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紙の本
空の星だって役に立つ
2018/12/30 08:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「どんなものでも何かの役に立つんだ。たとえばこの小石だって役に立っている。空の星だってそうだ。君もそうなんだ」。
これはフェリーニの名作「道」の中に出て来る有名なセリフです。
少し頭の足りない主人公の娘ジェルソミーナと出会った芸人の男が言うのです。
この芸人の男はこのあと彼女とコンビを組んでいたザンバノという荒くれ男に殺されてしまいます。
このザンバノは怪力の芸をする流れ者。ジェルソミーナは彼のそばで伴奏などをして観客からお金を集める役どころです。
昔は彼らのような旅芸人が多くいたのでしょう。
この絵本の主人公ジョバンニもそんな芸人です。
彼の芸は空中にさまざまなものを放り投げ、それをくるくる回したり、それを見事にキャッチしたりするもので、孤児だった彼はその芸で旅芸人の一座にはいり、次第に人気者になっていきます。
やがては町のえらい人の前でも芸を見せるようにもなります。
しかし、ジャバンニも年をとっていきます。
そして、今までしたこともなかった失敗をしてしまいます。
もう彼の芸を見ようとする人はいなくなり、彼はもとの貧しさに戻ってしまいます。
そして、あるクリスマスイブの夜、ひっそりとした教会で、何のささげものも持たない彼は最後の芸をマリアとイエスの像の前で演じて死んでいくのです。
古くから伝わってきた民話をもとに作者のパオラが自身の人生経験と重ね合わせて描いたというこの作品は、映画「道」で描かれたジェルソミーナの汚れない心の美しさと同じものを感じました。
紙の本
すべての人に読んでほしい名作
2001/03/14 18:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Shinji - この投稿者のレビュー一覧を見る
「むかしむかしのこと、イタリアのソレントに…」で始まるこのお話は、トミー・デパオラ自身が子どもの頃から好きだったお話です。
自分の腕ひとつに頼って生きてきた道化師ジョバンニは年老いて人々から見捨てられ、人生の終わりにふるさとの教会にたどりつきました。彼は、そこで素朴な信仰に目覚めて、心を込めた芸で少年イエスの像をほほえませます。
修道士たちがやってきたときには、ジョバンニの心臓はすでに止まっていました。けれど、おさないイエスさまの像は、にっこりほほえんで手に金色の玉をだいていました。
今、読み返してみて、イエスさまの前で七色の玉をまわしつづけるジョバンニにおこったであろう変化、幼子イエスさまのほほえみのあたたかさと意味など、いろいろ考えさせられところがありました。
紙の本
素敵なお話
2018/10/27 23:49
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投稿者:ウッドチャック - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙のカラフルな玉に惹かれて読みました。
ジョバンニという名前の主人公の生涯のお話ですが、切なくて、心にジーンときます。
救われたのかな?ラストが良かったです。
紙の本
宗教的な意味も
2016/05/01 20:31
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投稿者:honyomi - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の少年、とは言っても、
どんどん成長していきますが。
彼、ジョバンニはお世辞にも幸福とは言えず、
一時的に名声は手にするものの、
やはり不幸のどん底に。
最後は神の御前で死に至ります。
最後にどんなことを考えていたのでしょうか?