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紙の本
巷説百物語 続 (角川文庫 Kwai books)
著者 京極 夏彦 (著)
不思議話好きの山岡百介は、処刑されるたびによみがえるという極悪人の噂を聞く。殺しても殺しても死なない魔物を相手に、又市はどんな仕掛けを繰り出すのか……奇想と哀切のあやかし...
巷説百物語 続 (角川文庫 Kwai books)
続巷説百物語
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商品説明
不思議話好きの山岡百介は、処刑されるたびによみがえるという極悪人の噂を聞く。殺しても殺しても死なない魔物を相手に、又市はどんな仕掛けを繰り出すのか……奇想と哀切のあやかし絵巻。【商品解説】
収録作品一覧
野鉄砲 | 5-65 | |
---|---|---|
狐者異 | 67-175 | |
飛縁魔 | 177-301 |
著者紹介
京極 夏彦
- 略歴
- 小説家。94年「姑獲鳥の夏」で鮮烈でビュー。「魍魎の函」で日本推理作家協会賞、「嗤う伊右衛門」で泉鏡花賞、「後巷説百物語で」直木賞を受賞。
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電子書籍
表と裏
2017/10/14 17:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表と裏と、そのはざまに身を置き、どちらの世界にも未練がある百介が、自分の居るべき場所に落ち着くまでの切ない話。
又市は義賊ではなく変に正義感を振りかざしたりしない。だが非がない者たちが泣くことないよう丸く収めるところが渋い。そのために何ヶ月もを仕掛けに使う。又市を助けるメンバーも渋い。文句を言いながらも手を貸すのは又市の人徳か。人の世の虚しさを人並み以上に感じている面々にとっては又市を助けることがまた救いなのか。
百介にとっては境が曖昧であった表と裏。知らず知らず踏み込んでしまった裏の世界で生きている人々…裏の世界でしか生きられぬ人々がなんとも魅力的に描かれており、百介の切なさが際立つ。
これも一つの妖か。
紙の本
おわり
2015/08/22 16:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作が始まりならば、こちらは終わり。
語り部が目まぐるしく変わり、渦に巻き込まれるような感覚だった前作と異なり、今作の語り部は山岡百介。そのため、百介が一味に対してどのような感情を抱いているのかが露わになる。
百介なりに抱いていた、嫉妬や愛着、一味との埋まらない距離に対する葛藤が、終わりの物悲しさを一層のものにしていた。
紙の本
今回は連作短編集
2018/09/01 14:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖怪本が読みたいということでこの本。ま、結局妖怪が出る訳ではないんですが^_^;。今回は連作短編集。妖怪の仕業と思わせ実はこんな仕掛けが、という部分においては相変わらず鮮やか。文章もテンポがよく、長いのですが、苦になりません。次作はいよいよ直木賞受賞作!楽しみです!