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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/12/20
- 出版社: KADOKAWA
- サイズ:18cm/75p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-04-111488-9
読割 50
紙の本
火守
著者 劉 慈欣 (著),池澤 春菜 (訳),西村 ツチカ (イラスト)
この世界に生きる全ての人は、空の上に自分だけの星がある。少女の病気を治すため、世界の果ての火守のもとを訪れたサシャは、天に昇る代わりに、火守の仕事を受け継ぐと誓うが…。「...
火守
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商品説明
この世界に生きる全ての人は、空の上に自分だけの星がある。少女の病気を治すため、世界の果ての火守のもとを訪れたサシャは、天に昇る代わりに、火守の仕事を受け継ぐと誓うが…。「三体」の劉慈欣が贈る、老人と星の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
人はそれぞれの星を持っている。病気の少女のため、地の果てに棲む火守の許を訪れたサシャは、火守の老人と共に少女の星を探す過酷な旅に出る--。世界的SF作家が放つ、心に沁みるハートウォーミングストーリー。
(本文より)サシャは東の孤島に立っていた。彼をこの世界の果てに放り出した帆船が、海と空の境界線に消えていく。最東端の島は、海に露出した錆さびた鉄片のようだった。周囲には命の気配すらない。
サシャは島の奥に向かって歩き出した。何日も船酔いに苦しみ、いまだに足下がおぼつかなかったが、小さな島は中心に辿たどり着くのもすぐだった。低い丘に、彼を見つめる怪しい目のような黒い穴が開いている。穴の周りには黒い石炭の層があって、ここが炭坑であることを示していた。坑道の側の開けた場所には石窯がそびえ立ち、見たこともないほど大きな鉄鍋が載せられている。ひっくり返せば、サシャが今まで見た中で一番大きな屋根にもなりそうだ。
といっても、サシャはこれまで遠出をしたことがなかった。大きな家を目したことだってない。ヒオリと恋に落ちたサシャにとって、大事なのは世界を見ることではなかった。だけど、彼は意を決し、彼女のために世界の最果てまで旅をしてきた。
石窯の火は消え、巨大な鉄鍋から独特の油臭いにおいが立ち上り、辺りに漂っている。
【商品解説】
目次
- 火守
- 訳者あとがき
- プロフィール
著者紹介
劉 慈欣
- 略歴
- 〈劉慈欣〉1963年生まれ。中国作家。発電所で働くかたわら、SF短篇を書き始め、中国のSF雑誌『科幻世界』でデビュー。「三体」でヒューゴー賞を受賞。
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装丁が好みです
2022/04/03 22:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:向日性の未来派娘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻想的なSFっぽくもある童話という印象でした。
まるきり空想に頼るしかないシーンも多いので、そこらへんの訳はもっと分かりやすさに振ってもいいのかなと思いましたが、読み難くはなかったです。
色調を抑えた西村ツチカさんの絵がとても素敵で、知らない話のはずなのに懐かしさを感じる読後感とよく合っていました。
装丁や本のサイズ感も可愛らしくて気に入っています。