サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 4件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.3
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社新書
  • サイズ:18cm/213p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-08-720186-4
新書

紙の本

廃墟の美学 (集英社新書)

著者 谷川 渥 (著)

廃墟の美学 (集英社新書)

税込 726 6pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

関連キーワード

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー4件

みんなの評価3.5

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

人はなぜ廃墟に美を見出し、それを描くのか

2003/04/23 00:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:桃屋五郎左衛門 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 西欧近代絵画史を繙くと、廃墟を描いた絵画の系譜を辿ることができる。それらは今まさに崩壊していく建造物を描いたものであったり、静謐な風景の中に描かれた古代遺跡であったり、ネクロポリスと呼ぶべき無人の都市景観であったりする。私たちはそうした絵画の存在と魅力をかつてユルスナールや澁澤龍彦の秀逸なエセー、そしてここに取り上げる谷川渥の一連の著作を通じて知ったのだった。そのせいか二年前のヴェネツィア絵画展では、現実の風景の中にそこにあるはずのない古代遺跡を移し変えたカプリッチォ(綺想画)の小品の前でもっとも長い時間足をとめて見入ってしまったものだ。

 モンス・デジデリオに代表される動態としての廃墟から、ピクチャレスク美学とも結びついたユベール・ロベールらの静態としての廃墟への変遷、さらに現実の古代をその規模においてはるかに凌駕するようなバロック的廃墟を生み出したピラネージから廃墟の断片の蒐集家ジョン・ソーンへ。本書の内容を一言で言えば、これら四人を中心にコンパクトにまとめられた17世紀から20世紀に至る西欧近代美術史における「廃墟の表象史」、もしくは廃墟画とその背後にある精神史を読み解く「廃墟のイコノロジー」の試みといったところか。

 確かに廃墟画というテーマ自体は谷川渥のこれまでの著作に親しんできた読者にとっては既に馴染み深いものだが、「あとがき」によれば、本書は「廃墟論の集大成」として企図されているとのことだ。巻末には廃墟に関するかなり本格的な文献案内も備えており、また過去の文章をベースとした箇所についても加筆・修正が施されている。だから、『廃墟大全』(本書とほぼ時を同じくして復刊した)、『形象と時間』、『表象の迷宮』などが手元にあったとしても、本書を手にとって見る価値は充分にある。

 個人的にとくに興味を惹いた箇所は、廃墟という主題が美術史において登場するのがなぜ近代以降なのか、という問いに対する著者の答えだ。

≪廃墟の表象は、…遠い過去の文明の記憶を保持しつつ、その過去と現在とを隔てる時間的距離を意識すると同時に、また現在をひとつの遠い過去とするであろう遠い未来との間に横たわる時間的距離をも意識し、さらに過去と未来とのあわいに存在するこの自己なるものを相対化しうるような時間意識の成熟によってはじめて可能になるのだ。≫

それは、たとえば、クロード・ロランのように過去の黄金時代への憧憬を喚起する装置となる場合もあれば、ユベール・ロベール—ディドロのように「二つの永遠」のあわいに立つ人間のはかなさへの観相に向かう場合もあるだろうし、シュペーア—ヒトラーのように自らの権力意志の未来永劫に続くモニュメントの夢想となる場合があるにしても、廃墟に美を見出すのは、ヘレニズム的な円環的な時間意識やヘブライズム的なさほど遠くないものと感受された起源と終末を結ぶ線分的な時間意識ではなく、過去にも未来にもはるかに延長される直線的なものとして時間を把握する近代的な時間意識であることは共通しており、「あるものとあったもの、あるものとありえたであろうものとの対照」のうちに廃墟は表象されていったのだということになる。なるほど廃墟とはまさに近代的な画題だったのだ。

 しかし、私は本書をより上質な紙の、大判のカラー図版入りの書物として読みたかった。新書版という制約によって、せっかくの百枚を超える豊富な図版が、あまりにも小さく、しかもすべてモノクロで、ディテールがつぶれてしまっているものも少なくはなかったからだ。けれども、本書の内容からすれば、これが過分に贅沢な注文とは私には思えない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2010/05/09 19:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/11/01 19:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2021/01/12 18:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。