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紙の本
海軍日記 最下級兵の記録 (中公文庫)
著者 野口 冨士男 (著)
1944年9月、33歳で横須賀海兵隊に入団してから45年8月に復員するまでの日記を、作家は上官の目を盗み、小さな手帳に書き付けた。それを基に自ら詳細な註釈と補遺を付した、...
海軍日記 最下級兵の記録 (中公文庫)
海軍日記 最下級兵の記録
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商品説明
1944年9月、33歳で横須賀海兵隊に入団してから45年8月に復員するまでの日記を、作家は上官の目を盗み、小さな手帳に書き付けた。それを基に自ら詳細な註釈と補遺を付した、敗戦間近の海軍の貴重なドキュメント。【「TRC MARC」の商品解説】
「戦争さえなければ軍隊に行くはずのなかった弱兵の多くが、粗食と重労働の中で殴られ、蹴られ、打ちたたかれたあげく病んで声もなく犬死にしていった。そういう有様を、私は声をおさえて忠実に書きとめたつもりである」(序文より)
一九四四年九月、三十三歳で横須賀海兵団に入団してから四五年八月に復員するまでの日記を、作家は上官の目を盗み、小さな手帳に書き付けた。それを基に自ら詳細な註釈と補遺を付し、当時の書簡を収録した、敗戦間近の海軍の貴重なドキュメント。初文庫化。〈解説〉平山周吉
【目次より
】
昭和十九年 (九月十四日~十二月二十九日)
応召、入団
一一〇分隊
一〇〇分隊(機関科教場)
昭和二十年 (一月一日~八月二十四日)
一等兵進級
横須賀海軍病院
湯河原分院
田浦山砲台
団内病室
保健分隊
敗戦、復員【商品解説】
著者紹介
野口 冨士男
- 略歴
- 野口冨士男
一九一一(明治四十四)年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部予科を中退、文化学院文学部卒業。三三(昭和八)年より紀伊國屋出版部に勤務、『行動』の編集に携わる。のち、徳田秋声の「あらくれ会」に参加。四〇年、初の著書『風の系譜』を発表。六六年、執筆に十五年かけた『徳田秋声伝』で毎日芸術賞を受賞。七六年『わが荷風』で読売文学賞(随筆・紀行部門)、七九年『かくてありけり』で読売文学賞(小説部門)、八〇年「なぎの葉考」で川端康成文学賞、八六年『感触的昭和文壇史』で菊池寛賞を受賞。他の著書に『私のなかの東京 わが文学散策』『散るを別れと』『風のない日々』『作家の椅子』『作家の手 野口冨士男随筆集』などがある。八七年、日本芸術院会員。八四年より八八年まで日本文藝家協会理事長を務めた。一九九三(平成五)年、死去。
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