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日報隠蔽 自衛隊が最も「戦場」に近づいた日 (集英社文庫)
【石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞草の根民主主義部門大賞(第18回)】陸上自衛隊が国連PKOに派遣された南スーダンで内戦が勃発。政府は「駆けつけ警護」任務を付与するた...
日報隠蔽 自衛隊が最も「戦場」に近づいた日 (集英社文庫)
日報隠蔽 自衛隊が最も「戦場」に近づいた日
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商品説明
【石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞草の根民主主義部門大賞(第18回)】陸上自衛隊が国連PKOに派遣された南スーダンで内戦が勃発。政府は「駆けつけ警護」任務を付与するため、現地の状況を記した「日報」を隠蔽し続けた…。2人のジャーナリストが、安倍政権の噓を暴く。〔2018年刊を大幅に加筆・修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
結局すべてがウソなんじゃないか──。
「南スーダン日報問題」に挑んだ調査報道ノンフィクション
第18回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」受賞!
自衛隊に駆け付け警護が付与された南スーダンPKO。
在野のジャーナリストによる情報公開請求に端を発した疑惑は、
防衛大臣など最高幹部の引責辞任という前代未聞の結末を迎えた。
現地の状況を記した「日報」はなぜ隠されたのか。
首都ジュバでは、一体何が起きていたのか。
この問題は我々に何を問うているのか──?
公開請求を行なったジャーナリスト・布施祐仁と、
南スーダンに14回潜入した特派員・三浦英之。
政権を揺るがした「南スーダン日報問題」の内実に、
気鋭のジャーナリストが連帯して挑む、調査報道ノンフィクション!
●直感的に、「ありえない」と思った。
自衛隊にとっても重要な日報が半年も経たずに廃棄され、
防衛省に存在しないなんて、常識的に考えられない。
こんなに短期間で廃棄されてしまったら、
国民は自衛隊のPKO活動について何も検証できないではないか──。(布施祐仁)
●目の前に広がったのは自衛隊宿営地の全景。
ポールに日の丸がはためき、自衛隊員が車に乗り込んだり、
会話をしながら道を歩いたりしているのが肉眼でもはっきりと見える。
ロケットランチャーを撃ち込まれれば、
間違いなく多数の死傷者が出ただろう──。(三浦英之) <本文より>
おわりに 三浦英之
【著者プロフィール】
●布施祐仁(ふせ・ゆうじん)
1976年、東京都生まれ。ジャーナリスト。『ルポ イチエフ 福島第一原発レベル7の現場』(岩波書店)で平和・協同ジャーナリスト基金賞、日本ジャーナリスト会議によるJCJ賞を受賞。著書に『日米密約 裁かれない米兵犯罪』(岩波書店)、『経済的徴兵制』(集英社新書)、『主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿』(伊勢崎賢治氏との共著/集英社クリエイティブ)など。現在、「平和新聞」編集長。
●三浦英之(みうら・ひでゆき)
1974年、神奈川県生まれ。2015年、『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞を受賞。18年、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞を受賞。19年、文庫版『南三陸日記』で第25回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞。現在、福島県南相馬市在住。【商品解説】
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紙の本
安倍政権の日報隠蔽問題の核心に迫る!
2021/06/14 07:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
2016年、南スーダンにPKO活動として派遣されていた自衛隊をめぐり、「文民駆け付け警護」等の任務が新たに付与されようとしていた矢先、その派遣先である南スーダンで政府軍と反政府軍との間で激しい戦闘が発生しました。
自衛隊をPKO派遣する前提として「戦闘状態にある現場には派遣しない」という原則があったため、安倍政権は頑として「戦闘ではなく”武力衝突”である」等の答弁を繰り返しました。事実確認のため、本書の著者である三浦氏が当時の日報を情報開示請求したところ、「日報は破棄されているため開示できない」との回答が出されます。以後の国会でも「日報は規則に従って破棄されており存在しない」と一貫して当時の稲田防衛相は答弁しました。しかし、のちに日報は自衛隊内で保存されている事が発覚し、最終的には日報の隠蔽であったとして稲田防衛相、陸上幕僚長、防衛事務次官などの最高幹部が辞任する事態へと発展しました。
本書はこの一連の事態の推移を追うのですが、その構成は、稲田氏の答弁を中心に布施氏による日本の国会での答弁を追った章と、三浦氏による南スーダンの現場ルポの章が交互になっています。実弾が飛び交い、政府軍による市民への暴行が絶えない南スーダンの現場が誰が読んでも危険な状況であることが明白であることと、実弾が飛び交う状況を「戦闘」ではなく「武力衝突」だと言い張る稲田氏の答弁をはじめとする国会でのまさに”言葉遊び”のような難解さとのコントラストがあまりにも際立ちます。
国会で稲田防衛相や安倍首相が、のらりくらりと訳の分からない答弁を繰り返している間にも、数百人規模の銃撃戦や、迫撃砲弾、ロケットランチャーを乱射するような戦闘が宿営地のすぐ傍で発生するような切迫した状況に自衛隊員達は置かれていました。少年兵も多い現地で、もしも少年兵が自衛隊へ発砲してきた場合について「相手が少年兵だったら、こちらが撃つよりも撃たれることを選ぶかもしれない」と証言する隊員もいました。
森友・加計学園、桜を見る会についても都合の悪いことについては記録が残っていないと言い倒し、つい最近もコロナウィルス感染対策の専門家会議も議事録を残していないと平然と言ってのける安倍政権。
毎日の報道だけでは、事態の全体像を掴み切れない事も多いですが、本書は日報隠蔽の事態を再構築して分かりやすくまとめてあり、少しでも多くの人に読んでもらいたいと感じました。
紙の本
類を見ないルポ
2021/11/30 13:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
フリージャーナリストの布施さんと朝日新聞記者の三浦さんがタッグを組んだ中身の濃いルポ。
陸自の日報隠蔽問題を、危険極まりない現地の状況も含めてつぶさに追っている。日本にいてのらりくらりと追及をかわす政治家の言葉だけ聞いていたら絶対に分からない実情が伝わってくる。文庫で読みやすくなっている。広く読まれてほしい。
紙の本
自衛隊が一線を越える時
2020/07/19 21:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
南スーダンの過酷な現状と、日報隠蔽問題が交互に映し出されています。「駆けつけ警護」というボンヤリとした言葉の裏にある、戦争への加担について考えさせられました。