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開かれた社会とその敵 第1巻下 プラトンの呪縛 下 (岩波文庫)
左右の全体主義と理論的に対決し、その思想的根源をえぐり出す、カール・ポパーの大著。第1巻では、大哲学者プラトンを玉座から引きずりおろすとともに、民主主義の基礎を解明する。...
開かれた社会とその敵 第1巻下 プラトンの呪縛 下 (岩波文庫)
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商品説明
左右の全体主義と理論的に対決し、その思想的根源をえぐり出す、カール・ポパーの大著。第1巻では、大哲学者プラトンを玉座から引きずりおろすとともに、民主主義の基礎を解明する。本書成立の物語も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
全体主義の思想的根源にプラトンを見いだしたポパーは、「閉じた社会」を擁護するその哲学に徹底的な弾劾を加えたうえで、こう述べる。「人間でありつづけようと欲するならば、ただひとつの道、開かれた社会への道しか存在しない。われわれは未知なるもの、不確実なるもの、危ういもののなかに進んでいかねばならない。」(全四冊)【商品解説】
目次
- 第一巻 プラトンの呪縛(下)
- プラトンの政治綱領(承前)
- 第七章 指導者原理
- 第八章 王としてふるまう哲学者
- 第九章 唯美主義、完全主義、ユートピア主義
- プラトンの攻撃の同時代史的背景
- 第一〇章 開かれた社会とその敵
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厳しさを増すプラトン批判
2024/02/18 22:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポパーのプラトン批判のトーンはますます鋭さを増す。プラトンを愛する者として、複雑な思いは禁じ得ないが、プラトンにラディカルなところがあるのは紛れもない事実であり、いくつかの点で首肯せざるを得ない。ソクラテス、デモクリトス、ペリクレスについては比較的好意的で、古典ギリシアを敬愛する私にとってはうれしかったし、リュコプロンやパレアス、アンティポンなどマイナーな思想家にも目配りがなされているのは驚きだ。プラトン批判の全てに同意することはできないが、ポパーの民主主義やピースミールな社会改革に対する信念は一貫しており、その誠実さは賞賛に値するし、まさに民主主義が困難に突き当たっている現在読まれるべき書であり、未来においても読まれるであろう。