「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2005.5
- 出版社: 角川書店
- サイズ:20cm/529p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-04-853866-7
紙の本
アニメ・マンガ・戦争 安彦良和対談集
「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の安彦良和が、執筆しながら考えたこと感じたことを各界の才人と語り合った対談集。『ガンダムA』での対談企画をもとに単行本化。【「TR...
アニメ・マンガ・戦争 安彦良和対談集
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の安彦良和が、執筆しながら考えたこと感じたことを各界の才人と語り合った対談集。『ガンダムA』での対談企画をもとに単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
羽仁未央 | 羽仁未央 対談 | 7-20 |
---|---|---|
寺田克也 | 寺田克也 対談 | 21-36 |
ゆうきまさみ | ゆうきまさみ 対談 | 37-58 |
著者紹介
安彦 良和
- 略歴
- 〈安彦良和〉1947年生まれ。北海道出身。フリーのアニメーター等を経て、79年「アリオン」で漫画家デビュー。「ナムジ」で日本漫画家協会優秀賞、「王道の狗」で文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
安彦さんが、各分野の人と熱く語っています
2007/01/29 17:51
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安彦良和という元アニメータの漫画家さんがいます。
ファースト・ガンダムでアニメーション・ディレクターをしていて
当時は、キャラとメカで作画監督を分けていなかったので、
劇場版の殆どの絵は、安彦さんの絵だといっても過言ではありません。
監督されたアニメ作品も多数。その後、本書の安彦さん自身の言葉によると、
自慢できる作品がアニメでは残せなかったと漫画家に転向。
「ムジナ」「虹色のトロツキー」などの作品があります。
本当に絵の上手い方で、アニメーターの板野さんも、
安彦さんのことを、富野さんがランバ・ラルみたいだったとしたら、
(ランバ・ラルの自分の出世が部下たちの生活の向上につながると、
いう考えが富野さんにあてはまるので)
安彦さんは、兎に角、絵が天才的に上手く正にアムロみたいだった。と語っています。
又、漫画家としてしっかりした調査で歴史ものを重層に組み立てることも出来る方で
「虹色のトロツキー」では、NHKのマンガ夜話に取り上げられました。
そのときでも、いしかわじゅんさんが、
それにしても、何でも器用に描くなぁって、言っていました。
(しかし、それでも、所謂、マンガでこの後、大友克洋という進化を見て知っているから
あんまり興味ないけど、って、いしかわさんに言われて、ちょっと私がっくりきましたが)
その安彦さんの対談集が、本書です。
メインは、雑誌ガンダム・エースで連載されていたものですが、
その他の媒体で行われた対談も、収録されています。
あんまり大手の媒体でインタビューが行われない人の貴重な
(とくに、エヴァの、キャラデザの貞本さんとか、0083のメインスタッフの佐野さんと川本さんとか)
意見というか、発言もあり興味深いです。
対談として面白かったのは、
アニメーターの裏話し的なものと、「虹色のトロツキー」の満州関連のもの。
そして、歴史がらみの松本健一さんのもの。
(私恥ずかしながら、松本健一さんのことをはじめて知りました)
そして、ラストを飾る、異様に盛り上がったというか、
喧嘩一歩手前まで行っている、大塚英志さんとの対談です。
なんと大塚さんは、安彦さんの一番最初の担当編集者
(多分、「アリオン」のことだと思います)なのに
紹介の似顔絵で安彦さんが、こいつ(大塚)のあんたの考えていることなんか、みんな判っているんですよーって感じが頭にくると、書いてありました。
しかも、この似顔絵も、最初の絵からマイルドな似顔絵差し替えられたとか、、。
(うーん)
白熱した盛り上がりの原因は、大塚さんの色んな政治運動の取り組みに対し、安彦さんが、もうそんなのは、60年代的政治運動で一応済ましてきたと、妙に冷めた態度を取っているところです。
大塚さんは、そういう自分の上の世代(安彦さんの世代)の
どうせやっても無駄だから、なんにもしないでおこうと、いう態度が、一番危ないと、いい、
それには、そういう自分の上の世代の左翼政治運動への近親憎悪もあると、自分でも言っていました。
途中でササキバラゴウさんが、割って入るぐらいの、白熱対談となっています。
読んで一番の感想は、
アニメ描いても上手くて、マンガも上手くて
凄い天才的タレントで余裕しゃくしゃくでやっているように
見えて、こんなに上手いでも、安彦さんも、色々大変なんだなぁ、、、と思いました。