役に立たないかもしれないが、小柴氏の業績は専門家でない我々の目にもスケールの大きな話だ。常に我々の身体を貫いている太陽ニュートリノをはじめ、微小なニュートリノを観測すれば、太陽の構造から果ては宇宙の創始の謎までが見えてくるという。
より確率の高い方に網を張り、チャンスを逃さない。知識をせっせと丸呑みするよりも、何を実現すべきか、できるかを考え、実行する能力こそが必要だ…なんてことを確認させてくれる。「自然に対して『わからないこと』をどういうかたちで問いかけたらよいのか、とことん考えつめると、適切な方法にたどりつける確率がよくなる」という言葉が印象的だ。