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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/12/12
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:19cm/254p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-390946-2
紙の本
泥沼スクリーン これまで観てきた映画のこと
著者 春日太一 (著)
真面目に時代劇や戦争映画を語ったり、冴えない私生活を嘆いてみたり。93本の映画を取り上げ、日本映画への偏愛を語る。海外作品について書き下ろしたコラム、ライムスター宇多丸と...
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商品説明
真面目に時代劇や戦争映画を語ったり、冴えない私生活を嘆いてみたり。93本の映画を取り上げ、日本映画への偏愛を語る。海外作品について書き下ろしたコラム、ライムスター宇多丸との対談も収録。『週刊文春』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
映画史・時代劇研究家の春日太一さんが、偏愛する邦画を思い入れたっぷりに紹介する週刊文春の連載コラム「木曜邦画劇場」待望の単行本化です。過去6年、300回を超す連載から「これこそ春日太一を作った映画である」というコラム93本を自選しました。時代劇から、SF、ホラー、怪獣、角川、ヤクザ、ニューポルノ、ミステリー、そしてアニメまで自在にジャンルを横断し、大作、名作はもちろん、他の映画本では紹介されないであろうB級の怪作、奇作も収録しています。加えて、単行本特別企画として、愛する「洋画」についてのコラムを書きおろしました。時代劇研究家である春日さんが愛する洋画とは――? さらに、特別企画第二弾としてライムスター宇多丸さんと「わが青春時代の映画」をテーマに濃厚な対談を敢行。お二人が映画に耽溺していた80年代~90年代の映画を語りつつ、春日青年の迷走する青春時代を振り返ります。映画との出会い、デートで初めてみる映画は何が正解か、自戒を込めて説く、若者が評論家気どりで映画を語るイタさ、など身に覚えのある読者も多いはず。春日さんは「はじめに」でこう綴ります。『本書は「映画という泥沼」にハマりこんだ一人の男の姿を映し出したドキュメントでもある。映画でしか救われない魂があった。そんな想いが、少しでも届いてくれたら――と思う。』。単なる映画コラム集ではなく、青春の苦さ、イタさ、そして素晴らしさを「映画」というフィルターを通して縦横無尽に語る1冊です。【商品解説】
著者紹介
春日太一
- 略歴
- 〈春日太一〉1977年東京都生まれ。日本大学大学院博士後期課程修了。時代劇・映画史研究家。著書に「天才勝新太郎」「仁義なき日本沈没」「鬼才五社英雄の生涯」など。
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映画はいつも底なしの泥沼
2019/07/13 08:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「週刊文春」に連載の人気映画コラム。
連載がすでに6年、300回というから、人気コラムといっても嘘にはならない。その中から今回厳選された93回分(この中途半端感がいい味を出している)を収録したのが本書。
著者の春日太一氏は1977年生まれ。肩書に「時代劇・映画史研究家」とあって、数多いる映画評論家とは一線を画している。
その著作を見れば日本映画の偏愛度がわかる。
なので、本書に収められている93本はすべて日本映画。ただし、今回は洋画のコラムが5本オマケのようについている。
春日氏が洋画について文章を書くのは初めてだとか。
それでも春日氏の映画愛の歴史を巻末のライムスター宇多丸氏との対談で見ると、スタローンの「ランボー」やシュワルツェネッガーの「コマンドー」などから強烈な洗礼を受けていることがわかる。
このコラムのミソは「日本映画への偏愛」だが、春日氏はそれまで一人称で文章を書いてこなかったのでとても難しかったと綴っている。
確かに村上春樹氏のエッセイのような友人感覚(タメ口っぽい)の文章のこなれ感はない。
なにしろ照れなのか、ここでは「私」でも「僕」でも「オレ」でもなく、「筆者」と書くことで、一人称から少し距離がおかれているのも、なんだか微笑ましい。
本書にはいっている93本の日本映画であるが、ベストテンにはいっていたいわゆる名画は少なく、B級の作品が多い。
その時点で春日氏の偏愛度がわかるような気がする。
最後に本書のタイトルだが、「映画という泥沼」にハマりこんだという意味がはいっているそうだ。
きっと底なしの泥沼だろう。