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紙の本
十七八より (講談社文庫)
著者 乗代 雄介 (著)
【群像新人文学賞(第58回)】学校での謎めいた発言、叔母との、長い、文学をめぐる会話、国語教師との秘密めかした関係…。少女が過ごす初夏の1カ月を凝縮された文体と趣向をめぐ...
十七八より (講談社文庫)
十七八より
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商品説明
【群像新人文学賞(第58回)】学校での謎めいた発言、叔母との、長い、文学をめぐる会話、国語教師との秘密めかした関係…。少女が過ごす初夏の1カ月を凝縮された文体と趣向をめぐらせて描く、注目の新鋭デビュー作。【「TRC MARC」の商品解説】
ある夏、ある少女の「1か月」。
いつかどこかに存在したあらゆる一瞬の堆積が、鮮やかに立ち上がる。
第58回群像新人文学賞受賞作。期待の書き手のデビュー作がついに文庫化。【商品解説】
著者紹介
乗代 雄介
- 略歴
- 1986年、北海道生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年、「十七八より」で第58回群像新人賞を受賞し、デビュー。2018年、『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞を受賞。著書に『十七八より』『本物の読書家』『最高の任務』『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』がある。
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紙の本
十七八より
2022/03/17 22:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとって本作は、乗代雄介の小説として2018年の「生き方の問題」以来、二作目に読んだものにあたる。今回文庫化されたので、改めてデビュー作からと思って読んでみた。正直何かテーマがあったり、事件が起きたりするわけではないのだが、それにも拘わらず、読ませる内容だった。特に発展するわけでもなく、それゆえ自然な感じで引用される文学作品が、語り手が叔母に憧れるということを示しているようで、よかった。シリーズものらしく、ほかの作品も読んでみたい。
紙の本
癖になる乗代節が光る中篇作品
2022/02/28 22:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
十七、八の頃のどこか独特な感性を持った少女の日常を描くデビュー作。乗代さんはデビュー作からこの調子だったのかとある種の感動があった。主張の強い語り部、語られそうで語られないキーポイント、つかみ所のない展開、そして謎に解像度の高い日常描写。それが癖になる。
特に物語の中盤でそこそこの長さで描かれる、家族で焼肉屋に行って本当に他愛のない会話をするシーンが素晴らしく乗代さんらしい。母親が子供に世話を焼き、子供はそれをいなし、父親はそれを見ていない。組手のような会話の応酬をしながらも各々食いたいものを食う、そこに現れる家族のリズムが秀逸。
紙の本
のっぺり
2022/03/13 01:06
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の見開きに
のっぺりと広がった文字の海に
ちょっとイヤな予感はしたけれど、
その感じのまま読了してしまった。
一昔前のよくわからないものを純文学と持ち上げていた、
そのままの文体という雰囲気。
こういうのを読んで面白いと思える感性を持っている人は
素直に羨ましいけれど、残念ながら自分にはないみたい。
巻末の書評を読んでも、
「よくわからないけれど言葉に力がある」みたいな感想で、
そんな文章は詩にしろ、
なんていう情緒も身も蓋もないことを思ってしまう。