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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2006/04/07
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/688p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-733513-1
文庫

紙の本

柳生武芸帳 上 (文春文庫)

著者 五味 康祐 (著)

三巻からなる「柳生武芸帳」。この行方を追い求める大目付の柳生但馬守宗矩を筆頭とする江戸柳生の門弟たち。そして柳生とは長年対立していた陰流・山田浮月斎一派が同じく武芸帳を追...

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柳生武芸帳 上 (文春文庫)

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商品説明

三巻からなる「柳生武芸帳」。この行方を追い求める大目付の柳生但馬守宗矩を筆頭とする江戸柳生の門弟たち。そして柳生とは長年対立していた陰流・山田浮月斎一派が同じく武芸帳を追う。佐賀の竜造寺家再興を企てる夕姫たちも複雑に絡んでいく。一体、武芸帳に記されている秘密とは?五味康祐の最高傑作が遂に文春文庫に登場。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー10件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

読み出したら止まらないおもしろさ

2006/09/26 14:57

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦乱も治まり、太平を謳歌しはじめた江戸三代将軍徳川家光の時代、将軍家剣術指南役柳生家に伝わる、それが世に出れば幕府の権威は失墜、再び戦乱の世に戻るほどの秘密が隠されているといわれる武芸帳を巡って、但馬守宗矩、十兵衛三厳、兵庫介利厳ら、当の江戸・尾張の柳生一族、疋田陰流の使い手、山田浮月斎の一派、滅亡した竜造寺家の再興を夢見る遺臣の一味、さらには老中土井利勝、松平伊豆守ら幕府の重臣たちも加わっての一大争奪戦。果たして誰が柳生武芸帳を手に入れるのか?そこに書かれている秘密とは?
有名無名、実在架空の剣豪たちが多数登場、誰と誰が仲間で誰が敵で、この人はなぜ武芸帳を狙っているのか、今は誰が武芸帳を手にしているのか、気を抜くとわからなくなってしまいそうなくらい次々と差し挟まれていく挿話の数々、命を懸けた真剣勝負の緊迫感、「剣を出世の道具にした」と、よく敵役にされる柳生宗矩の、一流の剣の腕を持ち冷静沈着、胸の奥に恐るべき鬼謀を秘めた本作での人物像などなど、魅力を挙げていったらきりがないくらい。
いやぁ、おもしろかった。かなり長い話ですが、読み出したらページをめくる手が止まりません。傑作です。

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紙の本

組織力の美学。

2006/08/12 22:08

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:求羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書はボリュームがあるだけでなく、難解で複雑な内容である。
 物語の筋は、三巻の武芸帳を追う、という単純なものなのに、登場人物の多さ、場面転換の細かさ、挿話の長さなどで、物語はややこしくなってくる。
 特に登場人物が、変装し変名を使うことで本当の姿を隠しているから、誰が誰だか分からず混乱してしまうのだ。その上、三巻の武芸帳も人の手から手に渡って動くため、事実関係を把握するのに苦労する。
 未完のため、肝心の武芸帳に秘められた謎は明かされないまま終わっているのだが、本書の素晴らしさは決して失われていない。内容の面白さ、緊迫感ある決闘場面の描写、格調高い文体など、どれを取っても一級品だ。
 なんといっても、本書の最大の魅力が剣豪の殺陣シーンにあるということは、間違いないだろう。次々と登場する剣豪たち。それぞれ気質や得意技が異なり、誰が一番強いのか、考えるだけでワクワクしてしまう。
 数ある決闘の中で最も印象的なのは、柳生宗矩率いる柳生高弟たちと山田浮月斉一派が、観月橋の上で対決する場面だ。達人同士の生死をかけた戦いは、その場の空気がピンと張り詰めたような緊迫感があり、手に汗握る。
 本書では、決闘の様子を「斬り合う」ではなく、「切り結ぶ」という言葉を使っている。そこには、戦う間、人と人との“縁を結ぶ”という意味が込められているようで、相手に対する敬意が感じられる。些細なことかもしれないが、あたたかく良い言葉だと思った。
 この作品は、“チャンバラ小説”ゆえに、個人の神業的な剣・忍術の能力に目が奪われがちだ。しかし、本書の眼目は、“個”を超えた、“組織力”にあるのではないだろうか。
 “家”や“族”、日本という“国”を守るため、集団は一致団結して事に当たる。そして目的遂行のためなら、非情にも親は子を犠牲にし、自らの命すら投げ出す。
 作中、宮本武蔵が、ライバルの柳生兵庫、ひいては柳生一族に対して敗北感を覚える場面がある。剣士として皆に一目置かれながらも、一介の浪人に終わった武蔵。対して、全国各地に散らばり繁栄を誇る柳生一族。武蔵は、武芸の腕はともかく、組織力で柳生に負けたのだ。
 最初、武芸帳に利害関係のない武蔵を登場させる必要性があるのか、疑問だった。しかし、“組織”の姿を浮き彫りにさせるために、“個”の代表として武蔵を出した、と考えると納得できる。
 皆が一丸となり、目的達成のために努力する。家のため、会社のため、社会のために自分の身を投げ打つ—。功罪あるが、そのことが美学とされた時代は、確かにあった。この作品が昭和31年に書かれたという時代背景を考慮すると、高度経済成長期のエネルギー溢れる日本人の姿を、本書の登場人物たちに重ね合わせてしまう。
 この作品には、主人公と呼べる人物はいない。存在感でいえば柳生宗矩なのだが、彼すら、武芸帳を追う人間の一人に過ぎない。傑出した一人に皆が付き従うのではなく、暗黙の了解があるかのごとく皆が歩調を合わせて行動する。良くも悪くも日本人らしい姿が描かれた作品である。

