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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/07/21
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:21cm/236p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-090126-1
紙の本
日本のいちばん長い日 上 (文春現代史コミックス)
昭和20年夏。ポツダム宣言を巡り、降伏か本土決戦かで内閣の意見は割れていた。原爆投下、ソ連参戦と追い詰められ、ついに昭和天皇の聖断を仰ぐことに−。8・15の新解釈をマンガ...
日本のいちばん長い日 上 (文春現代史コミックス)
日本のいちばん長い日 (上)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:2,420円(22pt)
- 発送可能日:1~3日
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商品説明
昭和20年夏。ポツダム宣言を巡り、降伏か本土決戦かで内閣の意見は割れていた。原爆投下、ソ連参戦と追い詰められ、ついに昭和天皇の聖断を仰ぐことに−。8・15の新解釈をマンガで描く。『文春オンライン』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
降伏か、本土決戦か。8・15をめぐる攻防が始まる! 半藤一利の傑作ノンフィクションを、SF伝奇漫画の巨匠・星野之宣が鮮烈コミカライズ。
敗色が濃い昭和20年夏。連合国によるポツダム宣言をめぐり、受諾派と徹底抗戦派との間で鈴木貫太郎内閣の意見は真っ二つに分かれていた。無条件降伏を主張する米内海軍大臣と東郷外務大臣に対し、阿南陸軍大臣と梅津参謀総長は「国体護持」の堅持を訴え、一歩も譲らない。
広島への原爆投下、ソ連の参戦と徐々に追い詰められるなか、いよいよ昭和天皇の“聖断”を仰ぐことに。一方、降伏を認めない陸軍将校らによるクーデター計画が、水面下で進んでいた。
すでに二度も映画化されている終戦を巡るドラマを、コミカライズ版では幕末の「尊皇攘夷」思想から説き起こす。天皇を切り札に討幕を進めた薩長は、明治維新後も陸海軍を掌握。統帥権の名のもとに、軍を議会や内閣から独立した存在であり続けさせた。いわば“玉”を抱え込んだのだ。
皇太子時代に第一次大戦の戦跡を訪れた昭和天皇は、戦争の悲惨さを痛感する。だが、大陸進出を押し進める軍部の膨張は歯止めがきかない。満洲事変、二・ニ六事件、日米開戦……連綿と続く軍部と天皇との緊張関係を軸に、終戦の日のドラマが幕を開ける──。
作画を担当するのは、漫画家の星野之宣。『ヤマタイカ』『星を継ぐもの』で星雲賞コミック部門を、『宗像教授異考録』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。日本人として初めて、大英博物館で原画展を開催した。
【商品解説】
著者紹介
半藤 一利
- 略歴
- 〈半藤一利〉1930〜2021年。東京生まれ。東京大学文学部卒業。文藝春秋専務取締役等を経て作家。
〈星野之宣〉1954年北海道生まれ。作品に「星を継ぐもの」など。
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入門書として
2023/11/01 09:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末以降の日本史の入門書の一冊としてなかなかいい作品だと思う。江戸時代の水戸学の影響で「大日本帝国は世界でただ一つの神国である」という考えに染まってしまった人々が政治軍事の中枢にいて、国の運営を誤ってしまった ということがよく分かる。水戸学の始祖である徳川光圀 水戸黄門さんも罪作りなことをしたもんだ。絵柄はかなり写実的でしっかりとしている。コミックとしては地の文が多いが、本書の性格上やむを得ないと思う。
電子書籍
半藤ノンフィクションを星野之宣がいかに描いたのか
2023/07/25 23:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
おそらくある世代にとってはとても有名な本であろう『日本のいちばん長い日』を、21世紀になってマンガとして読むことになろうとは思ってもみなかった。これまでも原作本は(今になってみれば古めかしい感じもしなくはないが)一級のノンフィクションだと思いながら読んだし、映画も旧作の方は何度か観た覚えがあり、モノクロ画面でありながら圧倒的な迫力や緊迫感で迫ってくる作品だったと思う。それを、マンガにしたというのだ。
だが、読み始めてすぐに画面に引き込まれてしまった。
それはもちろん星野之宣の絵だからなのだけれど、それに加えて「前夜」と題された章立てがなされており、話が江戸時代幕末から昭和初めにかけての歴史が概観されおり、このマンガが太平洋戦争の終わりの日が単に終戦の詔勅がなされた日というわけではないことを描こうとしたものだということが表明されていたように思え、話に非常に広がりを感じたからなのだろう。
そして、ポツダム宣言を受諾するという聖断がなされたところから始まる「日本のいちばん長い日」が始まるのだった。
ここからは時間を追って、様々な人間がそれぞれの思惑を抱えて行動に移していく様が、ある種淡々と描かれていく。原作同様のノンフィクションっぽい描写だが、ずっと緊迫した状況であったことがよくわかる。
この上巻は、8月14日正午から始まり、午後10時までのエピソードで終わっている。ポツダム宣言受諾が決められてから終戦の詔書ができあがるまでのくだりだ。その間に陸軍将兵らの中に連合国との徹底抗戦を叫ぶ者たちが終戦を宣言されないように画策し、クーデターを謀ろうとする姿が描かれている。
このあたりのところこそ原作でも緻密に描かれていたところだった覚えがあり、ああこれが『日本のいちばん長い日』なんだよなあと思えてしまった。
紙の本
今や古典と云ってもよい傑作ノンフィクションに新たな命を吹き込む佳作
2022/08/23 00:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
半藤一利氏の原作本と映画化2作品も読観していますが、星野之宣氏の風格を感じさせる描画と手堅い構成で、一気読みでした。特に、最後の陸軍大臣であった阿南惟幾の表情と挙措は、(一定の主観的解釈はもちろんあるでしょうが)心情的な部分も微細に伝わる見事さ。原作や映画と併せ、長く残る作品になると思います。