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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/10/18
- 出版社: 講談社
- サイズ:19cm/325p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-513062-9
読割 50
紙の本
新・旧銀座八丁 東と西
著者 坪内祐三 (著)
文士に愛された小料理屋「はせ川」、東洋一とうたわれた「松屋」デパート、永井荷風が愛した名店、ゴジラと「和光」の因縁…。150年の歴史を、昔と今のこぼれ話でたどる珠玉のエッ...
新・旧銀座八丁 東と西
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商品説明
文士に愛された小料理屋「はせ川」、東洋一とうたわれた「松屋」デパート、永井荷風が愛した名店、ゴジラと「和光」の因縁…。150年の歴史を、昔と今のこぼれ話でたどる珠玉のエッセイ集。『小説現代』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
バーあり、カフェあり、味の名店あり。銀座の歴史を昔と今のこぼれ話で著す珠玉のエッセイ。銀座一丁目から八丁目までを東と西に分け、全16章で構成。本物の大人に愛されてきた銀座の魅力の源泉を、講談社エッセイ賞受賞作家・坪内祐三氏が縦横無尽に書きあらわします。【商品解説】
目次
- プロローグ
- 銀座三丁目西
- 銀座八丁目東
- 銀座三丁目東
- 銀座五丁目西
- 銀座五丁目東
- 銀座六丁目東
- 銀座八丁目西
- 銀座二丁目西
- 銀座二丁目東
著者紹介
坪内祐三
- 略歴
- 〈坪内祐三〉1958年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。『東京人』の編集者を経て執筆活動に入る。さまざまな分野での評論活動を行う。「慶応三年生まれ七人の旋毛曲り」で講談社エッセイ賞を受賞。
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紙の本
坪内さんと一緒に銀座を歩けば
2021/02/10 16:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪郊外の町で生まれた者にとって、例えば大阪ミナミにあるデパートに行くのは、よそ行きのいい服を着て行くような「ハレの日」の行事だった。
東京の銀座に対してもそんな気分で、初めて東京に出てきて銀座に行った時も、それから何十年も経った今でも銀座といえば、よそ行きの「ハレの日」の街に感じる。
昭和33年に東京の初台に生まれ、その後世田谷赤堤で大きくなったこの本の著者坪内祐三さん(それにしてもこの人の早すぎる死は残念で仕方ない)にとって、銀座は映画の街であり、働き出してからは雑誌「東京人」の編集者として、色濃く関わってきた街だった。
この本はそんな坪内さんが自分の経験した過去の銀座と現在の銀座を通して、「2020年の東京オリンピック前」(という言い方が2018年刊行の本では当たり前のように書かれていて、こういう書き方も記憶として残るのだろうと思う)の街と人と思い出を綴った記録である。
「銀座八丁」とあるのは、銀座には東京寄りに一丁目があり、そこから新橋に向かって八丁目まで続く。
大きく銀座を横断する中央通りを挟んで、山手線に近い方が西で、反対側が東である。
銀座の地図をほとんど知らない人間にとっては、巻頭にある地図を行ったり来たりしながらの銀ブラだが、実に楽しかった。
現在の(もしかしたこの本が出た後さらに変化しているかもしれない)銀座の街に、昔の街の建物が重なり、そんな街を懐かしい人たちが歩いていく。
この本を読んだら、銀座の街を端から端まで歩きたくなる。
今は亡き坪内さんと一緒に。