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紙の本
掛け合い推理
2002/06/29 10:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カズイ・ヤナギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本、推理物としてはもうひとつ?な感じでしたが星5つ。
何故なら面白かったから!
とにかく会話が面白い! 会話のリズムというかつまり秋田節が生きている。
掛け合い漫才な会話が暗闇の中(照明がつくのは最後だけ)で延々と続いて、これだけ面白いのはやはりこの作家の手腕だと思う。
出来ればシリーズ化してほしい…がミステリー文庫では無理かも…、一発っぽいネタだし…。
本家ファンタジア文庫でのシリーズ化を希望!な一冊です。
紙の本
秋田節はミステリーにも有効♪
2002/06/26 16:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:A-1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
巨大なショッピングモールの中で、それぞれの理由で、居残っていた2人(学生)と1人(店員)と1人(バイト?)で計4人の少年少女達は、とうに閉店時間を過ぎてから、遅まきながら家路へと向っていたのだった…
が、突然の停電により、その巨大な建物に閉じこめられることに。
うあっ、うっそー!
と、とりあえず出口を教えて貰うために向かった守衛室には、…死体がっ?!
なんで? どーして?
てゆーか、もしかして、まだ…犯人…ここら辺に…い…る? とかゆー?
犯人は何処にいるのか?
守衛室のソレは、単なる怨恨の賜なのか?
はたまた、殺人狂によるこれからも続く殺人序曲なのか?!
捕まらずに、見つからずに、無事、みんなは安全な外に抜け出すことが出来るのか?
そして…この中に、犯人が居るって事はないのか?
それとも、もしかして、今、背後に?
謎が疑惑を呼び、登場人物のみならず、読んでいるこちらさえ、その暗闇に引きずり込まれる様でした。
流石とも言えるこの作者さんの持ち前の文章力で、暗闇の中の恐慌状態の心理や、今時な思考経路や言動の描写が、ナイスな感じで描き出されていて、読んでいる側も共感度も高いです。
コメディとシリアスの入り交じるファンタジーものを書いていて有名な作者さんなのですが、お気に入りの本の一つにロス・マクドナルドを上げるくらいはあって、ミステリー界の荒野に道を開く様な作品に仕上がっています。
いや、ただ者じゃありません…この作者さん。
ミステリー通も必見です。
いやもちろん、秋田節(スプラスティックな少しブラックジョークぎみな笑いのテイストとか、事件に対してのどこか真摯な生真面目さとか)は健在なので、かねてからのファンも楽しめます。
実は、富士見文庫でミステリージャンルの文庫を新たに開拓する先駆けの、呼び水的イベントで書かれた節はあるんですよね、作者さん的には、あとがきに、一度言ったことは引っ込めないぞとか、ファンを失望はさせないぞとかの勢いで強行したソレについて書いてます。
背水の陣をひこうとしてるのか、それとも、やはりあとがきのために笑いを作ろうとしているのか…余裕があるのか、マジなのか、マジなことをパロって書いているのか? 本当に一筋縄でいかない方です(そこも、魅力ではありますが)。
ということで、このお話の続きは出ない様で、少し残念なのですが、大きなシリーズを二本も抱えて忙しく活躍されているので、無理でしょうね…。本当に残念…。
個人的に、鳩時計に戦いを挑んでるお兄さんのファンなので、この人のシリーズとかで作って欲しい感じなのですが…。(笑)
紙の本
まずまずであるが
2001/08/19 00:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーからミステリーへと転向するわけではないが一つ書いてみようといった感覚であろう。その程度の感覚なので作品もその程度である。
描写などは相変わらずでまずまずだが会話で話を進行させるというのは致命的なミスであり、犯して欲しくないものである。どう考えても手抜きであるという部分は払拭し得ない。
彼の実力みたいなら『エンジェルハウリング』か『オーフェン』シリーズで確かめてもらうのが良かろう。彼にはファンタジーの中だけでいてもらったほうがまだまだ良さそうである。
紙の本
雰囲気は悪くないが
2001/06/15 01:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さとる - この投稿者のレビュー一覧を見る
オーフェンシリーズでお馴染みの秋田禎信の初ミステリということである。しかし、はっきりいってミステリとしては問題点ばかりではないかと思わされる。きちんとプロットを立てて書いたのだろうかと疑問に思う。
作品は主に登場人物たちの会話で進んでいく。はっきりいって会話ばかりである。キャラクターたちにはもう少し建設的な会話をさせるべきだったのではと思わずにはいられない。いつだって、発展しかけても論悟のどうでもいい発言で、ただ無為に作品中の時間が流れていってしまう感がある。
ラストに関しては、読者に対し、真実についてのある程度の説明が欲しい。真実を提示して欲しいと思った。提示された情報等が、未消化なまま終わりを迎えてしまっている。
そういうわけで、どうも読後感がすっきしりなかった。もうすこししっかり書いていれば、それなりにミステリとして楽しめる作品になったのではないかと思えるだけに、少々残念である。ただ、全体的な雰囲気は良かった。この点に関してはそれなりに評価したい。