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紙の本
世界十大文豪の生涯を味わう
2003/03/24 12:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:松井高志 - この投稿者のレビュー一覧を見る
たしかかつて岩波新書から出ていたはずの、W.S.モームによる「世界の十大小説」が’97年に文庫化されたもの。
上下二巻で、「トム・ジョーンズ」(フィールディング)、「高慢と偏見」(オースティン)、「赤と黒」(スタンダール)、「ゴリオ爺さん」(バルザック)、「デヴィッド・コパーフィールド」(ディケンズ)が上巻、「ボヴァリー夫人」(フローベール)、「モゥビー・ディック」(メルヴィル)、「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)、「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー)、「戦争と平和」(トルストイ)が下巻。上巻巻頭にモームの「小説とは何か」という短い文章(簡潔で面白い)、下巻巻末にはもしもこれらの作品の作者がパーティに会したら、という設定でもって「あとがき」が書かれている。
十編の作品の単なる紹介文の羅列ではなく、主に作家の略伝から書き起こしているため、「なぜこの名作は生まれ得たのか」という回答のないような問いを、完全ではないが満足させてくれる。なんといってもそれぞれの作家の生涯が面白い(それはもちろんモームの手柄ではないが、語り口のシャープさは確かである)。つまり、これは良いレビューのタッチや構成のお手本として読めるわけだ。
10本の「世界名作」のうち、正直な話、半分しか読んでないのが自分にとっては痛いところなのだが、読んでもいないのに読んだ気になる、というより、未読の5作を読むや読まざるや、という判断の好材料になった。
たしかこれにならって、日本の十大小説、というのを加賀乙彦さんが選定していて、「明暗」「或る女」「夜明け前」「暗夜行路」「細雪」「迷路」「富士」「死の島」「レイテ戦記」「燃えあがる緑の木」だったと思う。こちらはちくま学芸文庫から出ていたが残念ながら入手不能の模様。
紙の本
とりあえず基の小説を読んでから
2001/12/12 12:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちなみに十大小説とは、フォールディング「トム・ジョウンズ」、オースティン「高慢と偏見」、スタンダール「赤と黒」、バルザック「ゴリオ爺さん」、チャールズ・ディケンズ「デイヴィッド・コパーフィールド」、フローベール「ボヴァリー夫人」、メルヴィル「白鯨」、ブロンテ「嵐が丘」、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」、トルストイ「戦争と平和」。
各著者の生い立ちと、その作品についての評論が載っている。それぞれの小説がどのように素晴らしいか、という点についての記述が少ないので、それぞれの小説を読んでからこの本を読んだほうがいいのではないかと思った。