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そうして○○は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
2015/09/16 00:17
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投稿者:amane - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供のころ一度は必ず読んだことのある、白雪姫や白鳥の湖
そういった物語というモノは、必ず主人号が最後に「めでたしめでたし」で終わるけど、
果たして本当にそうなのだろうか?
童話の主人公たちは本当にその後幸せに暮らしたのだろうか。
幸せに暮らしたとして、では、主人公以外の脇役や悪役たちは一体どうなったのだろう?
小学生か中学生のころ、この作品をコバルト文庫で読みました。
これから多感になっていく思春期当時の私に、奇妙な印象と鮮烈なインパクトを与えてくれた作品。
当時子供ながらに、なんだか妙に心の琴線に響くというか、胸をざわつかせながらグイグイ読ませる力があります。
大人になった今、改めて読むと印象が違って見えそう。(もしくは、この作品を読むたびに、当時の十代の私に何度でも会えるような気もする)
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ファンタジー
2015/09/11 13:59
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投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が目覚めたらまったく知らないべつの世界で物語りに出てくる主人公が招待されてきたというところから始まります。高校生の時にはまって読んでいたコバルトシリーズで特にこの作品は好きでした。今、電子書籍で読めますが出来ることなら紙の本で手元にもう1度おいておきたい1冊です。
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また読みたくなりました
2016/04/23 10:27
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投稿者:ぶちねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生の時に雑誌コバルト読者で文庫もたくさん買いました。この作品は夢見がちな中学生には行けないところへ連れていってくれる本でした。今、久しぶりにタイトルを見つけて懐かしい!とまた読み返したくなりました。今読むとまた違う感覚を覚えるのかな、あの頃を思い出すのかな。
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私の心のバイブルです。
自閉気味な空想好き御用達!(自爆)
ミュージカル化された際に新書として再版されたのですが、文庫版が断然オススメ!!
挿絵可愛いし!
…うちの中で現在迷子〜
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シンデレラの継母など、御伽噺に出てくる登場人物が登場。悪者が必ずしも悪者だとは限らない。新しい考え方が見えました。
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「ミステリー」と同様に中学生の時何回も読みました。でも当時友達に貸したら「面白くない」って言われてショックだったなあ。
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十円玉も見方を変えれば四角です。何が幸せなのか、どこからが不幸せなのか。目をつぶれば見えないものも見えるのか!?
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ごく普通の15歳の少女だったはずの利根(リネ)は、目覚めると見知らぬ洋館にいた。名前以外の事をほとんど思い出せない利根を取り囲んでいたのは、彼女に招待されたという踊り子のオディール、姫君ゼランディーヌ、そして奥方と王妃。四人それぞれの家に滞在する内利根はそれぞれの抱えた苦しみを知る。それは利根もよく知っている感情で……。引きこもり(……)には大変共感出来る話です。
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随分前に読んだのですが、かなり影響を受けた作品です。
馴染みの深い童話の登場人物の意外な姿に、共感したり驚いたり、ドキドキしながら読んだ記憶があります。続編「シンデレラミステリー」共々大好きな作品です。
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無茶苦茶な振れ幅の思春期の女の子を、氷室冴子は凄く丁寧に書いてくれる。
今読めば「ああ、分かる分かる」と思えるんだけど、あの時期の混乱の只中にいた時は掴めない芯みたいのがある。
閉じられた世界の中で必死に足掻くもどかしさ。その中で目覚めていく少女の自我、と書くといかにも、だけど、そのいかにもを書ける人は少ない。
今も大好きな一冊。
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挿絵がかなり可愛くて、気に入っていたのを覚えています。色々な物語の2次小説と言った雰囲気でしたが、この本から興味を持って読んだ物語がありました。
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「白雪姫」「白鳥の湖」「カルメン」「眠りの森の姫」に「ジェイン・エア」と大好きな作品への読み方ががらりと変わりました。
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昔、どこかで会ったことがある物語の中の登場人物たち。
でも、どうしてなの? みんな、不幸な顔をしている…。
白雪姫とその継母の王妃、「白鳥の湖」のオディールとオデットなどが登場する迷宮の世界。
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ライトノベルというか、青春小説というか。何だろう?と考えてみて、正真正銘の「少女小説」だと気がついた。
少女特有の悩み、葛藤、劣等感、社会や異性に適応しきれていないあやふやさを、シンデレラ症候群、迷宮、森にかけてうまく書いてある小説。
あいかわらず、読んだ後、「うまいっ!」と思ってしまう、氷室先生の本。
ほぼ遺稿となってしまった「銀金」がリアル世代の私だけど、昔っから氷室先生の書いてるものは同じなんだと分かりました。
ミステリー仕立てなところ、国と国とかの政治話がからんでくるところ、愛すべき女の子がたくさん出てくるところ・・・。
河合隼雄がシェイクスピアと森について語ってる本を読んだ次に読んだのが、この本っていうのも、不思議なめぐりあわせ。
私は、こんなに少女期のあやふやさを書けないだろうな。あれやこれや思い出すと辛くて、自分を掘り下げて見ることができないよ。
いつかそれができて、書くことができれば、創作的にも、人間的にも、一つの丘を越えることができそうな気はするけど。
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本当はー、もっと可愛いー、1994年のー、表紙だったー!
・・・のですよ。夢の中のおとぎの国を思わす表紙で選び、氷室冴子さんだったので読んでみました。
童話の悪役から(?)見た童話の実際。
童話は分かりやすさが必要なので、それぞれが役に徹しているけど、実際にはこういう裏事情があってもおかしくない。
特に「白雪姫」はやるせなかった。人の弱さや傲慢さがあり、それを自覚しても流されてしまう弱さがつらい。
誰もがシンデレラ症候群のように「扉を開けてくれる誰か」を求めているけど、それを否定する強さをもっとハッキリ書いて欲しかったなぁ・・・。
共感を求めるのは十分過ぎるけど。