読割 50
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世界は密室でできている。
著者 舞城王太郎
15歳の僕と14歳にして名探偵のルンババは、家も隣の親友同士。中三の修学旅行で東京へ行った僕らは、風変わりな姉妹と知り合った。僕らの冒険はそこから始まる。地元の高校に進学...
世界は密室でできている。
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世界は密室でできている。 (講談社文庫)
商品説明
15歳の僕と14歳にして名探偵のルンババは、家も隣の親友同士。中三の修学旅行で東京へ行った僕らは、風変わりな姉妹と知り合った。僕らの冒険はそこから始まる。地元の高校に進学し大学受験――そんな10代の折々に待ち受ける密室殺人事件の数々に、ルンババと僕は立ち向かう。鮮烈!新青春エンタ!! (講談社文庫)
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きゅーと!!!
2005/05/13 02:19
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
実はマイジョウ作品の長編をマトモに読むのはこれが初めてで、もちろん、今までに雑誌とかに掲載していた短編とかには幾つか接していたから作風とかについてはそれなりに知ってはいたわけで、だから、「ああ。この人の文章のドライブ感は、短編よりも長編のが生きてくるんだろうなぁ」程度のことは当然予測していたわけですが、で、その予測は無論全然外れていなくてそれどころかマイジョウの独特の言語感覚にすっかりやられてしまいましたわ、わたくし。だって、あれ、探偵役の男の子がフツーに「ルンババ」とか名乗っているんですよ仲間内だけではなく、警察とかにも。「ルンババ」なんて語感、フツーじゃでてこないよふつーじゃ。内容的にはね、実にオーソドックスなセーシュン小説だなぁ、という印象で、あれ、もちろん、講談社ノベルズの袋とじ密室本の一冊として出たのが初出なわけですから、密室とか謎解きとかはこれでもかというくらいにでてくるわけですが、それ以上に興味深いのは、「ルンババ」とそのワトソン役の「僕」と、回想の中にしか出てこない「ルンババ」の姉の涼ちゃん、修学旅行先の東京でひょんなことから縁ができてしまうOLの「椿さん」とその妹の高校生「ツバキ」、なんかの登場人物の関係の推移や心理なんやらなんかで、「僕」と「ルンババ」が十二歳の時点から物語がはじまって十九歳の時に終わる、ということから考えてもモロにど真ん中なセーシュン物で、読んでいて思わずうはうはなってしまうんですよ、これが。
酩酊亭亭主