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紙の本
白い遠景 (講談社文庫)
著者 吉村 昭 (著)
終戦を境にして戦時中から著しく変化した人間の不可解さを見きわめることを出発点とした吉村文学。現地に足を運び、戦争の生存者の声に耳を傾けた記録。また、大切な古本を庭に埋めて...
白い遠景 (講談社文庫)
白い遠景
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商品説明
終戦を境にして戦時中から著しく変化した人間の不可解さを見きわめることを出発点とした吉村文学。現地に足を運び、戦争の生存者の声に耳を傾けた記録。また、大切な古本を庭に埋めて空襲から守った思い出や、文学とはなにかを学んだ「暗夜行路」の舞台を巡る旅など、作家の原点を浮彫りにした初期随筆集。【「BOOK」データベースの商品解説】
終戦前の数カ月間は、太陽も、空も、道も、焼跡もすべて白っぽかった−。吉村文学の原点である戦争、そして文学をめぐる真率なる言葉の瑞々しさ。作家・吉村昭の原点を浮き彫りにした初期随筆集。【「TRC MARC」の商品解説】
終戦前の数ヵ月間は、太陽も、空も、道も、焼跡もすべて白っぽかった――。
吉村文学の原点である戦争、そして文学をめぐる真率なる言葉の瑞々しさ
作家・吉村昭の精髄
あとがきを書きながら、早くこの随筆集を手にしたい気持ちがしている。随筆集は、書く者の自画像に似たものだが、自ら描いた自分の顔をあらためてながめまわしてみたいからだ。――「あとがき」より
終戦を境にして戦時中から著しく変化した人間の不可解さを見きわめることを出発点とした吉村文学。現地に足を運び、戦争の生存者の声に耳を傾けた記録。また、大切な古本を庭に埋めて空襲から守った思い出や、文学とはなにかを学んだ「暗夜行路」の舞台を巡る旅など、作家の原点を浮彫りにした初期随筆集。【商品解説】
丁寧な取材で史実を調べ上げ「歴史其儘」というべき作風で定評のある著者の「取材ノート」を中心にした初期エッセイ集。初の文庫化!【本の内容】
目次
- 戦争と〈私〉
- 取材ノートから
- 社会と〈私〉
- 小説と〈私〉
- あとがき
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紙の本
初期作品とその後の作品のそれぞれに納得
2019/06/02 01:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニック - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦史小説から歴史小説へと転換していく40代~50歳前後のエッセイをまとめた、随筆集第2作。過去作品の振り返りや逸話は作品のファンとしてとても興味深く、また文学への強い思いを表す小文には、若き小説家としての矜持も感じた。初期作品とその後の作品、それぞれへの納得が深まる内容。
電子書籍
売れないときやいろいろな仕事
2016/05/25 08:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
大作家のような氏にも売れないときやサイン会のような経験があり、いろいろな仕事を経験されたことを知った。本を出す側になってからの読者に対する印象が興味深かった。
紙の本
作品のノートやメモ
2015/07/05 22:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉村昭はもうだいぶ前に亡くなった。本書はしたがって新作ではなく、今までに遺した作品のノートやメモを公開したものである。いくつかのセクションから構成されている。「戦争と私」、「取材ノートから」「社会と私」「小説と私」である。
戦争に関する著作の多い吉村であるが、「殉国」「海の史劇」「武蔵」が作品に直接関わっている。取材ノートからでは、「冬の鷹」「ふぉん・しいほると」「漂流」「北天の星」「関東大震災」「烏の浜」のノートが紹介されている。
社会と私では、作品とは直接関係がないが、取材や執筆時の雑感などが取り上げられている。目的が作品を仕上げることにないせいか、随分リラックスして書かれた文章のようだ。随筆といってもよいのだが、やはり取材時等の話が多いので、通常の随筆とも言えないかもしれない。
小説と私は吉村が小説を書く際に思うことをまとめたようだ。吉村の小説はすべての内容が吉村自身の発想ではなく、モデルあるいは下敷きになるストーリーがある程度土台として存在している例が多い。私は実際に起こったことであるという前提で読むことが多いので、小説とは思わず、ノンフィクションとして読み進めることが多い。登場人物が実在の人物とは思わないが、そこで生じた事件のある範囲は事実かもしれないと思うのである。
そういう点では、吉村の小説は他の作家とは異なるジャンルに入るものなのだと思う。本書に登場するノートなどは多様なものを集めた感が強い。したがって、ひとつずつが短く、雑多である。読み手としてはもう一段編集の手を加えてから提供してもらいたかったと思う。
ここで登場する小説等の中には、まだ読んでいないものも多いので、これからそれを読み進めれば、上記の所感もまた違ったものになるのかもしれない。