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紙の本
フクシマ土壌汚染の10年 放射性セシウムはどこへ行ったのか (NHKブックス)
著者 中西友子 (著)
原発事故から10年、「放射能」は今、どうなっているのか。新たな問題とは。農作物から山菜・家畜の汚染、除染の効果、拡散のリスクまで目に見えない放射能を徹底追跡する。「土壌汚...
フクシマ土壌汚染の10年 放射性セシウムはどこへ行ったのか (NHKブックス)
フクシマ 土壌汚染の10年 放射性セシウムはどこへ行ったのか
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商品説明
原発事故から10年、「放射能」は今、どうなっているのか。新たな問題とは。農作物から山菜・家畜の汚染、除染の効果、拡散のリスクまで目に見えない放射能を徹底追跡する。「土壌汚染−フクシマの放射性物質のゆくえ」続編。【「TRC MARC」の商品解説】
放射能の拡散は「土」が起点だった
原発事故後、福島の農作物は風評被害にさらされた。「本当に危ないのか、危ないとしたらどんな作物なのか」という疑問に答えるため、本書の著者中西友子氏は研究者を大々的に組織し、広範囲にわたって放射性物質を追跡調査してきた。前著『土壌汚染』では1年間の調査の”速報”として、放射性セシウムがほぼ固着して循環していない傾向を明らかにしたが、本書では10年間の調査の積み重ねをもとに、汚染の仕組みを解明した”確定報告”を行い、類例のない調査結果を信頼できるデータとして示す。放射性物質とは何かという基礎知識から、土壌に着目する理由、検査の現状、農作物や野生動物の汚染の実情、新しい問題までを簡潔に解説する。【商品解説】
著者紹介
中西友子
- 略歴
- 〈中西友子〉東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。同大学名誉教授・特任教授。星薬科大学学長。理学博士。Hevesy賞、猿橋賞、日本放射化学会賞等受賞。フランス国家功労勲章受章。
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科学
2021/06/10 13:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災から10年が過ぎた。1つの節目としてまとめられる出版物や特集記事も多い。この本は放射能汚染の汚染状況を研究者たちが実証的に調査解析し、その研究成果がとりまとめられており、いくつかの答えを示してくれる。
復興計画とその状況や評価のように社会的な課題はなかなか判断がしずらい点も多いものだが、科学的な調査に基づく成果は検証可能だし、異論も出にくいだろう。しかし、放射能汚染に関する関係情報はそう多くはないのではなかろうか。
農作物、山菜、家畜等の汚染の実態、そして森林、河川、その他ダムなど当初想定された放射性のセシウムの移動、集積の解明などについて解説されている。一部を引用すると、「一般に持たれがちなイメージ、すなわち森林から川を伝わって放射性セシウムが流入、蓄積し、ダムやため池で高濃度になっているという考えは実際とはかなり異なっていた。」とある。
貴重な報告だと思う。この種の10年記が多く出版されることを期待する。