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山椒大夫・高瀬舟
著者 森鴎外 (著)
人買いのために引離された母と姉弟の受難を通して、犠牲の意味を問う『山椒大夫』、弟殺しの罪で島流しにされてゆく男とそれを護送する同心との会話から安楽死の問題をみつめた『高瀬...
山椒大夫・高瀬舟
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山椒大夫・高瀬舟 改版 (新潮文庫)
商品説明
人買いのために引離された母と姉弟の受難を通して、犠牲の意味を問う『山椒大夫』、弟殺しの罪で島流しにされてゆく男とそれを護送する同心との会話から安楽死の問題をみつめた『高瀬舟』。滞欧生活で学んだことを振返りつつ、思想的な立場を静かに語って鴎外の世界観、人生観をうかがうのに不可欠な『妄想』、ほかに『興津弥五右衛門の遺書』『最後の一句』など全12編を収録する。
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紙の本
短編ばかりで読みやすい
2022/09/10 10:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潮文庫100冊に入っていたので久しぶりに鴎外を読みました。相変わらずフランス語やドイツ語をちりばめてあって嫌味な感じが堪らない!と思いながら楽しく読みました。ドイツ留学して現地の人と交流し恋人まで作り、帰国後は医師として位を極め、作家としても活躍していた鴎外だから許される嫌味。冒頭の『杯』の「私は私」という姿勢は今でもやはり大切だと思い、印象に残りました。
紙の本
文庫本が話題に
2022/04/30 11:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫本が話題になった。どの出版社がいいとか。本棚には並べ易い。作家の違いは文字の違い、本の厚み。電子書籍も紙の本も、文字が同じなら作品は同じ、か。
紙の本
「百物語」が好き
2019/03/18 23:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔々、中学か高校のころ読んだはずなのだが、読み終わっても記憶がよみがえってこない。ちゃんとした読み方をしていなかったのであろう。「山椒大夫」は森鴎外が元の説話をソフトにしている、安寿は拷問されないし、山椒大夫も惨殺されない。これは作者自身の好みの問題と本人は語っている。この短編集の中では、私は百物語が一番好きだ、今紀文と呼ばれていた飾磨屋が主催した百物語、しかし主人公は舞台裏をしってしまったこともあり白けて先に帰ってしまう。この飾磨屋はのちに没落することになるのだが、百物語を開催したころには金は底をついていたという話もあるらしい、それに飾磨屋に寄り添う太郎の貞女ぶりもいい、名作だ。もちろん、「高瀬舟」がいい作品であることも間違いない
紙の本
今でもまだ問題です
2001/10/16 15:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロブ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高瀬舟を読むと弟を安楽死させた兄の行動が本当に正しかったのかやはり疑問に思ってしまう。この問題は未だに、またこれからも議論されるべき問題である。3年に一回はこの本を読んで安楽死について考えてみるのも良いのでは。
紙の本
安寿と厨子王
2023/04/12 19:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校の国語の先生がよく「安寿~」「厨子王~」とやっていたため知っている気になっていたけれど、よく知らなかった。
「安寿と厨子王」というタイトルで覚えていたけれど、「山椒大夫」だったのね。
今の日本では人買いはない(と思う)けれど、
世界では人買いってまだあるんですよね。
そんな目にあう人がいない世の中になるといいなぁと思う。