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紙の本
ナルニア国物語完結!
2003/02/12 16:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナルニア国の終わりごろにずるがしこい大猿ヨコシマは、滝でライオンの皮を拾います。
ヨコシマはおろかなロバ、トマドイにその皮を着せ、アスランと名のらせナルニアの支配をたくらみます。
ナルニア王家最後の王チリアンは、アスランが再びナルニアニ来られたという知らせを方々から聞きます。しかしセントールの預言者、星うらべの知らせは大きな災いが、ナルニアにふりかかるということでした。その知らせと同時に、木の精ドリアードが物言う木々がむやみに切り倒されているという知らせを持ってきました。怒った王は一角獣のたから石とともに、森へ行きます。そこで2人がみたものは、カロールメン人たちに奴隷にされているナルニアの物言う獣たちでした。怒った2人はカロールメン人を何人か殺してしまいますが、そのせいでとらわれの身になってしまいます。
いっぽう人間界ではナルニアの異変を感じたユースチスとジルが、ナルニアを救おうとまた現れます。2人とチリアン王は無事にたから石を助け出し、にせアスランの正体をあばきますが…
ずるがしこい猿、ヨコシマやカロールメンの意地汚いタルカーンをまきこんでのナルニア最後の戦いです。
紙の本
「宗教の違いは、争いの理由にはならない」当然なのに真理です。
2007/01/10 22:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たんぴん - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の頃好きだった「ナルニア国ものがたり」。はるか数十年後、大人になって読み返した全巻のうち、一番驚いたのがこの「さいごのたたかい」です。
「キリスト教」「イスラム教」など一神教の多くは、他の神を悪魔だといいます。「ナルニア国ものがたり」は明らかに「アダムの息子」「イブの娘」「りんごの木」などキリスト教の影響下にありながら、作者のルイスはこの本で、例え正しい宗教をしていても非道なことをする者は悪魔の手に落ちる、例え間違った信仰をしていても本当の信仰は正しい神に通ずるというようなことを述べています。こういう考え方を誰もが持つならば、宗教の違いで起こる世界の全ての戦争はなくなるに違いない。いや宗教の違いでは争いは起こりえないはずなのです。
「ナルニア国ものがたり」を楽しむためには、キリスト教圏にすむ人の常識みたいなものを知ってなきゃ分からないのでは、と考えた子供の私がしたことは、「旧約聖書」「千夜一夜物語」を読むことでした。それを読んでも子供の私には何もつかめませんでしたが、それをきっかけに昔の神話みたいなのを読むのにハマってしまい「バイキングの神話」とか「ケルト神話」「ギリシャ神話」とか探しては読むようになりました。
一冊の本から、別の本にどんどん興味が拡がっていく、知的な探求や思想をたぐるということを教えてくれる本といえます。大人になった今も考え続けたい深い内容を含む一冊です。