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紙の本
人生の1冊の絵本 (岩波新書 新赤版)
著者 柳田邦男 (著)
絵本には、幼き日の感性の甦りが、こころのもち方の転換が、いのちの物語が、人を見つめる木々の記憶が、そして祈りの静寂がある。約150冊の絵本を解説しながら、その魅力を綴る。...
人生の1冊の絵本 (岩波新書 新赤版)
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商品説明
絵本には、幼き日の感性の甦りが、こころのもち方の転換が、いのちの物語が、人を見つめる木々の記憶が、そして祈りの静寂がある。約150冊の絵本を解説しながら、その魅力を綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
こころが何かを求めている時、悲しみのなかにいる時、絵本を開いてみたい。幼き日の感性が、いきものたちの物語が、木々の記憶が、そして祈りの静寂が、そこにはある。世界各地の150冊ほどの絵本を紹介しながら、その深い魅力を綴る。【商品解説】
幼き日の感性、いきものたちの物語、木々の記憶、祈りの静寂…。000冊の絵本を紹介し、魅力を綴る。【本の内容】
目次
- 1 こころの転機
- ゆびがなくても、おかあさんになれるんだ
- 少女のこころの危機と絵の力
- 疎外された少女に雪解けが
- もうひとつのこころの動きが
- 自己否定が自己肯定に変わる瞬間
- 障害のある子どもの限りない創造力
- 何をすることが、いちばんだいじか
- なにはともあれ外に出てみよう
著者紹介
柳田邦男
- 略歴
- 〈柳田邦男〉1936年栃木県生まれ。ノンフィクション作家。災害、病気、戦争などについての執筆を続ける。著書に「終わらない原発事故と「日本病」」「砂漠でみつけた一冊の絵本」など。
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紙の本
絵本は人生に三度
2020/05/21 15:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノンフィクション作家の柳田邦男さんが「大人こそ絵本を」と呼びかけてからもう20年になるという。
中でも「絵本は人生に三度」というのは、私のようにその時すでに「子育て期」を終えたものにとっても共感を覚えた。ちなみに「三度」というのは、「幼少期」「子育て期」「中高年期」をいう。
そんな柳田さんは看護専門誌である「看護管理」という雑誌に長年絵本についてのエッセイを連載している。
この新書はそこに掲載されたなかから53編を編集し、再構成されたものだ。
一回の連載で何冊かの絵本が紹介されているので、ここで紹介されている絵本は150冊ほどになるという。
それらは有名な作品もないわけでもないが、比較的新しいものが多い。
日本の絵本だけでなく、海外のものも数多く紹介されている。
「子育て期」であれば、子供と一緒に本屋さんを巡るということはあるだろうが、「中高年期」ともなれば、こういう本があると絵本を選ぶ参考にはなるので、ありがたい。
柳田さんは50歳を過ぎたら、毎日絵本や童話を読むライフスタイルを身につけると、「幼いころの無垢な感性」が取り戻せると書いているが、絵本を読むと、確かに忘れたいたものを思い出すような気がすることがある。
この本で紹介されている絵本を見ると、絵本の世界がどんなに広いか、よくわかる。
差別の問題、環境の問題、悲しみのこと喜びのこと、本当にこの世界が絵本で出来ているのではないかと思ってしまうほどだ。
だとしたら、「人生の1冊の絵本」を見つけるなんてできっこない。
紙の本
『人生の1冊の絵本』
2020/05/02 19:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「絵本は人生に三度」
「大人の気づき、子どものこころの発達」
「大人こそ絵本を」と長年にわたって呼びかけているノンフィクション作家による絵本レビュー
1節6ページに数冊の絵本をとりあげて解説、その魅力を静かに語る
取り上げられている150冊の絵本にベストセラー、ロングセラーはほとんどないが、著者による“再発見”によりどれも手にしてみたくなる
《絵本は、哲学や文学と並ぶ独自の表現ジャンルなのだ》──絵本新表現ジャンル宣言
『看護管理』(医学書院)で十数年にわたって続く絵本エッセイの2014年4月号から2019年9月号掲載分のうち53編を選び、再構成して収録
紙の本
絵本を読む経験を説く
2023/03/27 19:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
柳田邦男さんはさまざまな作品を執筆しているが、いずれの作品にも事実を正確に著述する緻密さと、当事者に対する共感があふれていると思う。自分が経験していないことをリアルな出来事として体感するために、絵本は重要なのだという。
この本では、柳田さんが印象に残った絵本がテーマ別に紹介されており、自分が読むのはもちろん、子どもに何かを読み聞かせるときの参考にもなる。全体としては翻訳もの、硬いものが多い印象だ。
後段の「戦争や災害をどう伝えるか」という項目で、柳田さんが述べていることが素晴らしいので引用したい。
「では当事者の経験のない人に理解を求めるのは意味のないことなのかというと、決してそうではない。大事なことは未経験者が当事者と同レベルの感情を抱くことではなく、当事者の辛さや悲しみの十分の一でも理解しようとするこころを持つことであり、当事者のために何かできることはないかと寄り添う気持ちを持つことだと私は思っている」