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紙の本
菜穂子・楡の家 改版 (新潮文庫)
著者 堀 辰雄 (著)
もの静かな品よくくすんだ感じの老婦人と、その娘で、現実的な生き方を望みながら母と同様なロマネスクな気持ちに苦しめられる若い女。作者の生への意志が秘められた「菜穂子」に、そ...
菜穂子・楡の家 改版 (新潮文庫)
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商品説明
もの静かな品よくくすんだ感じの老婦人と、その娘で、現実的な生き方を望みながら母と同様なロマネスクな気持ちに苦しめられる若い女。作者の生への意志が秘められた「菜穂子」に、その前編ともいうべき「楡の家」などを併録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
楡の家 | 7−66 | |
---|---|---|
菜穂子 | 67−186 | |
ふるさとびと | 187−213 |
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紙の本
昭和初期、そして軽井沢
2001/02/07 20:30
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投稿者:ちゃうちゃう - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家「堀 辰雄」、そしてこの作品にはすでに何人もの研究者が解説を述べているので専門的なことはその方々におまかせします。
たまたま「菜穂子」という名前に惹かれて読んでみたのだが、想像していた以上に清々しい印象の作品だった。明るいと言う訳ではない、題材は「結核」や「かなわぬ恋」など、ちょっと間違えると重苦しい内容になってしまう。それなのに、なんであろうか? この平らな生活感を感じさせない読後感は? カタカナの西洋文字をハイカラに直したあの日本とはまた違った、一種のお洒落(または独特のセンスがある)小説である。人の心の表現と同じくらいの風景描写。ある程度、心の中にゆとりのある人間でなければ描けないであろう風景や色彩。今の軽井沢の四季をご存知な方には特に一度、読んでみることを薦めしたくなる作品である。