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紙の本
進化は万能である 人類・テクノロジー・宇宙の未来 (ハヤカワ文庫 NF)
著者 マット・リドレー (著),大田 直子 (訳),鍛原 多惠子 (訳),柴田 裕之 (訳),吉田 三知世 (訳)
大きな変化を起こす意図のない無数の人々によってもたらされた「ボトムアップ」な現象に共通する原理は「進化」である。気鋭の進化生物学者が、あらゆる物事の原動力である進化原理の...
進化は万能である 人類・テクノロジー・宇宙の未来 (ハヤカワ文庫 NF)
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商品説明
大きな変化を起こす意図のない無数の人々によってもたらされた「ボトムアップ」な現象に共通する原理は「進化」である。気鋭の進化生物学者が、あらゆる物事の原動力である進化原理の強力さを説く。「繁栄」と対をなす書。【「TRC MARC」の商品解説】
宇宙、経済、文化、テクノロジーまであらゆる物の変化はボトムアップの進化原理で説明できる! 名著『繁栄』と対をなす科学解説【商品解説】
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紙の本
進化は万能であるか
2018/09/06 00:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにひかれて買った本ですが、技術、自然、病気の治療、金融など、幅広いレボリューションについて考えさせられました。特に印象に残ったのは自然にまかせれば進化は良い方向に自然田歌されるということです。政府の考えにそっているようでは進化しないことがわかりました。目からうろこの一冊です。
紙の本
“進化と文明の希望を語る”
2022/10/02 20:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る
正確に理解できる人間が少ないから誤解されがちな進化論を正しく、なおかつわかりやすく理解できるという点ではマット・リドレーの本は素晴らしい。
内容としては生物の進化だけでなく、道徳や宗教、政治や経済、テクノロジーに至るまで、これら全ての発達過程もまた中央の計画や意図もなしに、ボトムアップ式の進化によって徐々に出来上がってきたのだというもの。
けれども、ボトムアップ式のプロセスのデメリットである合成の誤謬やそこから生じる相対的な格差について何の指摘もないままに礼賛しているのはリバタリアンである著者の限界。
ただそうした問題点はありつつも、興味深かった点も多数あった。
1つ目は、人口抑制策・強制不妊手術などの卑劣な優生学的政策は、持続可能性という旗印の下で、国連を始めとする先進国の知識人主導(学者や環境保護活動家、エコロジストなど)のトップダウン的な計画によって実施されたという事実。
その他にも、二酸化炭素の増加と地球温暖化との関連性はメディアで言われているほどにははっきりとしていないという事実も面白かった。
二酸化炭素の増加は地球温暖化を引き起こす数ある原因のほんの一つでしかなく、南極の氷から採取した標本調査によると、むしろ温暖化と二酸化炭素の関係は逆相関であることが判明したというものや、気温の上昇や下降が二酸化炭素の増加や減少をもたらすという逆の因果関係を示す研究などが示されている。
彼らの様な人間は現在もまた形を変えて存在しており、その最たる例がSDGsだろう。 人間や産業活動を悪とし、自分達の一方的な社会正義で動いて、人々の罪悪感を利用する行いは単なるカルトだという著者の指摘はもっとも。