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- カテゴリ:一般
- 発売日:2009/02/27
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/347p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-370310-7
紙の本
大韓民国の物語 韓国の「国史」教科書を書き換えよ
親北朝鮮、反日の韓国の歴史はまちがっている。韓国の「司馬遼太郎」ともいうべき知性派教授が、世論の集中砲火にもめげず書いた日本の植民地支配の肯定的側面。【「TRC MARC...
大韓民国の物語 韓国の「国史」教科書を書き換えよ
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商品説明
親北朝鮮、反日の韓国の歴史はまちがっている。韓国の「司馬遼太郎」ともいうべき知性派教授が、世論の集中砲火にもめげず書いた日本の植民地支配の肯定的側面。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
李 榮薫
- 略歴
- 〈李榮薫〉1951年生まれ。ソウル大学校商科大学大学院で博士学位を受ける。ソウル大学校経済学部教授。著書に「朝鮮後期社会経済史」など。
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紙の本
冷静な意見
2020/05/31 10:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「反日種族主義」を著した李榮薫の本であり、10年ほど前に日本で出版されている。前掲書より前に書かれた本だが、20世紀の韓国の歴史、特に日本の植民地時代から戦後の解放、朝鮮戦争を経た経済発展期について、韓国で教科書に記された歴史認識なるものは事実は異なると、歴史資料を調べあげ、再評価を行い、是正すべきと論じている。韓国国民向けの歴史再認識論の提言書である。
誤った歴史観として教科書に記載されている内容について、これを要約すると、著者は次のようだと示している。
過去130年間の近現代史を汚辱の歴史として子どもたちに教えている。
宝石にも似た美しい文化をもつ李氏朝鮮王朝が強盗である日本の侵入を受けた。それ以後は民族の反逆者である親日派たちが大手を振った時代だった。日本からの解放はもう一つの占領軍であるアメリカが入ってきた事件だった。すると親日派は親米の事大主義者にその姿を変えた。民族の分断も悲劇の朝鮮戦争もこれらの民族の反逆者たちのせいだった。
そして、韓国の政治が過度に「歴史化」し、歴史戦争を行っていることに憂慮の念を禁じ得ない、と述べている。
これらが韓国(の政治家)が言う歴史認識であり、また、歴史戦争を継続するのであれば日韓関係が改善される日がくるのかと思わざるを得ない。
著者は韓国の政治が過去の亡霊から解放される必要があり、ひたすら生者が役目を務め、未来のための生者の選択と約束を実行してゆくべきだと述べる。
互いに異なった記憶をもつ人々が満面に笑みをたたえ、美しい未来を建設しようと競い合い、また、約束を行うのが現実の政治だとも言う。
日本の政治家にも同様のことがいえるかもしれない。
紙の本
韓国人史家が韓国の歪んだ歴史観を正す
2009/03/16 16:19
11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨年、自衛隊の航空幕僚長だった田母神俊雄氏が書いた論文が大変な物議を醸した。田母神氏の論文について、朝日新聞は社説で「ゆがんだ考え」などと狂ったように非難を浴びせかけていた。
だが、田母神論文が歪んだ考えで書かれているとするなら、それ以上に、とてつもなく歪んでいるのが韓国の歴史教科書なのである。当然、そうした教科書で学んでいる韓国人の多くも歪んだ歴史観をもっている。
例えば、日本の植民統治について、韓国の教科書では「史上最悪の過酷な植民地支配を行った」といった具合に書かれることは普通である。その点、田母神論文の「我が国は他国との比較で言えば極めて穏健な植民地統治をしたのである」という記述の方が客観的・実証的にみて真実を突いているというものである。
韓国の歴史教科書は極めて独善的・感情的であり、大韓民国建国がらみではある種の自虐史観にも囚われている。まさに歪んだ考えで書かれているのだ。
本書の著者・李榮薫氏は、そのような一方的歴史観を否定し、近現代史を客観的に再評価しようという人物である。
ただ残念なことに、そんな著者に対して抗議や非難の嵐だそうだ。韓国は未熟な社会だと言わざるを得ない。
ところで、著者の歴史観も決して親日的とは言えない。
例えば、日本軍の慰安婦について「性奴隷」と断言するなど違和感を感じる記述も少なくはない。その一方、朝鮮戦争での韓国軍や米軍の慰安婦にも触れている点は評価できる。
日本統治時代について、一方的な韓国側の被害を書き立てるのでなく、日本がもたらした功績も明らかにしている。
過去の事実を実証的に公正にみようとする姿勢は評価できるところである。こうしたことは歴史研究者としては当然のことなのだが、韓国ではそれが当たり前ではないのだ。
その象徴が、05年に発表された第1回日韓歴史共同研究である。
韓国側委員の一方的独善的な珍論文に対し、日本側委員からは厳しい批評文が書かれている。
ある韓国側委員の論文に対する日本側委員(小此木政夫氏)の批評では、「分析者としての第三者的な立場を離れて、直接的に政治的主張を強く展開していることに驚き、大いに失望した」としている。
つまり、韓国側を代表しているはずの歴史家でさえ、実証的な研究論文と政治的主張とを混同するという、韓国の歴史研究は日本の常識外の世界なのである。
さらに、本書によれば、前政権時代に16件もの過去史清算の特別法が制定され、16の委員会で過去の断罪をしているという。
戦前・戦中の「親日派」を焙り出してその子孫から財産を没収するという、正気の沙汰とは思えないものもある。
現代の価値観で過去を断罪し、子孫を罰することに韓国人は違和感がないのだろうか。
著者のような良識的な歴史家の活動によって韓国社会が少しでも是正され、過去について日韓で真っ当な議論が成立するようになることを望みたいものである。・・・・・そうなる可能性は低いが。