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紙の本
エリートと教養 ポストコロナの日本考 (中公新書ラクレ)
著者 村上 陽一郎 (著)
政治家は「言葉の力」で人々の共感を醸成できるのか。専門家は学知を社会にどのように届けるべきか。政治、日本語、音楽、生命など多角的な切り口から、リベラル・アーツとは異なる「...
エリートと教養 ポストコロナの日本考 (中公新書ラクレ)
エリートと教養 ポストコロナの日本考
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商品説明
政治家は「言葉の力」で人々の共感を醸成できるのか。専門家は学知を社会にどのように届けるべきか。政治、日本語、音楽、生命など多角的な切り口から、リベラル・アーツとは異なる「教養」の本質をあぶり出す。【「TRC MARC」の商品解説】
政治家は「言葉の力」で人々の共感を醸成できるのか? 専門家は学知を社会にどのように届けるべきか?――不信感と反感が渦巻く今こそ、エリートの真価が試されている。そこで改めて教養とは何か、エリートの条件とは何か、根本から本質を問うた。政治、日本語、音楽、生命……文理の枠に収まらない多角的な切り口から、リベラル・アーツとは異なる「教養」の本質をあぶりだす。科学史・文明史の碩学からのメッセージ。
政治家や官僚、大学人、企業で指導的な立場にある人、医師やエンジニアなどのリーダーを対象読者にする。エリートと教養の本質を再確認させてくれる、日本人必読の書。【商品解説】
著者紹介
村上 陽一郎
- 略歴
- 〈村上陽一郎〉1936年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。科学史家、科学哲学者。著書に「ペスト大流行」「コロナ後の世界を生きる」など。
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紙の本
教養という言葉を考える
2022/05/14 07:42
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
リベラルアーツは、教養という言葉と同義なのか、あるいは異なるものとすれば、どのように異なるのか。道義ではないということは理解したが、相違点は十分に説明されたわけではない。しかし、改めて教養というものを考える機会が生まれる。コロナ禍、政治家は言葉の力で人々の共感を熟成できず、専門家は学知を社会にうまく届けられない。そこに教養の本質があるようだ。教養という概念の中に、流行に掉ささない、という点がある。さらに、自分に課した則に従って行動することが必要である。その則があることこそが、教養ある事の実体である。
紙の本
教養をいろんな切り口で論じる
2022/11/27 10:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
教養というのは単なる知識量ではないことを再確認。
では、何なのか?
というところをいろいろなテーマで論じたもの。
第六章はサンデル教授の本でも述べられていたような問題であったかと思う。
身につけた知識を自分の中でいかに咀嚼し、誰を対象に活かしていくのか、そこのところは個人によって違うのかもしれないけれども、少なくともそれらは独善的であってはいけないと思う。
過去からたくさんの人たちの積み上げで得られたものを次代にどう繋いでいくのかを考えると、独り占めはない。
けれども、良いように活かすと言っても、全ての人にとって良いというのは幻想だ。
どこまで、誰まで、何なら、どうしたら、いつ…。
結局、そういったことの判断諸々含めて自分の持てる限りのもので判断していくしかない。
それらを生涯かけて追い求め、考え続けることが教養なのではないかと考えた。
…で、サンデル教授を思い出した。
ちょっと難しいところもあったけれども、知の世界の広がりを縦横無尽に感じた。
紙の本
大変手厳しい内容の章があります
2022/04/06 12:31
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が様々な方面から教養をつけることの重要さを説いている1冊です。さすがは東京大学を教養学部で卒業した著者らしく、視野が多岐にわたっていて博識ぶりがうかがえます。
途中、現代の日本に対して大変手厳しく著者が批判する章がありました。私が直接叱られているようで、この章は読み進めるのが怖かったです。
紙の本
6つのテーマで語る教養
2022/05/08 14:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひこにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
教養学部を卒業され教養学部で長く教鞭を執られた著者による教養論/教養についての考察です。"政治と教養"、"コロナ禍と教養"、"エリートと教養"、"日本語と教養"、"音楽と教養"、"生命と教養"の6つの章で構成されています。
「もともと纏まった一冊の書物に仕上げるつもりで書き始めた仕事ではなかった」と “おわりに” にあるように、6つのテーマに関連して教養について思うところをエッセイ風に書いたという印象で、『やりなおし教養講座』(NTT出版2004年)に似た趣向の一冊と思いました。
特に "日本語と教養" や "音楽と教養" の章では、「脱線」として著者のこだわりや思い入れが垣間見えました。例えば、日本語の表記に厳格で、「ワープロ」等の略語を嫌悪され「ワードプロセッサー」、BとVの発音も峻別し、「レヴェル」「ヴァイオリン」。だから「テレビ」などとは絶対に書かず「テレヴィジョン」, 「TV」。2022年4月10日読売新聞の書評で「私もまったく同意見です。」という橋本五郎氏もそこまでは、というところでしょうか。
紙の本
前半に主題があり、後半は随筆の感がある。
2022/04/21 14:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
三十路をすぎて教養の重要性を感じるようになりましたが、一方で教養という言葉が広義に使われているようにも感じていました。本書では、教養の目的やエリートの本分について、著者の見解が述べられています。著者の考える意味においては、やはり教養は大事であると認識しました。
ただ、重要な主張は序盤でほぼ述べられており、後半は脱線が著しく随筆を読んでいる感がありました。あとがきによると、元々は一冊の本に纏めるつもりではなかったそうなので、仕方がないかもしれません。本旨と関係ない箇所に興味がない方は、四〜六章は読まなくてもよい気がします。
また、三章では、悪い見本としてのエリートの特徴も述べられていますが、このあたりから著者自身もメルクマールやアプリオリなどのカタカナ語を文章に交えるようになり、語意を調べながら読む羽目になりました。皮肉で使っているのかもしれませんが。。
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教養隠し
2022/04/15 16:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
より多くの義務を背負った存在としてのエリートが、エリートへの嫌悪感と努力を認めない行き過ぎた平等意識のはびこる現代人に、掟、道徳、倫理、慎み、心の余裕、含羞といったキーワードから教養を語っている。