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- カテゴリ:中学生
- 発売日:2023/02/22
- 出版社: 偕成社
- サイズ:19cm/205p
- 利用対象:中学生
- ISBN:978-4-03-727400-9
読割 50
紙の本
つる子さんからの奨学金
曾祖母つる子が、ひ孫のわかばと樹に奨学金をだすという。条件は、今の実力よりひとつ上の学校をめざすことだった。部活との両立、心配する親からのプレッシャーに悩みながらも、わか...
つる子さんからの奨学金
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商品説明
曾祖母つる子が、ひ孫のわかばと樹に奨学金をだすという。条件は、今の実力よりひとつ上の学校をめざすことだった。部活との両立、心配する親からのプレッシャーに悩みながらも、わかばは挑戦するおもしろさを感じていき…。【「TRC MARC」の商品解説】
初めて、もっと勉強したいって思った。
女子ゆえに進学に苦労した曾祖母つる子は、
ひ孫のわかばと樹に奨学金をだすという。
ただし、そのためにはひとつ条件があって……。
高校受験とバレー部の両立、応援し心配する親からのプレッシャーに悩みながらも、わかばは挑戦するおもしろさを感じていく。
::::::::::::::::::::::::
つる子はこほんと一つ咳払いをして言った。
「奨学金をだすことにしたよ。」
奨学金?
わかばはきいたばかりの単語を心の中でくりかえした。(略)
座敷の空気は一気になごんだ。というか、軽々しいばかりにはずんだ。
だが、次の一言でまたピンと張りつめた。
「ただし、それにはひとつ条件があるよ。」
つる子がぴしゃりと告げたからだ。
(本文より)
::::::::::::::::::::::::
【編集者より】::::::::::::::::::::::::::::::::
高校受験をあつかってますが、女子の進学のしにくさもテーマです。
曾祖母つる子の時代は女子は上級の学校に行かせてもらえず、
母の時代には女子は短大(兄弟は四大)、
そして主人公わかばの受験にも合格点の男女差が立ちはだかります。
これは、男子はいい学校に行って、いい会社に入るのがよい、
という方向付けと表裏でもあります。
主人公のわかばと、いとこの樹が、受験を通じて、
ちょっとずつ、自分の人生を考えていく物語です。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::【商品解説】
著者紹介
まはら三桃
- 略歴
- 〈まはら三桃〉福岡県生まれ。「カラフルな闇」で講談社児童文学新人賞佳作を受賞しデビュー。「鉄のしぶきがはねる」で坪田譲治文学賞、JBBY賞を受賞。他の著書に「青がやってきた」など。
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紙の本
『つる子さんからの奨学金』
2023/05/13 20:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「奨学金を出すことにしたよ。」
99歳になる曾祖母つる子に言われた中学2年生のわかば
ただし、条件があるという
〈いまの学力で行ける高校のひとつ上の学校をめざすこと〉
進学塾に通うことにしたわかばは学区のトップ校をめざして受験勉強を始める
若いころ女子ゆえに進学に苦労した経験をもつつる子
祖母や母の思い、同じ条件で勉強する成績優秀ないとこの樹
《部活との両立に悩み、心配する親のプレッシャーを感じるわかばが、受験までの日々で得たものは?》──帯の紹介文
そして、試験の結果とわかばの選択は……
《主人公のわかばと、いとこの樹が、受験を通じて、ちょっとずつ、自分の人生を考えていく物語です。》──出版社サイトより
YAに秀作を生み出している著者の最新作、2023年3月刊
紙の本
受験モノでありつつジェンダーも描く
2023/11/27 11:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
曾祖母のつる子さんが、ひまごに高校の学費を援助すると言う。しかし、それには条件があって―。高校受験を巡るひまごたちの成長物語でありながら、教育を巡るジェンダーステレオタイプも描き、曾祖母、祖母、母の時代に、女性に立ちはだかった進学における壁も映し出した良作。