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紙の本

忍耐力も必要

2015/09/23 22:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さんたな - この投稿者のレビュー一覧を見る

三巻からなるという柳生武芸帳。誰によって、何の目的で作られたかは定かでない。ただ、これが明るみに出ると江戸幕府をはじめ朝廷までをも巻き込んだ騒乱の種になると噂されている。この柳生武芸帳の争奪をめぐる群像時代劇といえるのが本書である。
上巻では柳生本家はもとより、幕閣、尾張柳生や疋田陰流の山田浮月斎一派やお家再興を願う竜造寺家の遺児、さらに朝廷の一部までをも巻き込んで、忍者、剣豪入り乱れての戦いが繰り広げられる。それぞれの思惑が不明なままに進む物語は散漫に拡散を続け、いずれが主人公かも定かでなくなり、収束地点が見渡せぬところまで読者を運んでゆく。
未完で終わっているのは承知の上で読み始めたのだが、果たして下巻でこの長大な物語がどのように収斂されてゆくのか、それとも更なる拡散が続けられるのかそのあたりも伝奇時代劇の読みどころかもしれない。

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紙の本

終わりなき剣豪マンダラ

2008/09/21 21:14

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

とにかく、次から次へと剣豪、武芸者が登場するのが楽しい。彼らは徳川幕府と朝廷すなわち後水尾との軋轢をあらわにして、天下をもひっくり返しかねない武芸帳なる巻物、その秘密を守ろうとする柳生但馬守宗矩を巡って、因縁ある武芸者達が暗躍する。柳生門下あり、柳生と同祖の陰流の者あり、大久保彦左衛門や、その宅に起居する浪人者あり、正体不明あり、鍋島藩再興を目論む者あり、それぞれがそれぞれの師弟、主従、利害の関係や思惑に従って巻物に絡んでくる。
物語の核は剣豪同士の勝負ではなく、絡み合って、次第に複雑化していく因果関係にあるのだが、しかし巻物と秘密に手を伸ばせるにはライバルに競り勝たねばならず、前を遮る者は排除する、そういう斬り合いの構図であるので、対決は果たし状で呼び出したりするのでなく、出会い頭である。膠着したかに見える局面を一瞬で打開するのが剣ということになる。太平の世に移ろうとするこの時代において、その裏をかいて剣で解決しちゃうのはどうよという見方もできるかもしれないが、まだまだ裏の世界では剣の力が必要、そこで泥を被りましょうというのが公犠お目付役柳生但馬の心づもりであり、その意気に感じる門人や、子の十兵衛、又十郎などが喜々として死地にも赴いて行く。門人といえどもひとかどの剣豪、諸藩で御指南役を勤めるような名のある者であり、いなくなれば各藩にとっても大きな痛手となるような人物達である。その彼らを動かす柳生の大きさというのも底無しだ。そして柳生サイド、敵サイドとも、一人、また一人と剣士が倒れていき、また全国から次々と腕に覚えの者が集結する、終わりなき曼荼羅図のような世界だ。後半にその一人として宮本武蔵も登場、さすがの鋭さを見せつけるが、この大きな展開の中では駒の一つにならざるを得ない。そもそも宗矩自身が、いつでも天下の礎として沈もうという覚悟の上であって、他のいかなる者であってもそれ以上にはなりようがない。
さて、本作は未完である。作者がどう終わらせるつもりだったのかはよく分からないが、最後の方になって朝鮮使節を巡る疑惑も登場し、柳生一族、一派の動向を次から次へと果てしなく書き続けようという意思であったのかなあと邪推したりする。そうやって延々と続いていたら、登場する剣豪は尽きないのかしら。その時はその時でいろいろ捻くり出すつもりだったんでしょうね。それも楽しみではありました。剣豪それぞれの登場では、その出自、背景がしっかり書き込まれていて、読者は個々の事情にしっかり感情移入できる。鴎外「阿部一族」がエンドレスで繰り返されるようなもので、ぶっ通して読んでると少々疲れないでもないが、少しずついつまでもこの世界に浸り続けたいという感興を催すのでした。

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