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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/08/26
- 出版社: 集英社
- サイズ:19cm/341p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-08-771806-5
紙の本
事件は終わった
著者 降田 天 (著)
年の瀬に起きた地下鉄S線内無差別殺傷事件。時が過ぎ、それぞれに日常が戻ってくるはずだった−。事件が終わって始まった不思議で切ない“その後”を描く連作短編集。『小説すばる』...
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商品説明
年の瀬に起きた地下鉄S線内無差別殺傷事件。時が過ぎ、それぞれに日常が戻ってくるはずだった−。事件が終わって始まった不思議で切ない“その後”を描く連作短編集。『小説すばる』連載に加筆修正し書き下ろしを加え書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
年の瀬に起きた痛ましい〈地下鉄S線内無差別殺傷事件〉。
突然、男は刃物を振り回し、妊婦を切りつけ、助けに入った老人を刺殺した。
時は過ぎ、事件に偶然居合わせてしまった人々には、日常が戻ってくるはずだった───。
会社員の和宏は、一目散にその場から逃げ出したことをSNSで非難されて以来、日々正体不明の音に悩まされ始め……(「音」)。
切りつけられた妊婦の千穂は、幸いにも軽傷で済んだが、急に「霊が見える」と言い出して……(「水の香」)。
事件発生直前の行動を後悔する女子高生の響が、新たな一歩を踏み出すために決心
したこととは(「扉」)。
人生に諦念を抱える老人が、暴れる犯人から妊婦を守ろうとした本当の理由とは(「壁の男」)。
など、全6編。
大注目の『このミス』大賞&日本推理作家協会賞受賞作家が贈る、事件が終わって始まった、少し不思議でかなり切ない“その後"を描く連作短編集。
【著者略歴】
降田 天 (ふるた・てん)
執筆担当の鮎川颯(あゆかわ・そう)とプロット担当の萩野瑛(はぎの・えい)による作家ユニット。少女小説作家として活躍後、2014年に「女王はかえらない」で第13回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、降田天名義でのデビューを果たす。18年、「偽りの春」で第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。他の著書に、「偽りの春」が収録された『偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理』、『彼女はもどらない』、『すみれ屋敷の罪人』、『ネメシスⅣ』、『朝と夕の犯罪』、『さんず』などがある。【商品解説】
収録作品一覧
事件 | 5−10 | |
---|---|---|
音 | 11−64 | |
水の香 | 65−120 |
著者紹介
降田 天
- 略歴
- 〈降田天〉執筆担当の鮎川颯とプロット担当の萩野瑛による作家ユニット。「女王はかえらない」で「このミステリーがすごい!」大賞、「偽りの春」で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。
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紙の本
事件の後々
2022/11/01 21:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地下鉄で起こった無差別殺傷事件。その事件の犯人は逮捕され解決している。
なぜそんな事件を起こしたのかはこのお話には全く関係ない。事件に居合わせた人々のその後のお話です。
最初は悪意に満ちていたり後悔に苦しんだりしていますが、大切な人の助けなどで何かしら気づかされていきます。
ちょっと見方を変えるとマイナスがプラスにも見えてくる、少しの幸せを感じる展開です。
紙の本
初読みの作家さん
2022/11/26 11:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
初読みの作家さんでしたが、地下鉄内での殺傷事件に居合わせた人々を描く、という変わった短篇集を楽しめました。SNS社会が一つの鍵となる一方で、最終話では昭和の温かみに包まれる感覚が心地良かったです。