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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/05/16
- 出版社: 講談社
- サイズ:22cm/301p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-513131-2
紙の本
井上陽水英訳詞集
井上陽水の言葉の森にわけ入り、歌詞をひとつひとつ英語に置き換えながら吟じ味わう。日本文学を生業とする著者が、井上陽水の歌詞を訳し、日本語の先にある「日本」に迫る。井上陽水...
井上陽水英訳詞集
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商品説明
井上陽水の言葉の森にわけ入り、歌詞をひとつひとつ英語に置き換えながら吟じ味わう。日本文学を生業とする著者が、井上陽水の歌詞を訳し、日本語の先にある「日本」に迫る。井上陽水と著者の対話も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
井上陽水デビュー50周年、『ブラタモリ』のテーマ曲をはじめ、私たちの心をずっと捉えて離さない陽水の名曲の数々。ロバート キャンベルが人生を彷徨っていた時代から、病の日々も傍らにあったのは陽水の歌だった。初期の代表作から陽水を象徴する曲まで、厳選歌詞50作を英訳。英語というフィルターを通すことで炙り出されてくる陽水のメッセージ。この本はスリリングなほどのくわだてなのだ。
「陽水はうなぎだ」これは陽水の親友であるユーミンが放った一言。
後日TOKYO FMの番組で陽水と対談したキャンベルは、ついにうなぎを捕まえる。これまで陽水は決して歌詞について語ろうとしなかったが、沈黙は破られた。スタッフが固唾を飲む中初めて自らの歌詞について語る。同番組「ミュージックドキュメント 井上陽水×ロバート キャンベル『言の葉の海に漕ぎ出して』」は、日本放送文化大賞グランプリなど放送界の大きな賞を多数受賞。
この対談も含めて評論パートでは、何にこだわり、どんな心情を込めてきたのか陽水自身の言葉も多数紹介。「青い闇の警告」では、「言葉をそういうふうに並べることで、切なさや、人間って何だろうと想像してもらうんです。それこそがこの歌詞の目論見なのです」と。
病に倒れたキャンベルが病床で1日1作を英訳していったことから本書は生まれた。評論では人間の業や願いをすくって文学世界にも分け入っていく。命のカウントダウンが始まったとき、作家たちは何を日々記したか、何を望んだか。陽水の歌から、宮沢賢治、中江兆民、正岡子規など近現代の作家たちの声が立ち上ってくる。さらに、陽水が受けていたボブ・ディランの影響、ジェーン・バーキンらは陽水の「カナリア」をどう解釈したのかも――。愛や人間、人生、社会と、本書の中で陽水の言葉が読み手をも照らしていく。
【本書収録の英訳詞】
限りない欲望・人生が二度あれば・断絶・もしも明日が晴れなら・家へお帰り・傘がない・つめたい部屋の世界地図・東へ西へ・かんかん照り・夏まつり・夢の中へ・心もよう・帰れない二人・氷の世界・夕立・ゼンマイじかけのカブト虫・二色の独楽・招待状のないショー・青空、ひとりきり・曲り角・結詞・青い闇の警告・ミス コンテスト・甘い言葉ダーリン・なぜか上海・海へ来なさい・勝者としてのペガサス・ジェラシー・とまどうペリカン・カナリア・お願いはひとつ・ワカンナイ・背中まで45分・バレリーナ・いっそ セレナーデ・ダンスはうまく踊れない・飾りじゃないのよ 涙は・ワインレッドの心・ミスキャスト・恋こがれて・最後のニュース・少年時代 ・Just Fit・ドレミのため息・嘘つきダイヤモンド・アジアの純真・積み荷のない船・ビルの最上階・長い坂の絵のフレーム・覚めない夢【商品解説】
目次
- はじめに 「井上陽水はうなぎだ」
- 第1章 時を彷徨う中で
- 震災、鳴子温泉ブッククラブ
- 博多、陽水の曲へ
- 入院、命の静止点に始まる
- 偶然、オーディションに来たサラサさん
- 時限、作家たちの終わらせ方
- 余白、不寛容な時代と「最後のニュース」
著者紹介
ロバート・キャンベル
- 略歴
- 〈ロバート キャンベル〉ニューヨーク市生まれ。日本文学研究者。国文学研究資料館館長。東京大学名誉教授。専門は近世・近代の日本文学。編著書に「ロバートキャンベルの小説家神髄」など。
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