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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/10/26
  • 出版社: 集英社
  • サイズ:19cm/334p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-781632-7

紙の本

江戸川乱歩と横溝正史

著者 中川 右介 (著)

日本の探偵小説を牽引した2大巨頭、江戸川乱歩と横溝正史。太陽と月にも喩えられる日本文学史上稀な関係はどのように生まれ、育まれたのか。2人の大作家の歩みを辿りながら日本の出...

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江戸川乱歩と横溝正史

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商品説明

日本の探偵小説を牽引した2大巨頭、江戸川乱歩と横溝正史。太陽と月にも喩えられる日本文学史上稀な関係はどのように生まれ、育まれたのか。2人の大作家の歩みを辿りながら日本の出版史をも描き出す対比評伝。【「TRC MARC」の商品解説】

江戸川乱歩「君、こんど『犬神家の一族』というのを書くだろう。ぼく犬神だの蛇神だの大嫌いだ」
横溝正史「復活以後の江戸川乱歩こそ悲劇のほかの何者でもない」

日本の探偵小説を牽引した二大巨頭、江戸川乱歩と横溝正史。
盟友として、ライバルとして、お互い認め合い、時に対立しつつ、
一方が作家として執筆するとき、他方は編集者として支えた。
太陽と月にも喩えられる日本文学史上稀な関係は、どのように生まれ育まれたのか。
二人の大作家の歩みを辿りながら、日本のミステリ史のみならず、
日本の出版史をも描き出す、空前の対比評伝!

「江戸川乱歩と横溝正史――二人を太陽と月に喩えることができるかもしれない。
乱歩が旺盛に書いている間、横溝は書かない。横溝が旺盛に書いていると、乱歩は沈黙する。
天に太陽と月の両方が見える時間が短いのと同様に、
二人がともに旺盛に探偵小説を書いている時期は、ごくごく短いのだ」〈本文より〉

「おそらくは、親友でもありライバルでもあった。
だが、何よりも面白い探偵小説を求める同志だった。
二人がなぜ探偵小説を書いていたのかと言えば、
面白い作品がないので自分で書いていたに過ぎない。
乱歩は誰よりも横溝に読んでほしかったし、
横溝もまた乱歩に読んでもらおうと書いていた」〈「青春と読書」2017年11月号より〉

●目次
はじめに
第一章 登場――「新青年」~一九二四年
第二章 飛躍――『心理試験』『広告人形』 一九二五年~二六年
第三章 盟友――『江戸川乱歩全集』 一九二六~三一年
第四章 危機 『怪人二十面相』『真珠郎』 一九三二~四五年
幕間 一九四〇年~四五年
第五章 再起――『黄金虫』『ロック』『宝石』 一九四五~四六年
第六章 奇跡――『本陣殺人事件』 一九四六~四八年
第七章 復活――『少年探偵団』 一九四八~五四年
第八章 新星――松本清張 一九五四~五九年
第九章 落陽――乱歩死す 一九五九~六五年
第十章 不滅――横溝ブーム 一九六五年~
あとがき

【本の内容】

著者紹介

中川 右介

略歴
中川 右介(なかがわ ゆうすけ)
作家、編集者。1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、代表取締役編集長として雑誌『クラシック・ジャーナル』、音楽家や文学者の評伝や写真集の編集・出版を手掛ける(2014年まで)。その一方で作家としても活躍。クラシック音楽への造詣の深さはもとより、歌舞伎、映画、歌謡曲、漫画などにも精通。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気を博している。主な著書に『カラヤンとフルトヴェングラー』『歌舞伎 家と血と藝』『角川映画1976-1986』など。

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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

江戸川乱歩と横溝正史の近さ

2017/11/26 17:22

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hiroyuki - この投稿者のレビュー一覧を見る

江戸川乱歩と横溝正史がこんなに近いところにいたとは全然知らなかった。確かにほぼ同時代に生きていた二人だが、作家というものは偏屈で、この二人などほぼ同ジャンルの作品を書いていたのだから、ライバル視して付き合いなどなかったのだろうと勝手に思い込んでいた。しかし、この作品ではお互いをリスペクトしていたことが良く分かる。
 二人の軌跡を様々な人が書いた記録、日記(本人のものも含む)等により、時系列に微にいり細により描いている労作である。

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電子書籍

書く事の凄み。

2018/07/07 15:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yuki - この投稿者のレビュー一覧を見る

先ず読み物とし面白い。刺激的で昂奮して一気呵成に読了した。活気のあった時代が羨ましい。互いにライバルとして意識し切磋琢磨し合った二人の天才・巨人の関係性が興味深い。探偵小説に対する愛情も深いのだなあ。第3の男・松本清張の登場にも関心がある。巨人たちの最期には思わず涙ぐんでいまう。出版業界の興亡まで掘り起こした著者の努力と熱意にも敬服する。史上最大のアイドル・山口百恵さんの評伝も読んで面白かった。中川右介氏の著作には信頼感がある。

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紙の本

まさに二大巨匠だ!

2018/09/17 14:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

乱歩と正史が日本の探偵・推理小説において果たした役割がよく分かった。著者の丹念な歴史の拾いこみに脱帽。それだけではなく日本の出版史もひも解いていることがすごいと思った。
また日本の作家たちの連携、仲間意識の強さはさすがに日本人だなというものを感じさせた。
思わずもう一度正史と乱歩の著作を読み返したくなる一篇であった。

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2018/03/29 01:51

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2017/12/10 09:32

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2017/12/24 20:44

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2018/10/09 19:41

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2020/01/28 17:25

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2020/12/23 14:16

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