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  • みんなの評価 5つ星のうち 4 28件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1997/08/06
  • 出版社: 文芸春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/205p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-727714-X
文庫

紙の本

きんぎょの夢 (文春文庫)

著者 向田 邦子 (原作)

おでん屋を営む砂子には思いをよせる男がいるが、突然、男の妻が店にあらわれる。婚期を逸した女のつかの間の幸福を描く表題作の他、「母の贈物」「毛糸の指輪」を収録。(山根美奈)...

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きんぎょの夢 (文春文庫)

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商品説明

おでん屋を営む砂子には思いをよせる男がいるが、突然、男の妻が店にあらわれる。婚期を逸した女のつかの間の幸福を描く表題作の他、「母の贈物」「毛糸の指輪」を収録。(山根美奈)【商品解説】

収録作品一覧

きんぎょの夢 7-74
母の贈物 75-134
毛糸の指輪 135-199

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みんなのレビュー28件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (6件)
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  • 星 3 (7件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

微妙な感情

2019/11/15 19:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作「きんぎょの夢」など3篇。特に「きんぎょの夢」が印象に残りました。女性の微妙な感情の描き方がすごいです。

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紙の本

「家族」と「結婚」を素材にした3本のドラマ台本のノベライズで、文庫オリジナル。男女の関係や夫婦の関係に先立つ家族の関係を軽んじてはいないだろうか、私たちは…。

2001/08/14 17:16

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

「愛読を越して憧憬や尊敬の対象としてある向田邦子さんの作品に対して、★3つとはしみったれている」と我ながら思うのだが、ドラマ台本の原作を、他の人が小説化したものが本書。
 表紙の美しいハスの花が、お気に入りのイラストレーター深津真也さんの手になるものだというポイントを加算するにしても、「向田さんが小説の書き出しをこのようにしたかどうか」などと疑り深く考えてみることは避けられない。

 放送時間1時間のドラマで、400字詰め原稿用紙70〜75枚程度らしい。
 1時間程度のドラマ台本3本のト書きなどを地の文にして開いて、セリフを検討して書き起こす小説化において、向田さんがどんなことに気を配ったか、どんなルールを設けて自分に課していたか、どんな癖があったかを知る由もないが、独自の感性を頼りに高い美意識を貫いて創作に取り組んでいた彼の人ならば…と、思い込んでしまうのはファンのエゴというものだ。

 表題作「きんぎょの夢」は、読み終わってタイトルのもってき方の巧さに「心憎い」と感心してしまう短篇だ。それは読んでのお楽しみ。
 両親の死後、ふたりの妹と残された長女が主人公。彼女はOLを辞め、父の勤めていた新聞社の近所でおでん屋を開き、家計を背負った。婚期をのがしてしまったものの、店の常連客のひとりといい仲である。新聞社の週刊誌編集部に勤める男に、特別に夜食の出前をしている。
 ふたりの仲はうわさになっているほどだが、男には悪妻と評判の妻がおり、彼女がある日、店を訪ねてくる。妻の子どもっぽい振る舞いに巻き込まれるのだが、そのうちに夫婦の絆が何たるかが分かってくる。

 2篇めの「母の贈物」は、母ひとり娘ひとりで暮らしていたのに、不倫の恋に溺れて男のもとへ走った母親に愛想をつかし、毅然としてひとり暮らしてきた女性の結婚直前の話。
 さばさばしたお姑さんとの同居を楽しみにして結婚準備を進める彼女のもとに、結婚について連絡もしていない母親が現われて婚礼家具が運び込まれる…。

 最後は子どものいない夫婦の夫の思いが描かれた秀作。ふとしたきっかけで、若い女性と恋人の喧嘩に出くわした男は、父親の気分で彼女の人生相談に乗るようになる。
 だが、男は若い世代が多い職場で煙たがられる存在。リストラまがいの憂き目に遭っていて、実は人の相談どころではないという設定である。

 次々にタブーを破る刺激の強いテーマのドラマで視聴率を稼ごうかという今のTV界の様子を考えれば、向田邦子の描く世界はもはやセピアがかった色合いに感じられる。
 両親はどのような夫婦なのか、どのような家庭に育ってきたのか。主人公の育ちが、男女間の恋愛に大きな影響を及ぼす。向田邦子のドラマのそんなリアリティが、私には信頼できるけれど。
 人は、愛されたように愛していくのではないか。愛された経歴を軽く描いて、エキセントリックな男女の関係を強烈に打ち出そうとするドラマには、いまひとつ魅力が感じられないのだが、どんなものだろうか。 
 

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2007/06/15 10:05

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2008/01/13 22:19

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2011/08/16 21:32

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2011/11/08 01:25

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2012/02/09 22:51

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2013/03/28 07:45

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2014/07/05 16:07

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2014/11/23 22:36

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2015/07/21 12:37

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