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紙の本
フーコー・ドゥルーズ・デリダ (講談社文芸文庫)
著者 蓮實 重彦 (著)
いまや古典となったフランス現代思想の名著をめぐって展開する「三つの物語」。瑞々しく、極限までそぎ落とされた文体で、いまだ「読むことのレッスン」を体現し続ける批評家の、比類...
フーコー・ドゥルーズ・デリダ (講談社文芸文庫)
フーコー・ドゥルーズ・デリダ
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商品説明
いまや古典となったフランス現代思想の名著をめぐって展開する「三つの物語」。瑞々しく、極限までそぎ落とされた文体で、いまだ「読むことのレッスン」を体現し続ける批評家の、比類なき名著。【「TRC MARC」の商品解説】
『言葉と物』、『差異と反復』、『グラマトロジーについて』。いまや古典となったフランス現代思想の名著をめぐって展開するこの「三つの物語」は、日本でニュー・アカデミズムが台頭する直前、1978年に衝撃とともに刊行された。フーコー、ドゥルーズ、デリダという哲学者が登場するものの、本書は哲学の概説書でも研究書でもない。それは思考の物語であり、「批評の実践」であり、「作品」を読むことの物語である。瑞々しく、極限までそぎ落とされた文体で、いまだ「読むことのレッスン」を体現し続ける批評家の、比類なき名著。【商品解説】
著者紹介
蓮實 重彦
- 略歴
- 仏文学者、映画批評家、文芸批評家、小説家。1936年、東京都生まれ。東京大学仏文学科卒業。パリ大学にて博士号取得。東京大学教授を経て、東京大学第26代総長。78年、『反=日本語論』で読売文学賞、89年、『凡庸な芸術家の肖像』で芸術選奨文部大臣賞、2016年、『伯爵夫人』で三島由紀夫賞を受賞。1999年にはフランス芸術文化勲章コマンドールを受章する。著書に『夏目漱石論』『物語批判序説』『映画論講義』『「ボヴァリー夫人」論』他多数がある。
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別だん で、はじまります。
2023/01/04 20:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1978年初版(朝日出版社)、1995年文庫(河出文庫)か。。
もちろん(何がもちろんかはともかく)、1978はリアルタイムでは読んでなく、その後、あの妙に薄くてでかい版の、縄で十字に縛ってあるような装丁だった??を手にして読んで、ページレイアウトも含めて、衝撃を受けた世代です。最初の一言が、名高い「とりあえず」ですらなく、「別だん」(←漢字かなが変だろ、後藤明生の「実さい」みたい)なのを確認できました。ありがたい。
郷原さんが解説ですが、だいぶ苦しげです。郷原と松浦寿輝(河出の解説)をニヤニヤ見てる感のハスミ圧勝的な「あとがき」があります。必読です。この人、最後まで圧勝ポジションなんだろうなぁ。
誰だったら、と考えて、フーコー関連は色々いらっしゃるし、ドゥルーズ関連は鹿野堀廣瀬、、がいらっしゃるし(「差異と反復」で鹿野黙っちゃいないだろ的な)、デリダ関連はダレだろ(「戦争」って言ってるヒト、誰だっけ?)、何にせよ、おもしろがれるヒトを選んで、ぶっちゃけ放談的な解説だったら、よりよかったのに。鹿野と堀と廣瀬で、全然ダメっすね!とか言ってるのを妄想します。堀さんは「マゾッホとサド」を、エイっと「ザッヘル=マゾッホ紹介」に(正当に)改めちゃったヒトですし。講談社文芸文庫の初の再改訂とか、ないですかねぇ。
いや、真面目な話?、この文庫1800円は安い、そのうち電子も出るんだろうけど、リアルの本を手に入れることを強くお勧めします。全般に講談社文芸文庫リアルの装丁をリスペクトしています。
オビの“奇書にして比類なき名著”のとおり、この固有名詞三つ並べた類書など、その後では想像すらできません。1978年当時、この3人が絶対的だったというわけでもないし(その後の推移は「絶対的」だったわけですが、という意味で、予言の書でもある、この順番で死んだし)、というか、本書が「日本におけるフランス現代思想の系譜」を決めた気もする、宮川淳「鏡空間イマージュ」とか、とともに。奇書にして名著にして、エポックです。