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商品説明
昭和35年、農業史初の柚子栽培に挑んだ、四国最果ての木頭村の村人。努力は実り、奇跡の柚子旋風を日本中に巻き起こすが、村はその後ダム闘争の主戦場と化す。しかし平成から令和の過渡期、木頭に再び奇跡の光が射し込み…。【「TRC MARC」の商品解説】
昭和35年、徳島県の山深き寒村・木頭に赴任した一人の青年農業技師が、村人の暮らしを守るために驚愕の挑戦に着手した。植えっぱなしで見捨てられた杉の密植林を開墾し、柚子の栽培を始めたのである。桃栗三年、柿八年、柚子の大馬鹿十八年と言われるほど困難な事業であった。誰もが白眼視するなか、青年たちは粘り強い説得で少しずつ仲間を増やし、一筋の希望を見事な黄金色の「木頭柚子」というブランドに結実させる。
しかし、一度は明るい未来に手をかけたはずの村人たちを、ダム建設という過酷な現実が容赦なく呑み込んでゆく。そして、村を分断する激しい対立の果てには、予想もしなかった悲劇が待ち受けていた。
過疎高齢化、産業崩壊、自然破壊……四国の美しい自然を舞台に、地方社会の危機的未来を塗り変えようとする人々の営みを描く感動の実話小説。
山奥は“過疎”ではなく“適疎”。
時代の評価軸が回るとき、逆転の扉が開く。
藻谷浩介(地域エコノミスト)【商品解説】
著者紹介
麻井みよこ
- 略歴
- 1966年生まれ。文筆業。ノベライズなどを多く手がける。
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紙の本
徳島県人は是非に。また過疎地域の人たちにもお勧めです
2020/11/23 20:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一阿波人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、1徳島県人ですので、木頭がゆずの名産地であることは知っていましたが、名産地となるまでにこれほど苦労されたとは思いませんでした。
しかも、県人なら一定の年齢層は覚えている細川内ダムに絡んでの内容も描かれていて、地方に住む私のような人は、ちっぽけな1個人でも改めて政治とどう向き合って行かなければいかないか考えてみるきっかけにはさせられるような内容となっていると思います。
私は、徳島県人というだけで、この木頭の人たちのような活動には全く関わることもなかったし、今の職業は全く関係のない職種なので、これからも直接関わることはないとは思いますけど、本当に応援したくなるような内容だったと思います。
もちろん本内容については、特に対象となる木頭の人たちには、全てが納得できる内容ではないかもしれませんが、一読の価値は非常に高いと思います。