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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/06/13
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:19cm/492p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391038-3
紙の本
北朝鮮外交秘録 三階書記室の暗号
著者 太永浩 (著),李柳真 (訳),黒河星子 (訳),鐸木昌之 (訳)
核開発の舞台裏、イスラエルとの極秘交渉、日朝平壌宣言での敗北…。30年間にわたり平壌心臓部を生き抜いた歴代最高位の亡命外交官が、人生を賭けて金政権中枢の真実を明かす。【「...
北朝鮮外交秘録 三階書記室の暗号
三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録
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商品説明
核開発の舞台裏、イスラエルとの極秘交渉、日朝平壌宣言での敗北…。30年間にわたり平壌心臓部を生き抜いた歴代最高位の亡命外交官が、人生を賭けて金政権中枢の真実を明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
韓国では発売後、3週間で10万部を超える異例のベストセラーに。
「これは禁書になるかもしれない」と今も話題騒然の、元北朝鮮外交官による暴露本。
金日成に憧れ、金正日に信頼され、そして金正恩を捨てた――。
30年間にわたり平壌心臓部を生き抜いた男が、金政権中枢の真実を次々と明かす!
・金日成が指示した「ローマ教皇招聘計画」
・ミサイル輸出をめぐるイスラエルとの極秘交渉
・密輸で外貨を稼ぐ外交官たち
・日朝平壌宣言の敗北と偽遺骨問題
・金正男の偽造パスポート事件
・大韓航空機爆破事件の金賢姫は同窓生だった
・金正恩が恐怖政治に頼る本当の理由
・張成沢処刑の引き金を引いた人物
・金正哲と過ごした61時間の全貌
【目次】
■日本語版への序文
■序 章 脱北後に見た世界
《第一部 平壌心臓部の内幕》
■第1章 核兵器開発はこうして始まった
ローマ教皇招聘計画/中ソの圧力で国連加盟/日朝国交正常化に失敗/イタリアと接
近/毛沢東の牽制/核拡散防止条約脱退/金日成の死/米朝枠組み合意で時間を稼
ぐ/深刻化する食糧危機/イギリスの秘密接触/義父の粛清/駐デンマーク大使館へ
■第2章 対イスラエル極秘ミサイル交渉
北朝鮮外交官がたばこを密輸/公表されなかった「張成沢逮捕」/デンマークからの
食糧支援/金一族への献上品/主体思想創始者が脱北/医療費が払えない/スパイリ
スト捏造/同僚の粛清/金正日の激賞/金大中当選/イスラエルとの極秘交渉/帰国
■第3章 金正日と小泉純一郎
徹底した帰国審査/イギリスと国交樹立/ブッシュ政権への警戒/人権問題を隠れ蓑
に/金正日の二枚舌外交/九・一一で状況一変/アメリカの意図を探れ/イギリス大
使館開設/APTN平壌支局/日朝平壌宣言の衝撃/偽遺骨問題/貨幣改革で大混乱
――監訳者解説1 本書が明らかにした北朝鮮外交の舞台裏
■第4章 アメリカの真意は見抜かれていた
駐英大使館に課された使命/利用されたイギリス/韓国人からゴルフレッスン/北朝
鮮の中枢機関「三階書記室」/テポドン発射と初の核実験/激怒した中国/有名無実
の六カ国協議/北朝鮮官僚がホームステイ/エリック・クラプトンに平壌公演を依頼
■第5章 金正恩の変節と粛清
同僚の思想調査/党と行政の権力闘争/金正日の決裁が下りず現場混乱/それは暗殺
計画だったのか?/後継者候補から外れた金正男/貨幣改革に国民が抵抗/延坪島砲
撃事件/金正日から金正恩へ/束の間の改革開放/戻ってきた恐怖政治/張成沢処刑
■第6章 亡命前夜、金正哲との六一時間
長男との別れ/金正恩の隠された生母/性奴隷と化した女学生たち/一万人粛清/文
字が読めない中学生/【商品解説】
著者紹介
太永浩
- 略歴
- 〈太永浩〉1962年平壌市生まれ。平壌国際関係大学卒業。外務省(外交部)に入省し、駐英北朝鮮大使館公使等を務めた。2016年韓国へ亡命。一貫して南北統一に向けて活動。
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紙の本
亡命北朝鮮政府エリートの貴重な証言
2019/07/19 22:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変面白い。北朝鮮政権内部のことをこれだけ詳しく語った本は初めてではないか。著者は北朝鮮の駐英公使で3年前家族4人で亡命した。妻は父が金日成のパルチザン時代以来の戦友で軍の将軍。北朝鮮のエリート層であり政権の内部、金正恩一家の実相を詳しく明かしており、韓国では発売3週間で10万部売れたと言う。特に興味深いのは金正哲(正恩の兄)がボンクラで、ロンドンでのエリッククランプトン公演を正哲が極秘に聞きに来るための切符の手配、レコード、ギター、土産物の買物に61時間付き合った時の実話。封建時代の殿様バカ息子の世話と同じで外交官としてはやりきれまい。著者によれば北朝鮮は金一族による奴隷支配の社会だと言う。ただエリート教育により著者のような優秀で意志堅固な人材も生まれる。記憶力、分析力、気力とも並々でない人物である事が文中からも推測される。朝鮮民族はこの70年誠に苦難な分断の歴史を重ねているが、何とかドイツのように統一されることを願わずにはいられない。
電子書籍
キレ者の外交官が暴露する北朝鮮の内実
2020/06/20 23:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は元北朝鮮・駐英公使、世界でも最も有名な外交官だった人物だ。
綿密かつ正確な記憶力・分析力を持ち、物事を冷徹に見つめる視点と合理的で柔軟な考えを持った人物でもある事が分かる。
日米英という自由主義・経済大国の実情に通じながら、世界最貧の化石国に仕える様には悲哀を通り越し美学すら感じさせる。
外交当事者としても先進国の有り様を知った上での話だからやるせない。
後半の回想を読むに自分の身に置き換えたらアイデンティティどころか自我が崩壊してしまいそうである。
それに屈しない精神の頑健さは凄まじいが、半世紀かけてたどり着いた著者なりの答えが実に慎ましく好感が持てる。
そんな些細な願いも許さない北は果たして国と呼べるのか?
親北のメディアや作家が本書を「華麗にスルー」するのも納得である。
金正哲をエスコートした六十一時間の内実。
訳者・監訳者とも第一線のプロだけあって、違和感を覚える言い回しは全くなく緩急の均衡も取れた「実に読ませる」文だ。
読んでいるだけでも腹痛を催しそうな緊張感。
金の観劇をスッパ抜いた情報機関顔負けのJNNカメラマンは何者なのか。
(その後も、南寧駅で米朝会談に向かう金正恩がせわしなくタバコを呑む様子を超長大ズームレンズで収めている…)
正哲を伴った著者、当日のスクープ写真とや前後の報道写真と見比べると印象が明らかに異なりストレスの凄まじさをうかがわせる。
現在は韓国へ亡命し在野の研究者として活動を行っている著者。
現政権の方針と合わず冷遇されているようで、ここにも韓国の限界を感じさせる。
牧野愛博・シンシアリーらの著作では頻出だが、媚北の田中均、媚南の武藤正敏の著作では引用どころか言及すらされないのは興味深い。
個人的に興味を惹かれたのは平壌~ロンドンの列車旅である。学生時代に悪友とともにシベ鉄・バム鉄を乗り鉄した身としては実にうらやま(違。
紙の本
北朝鮮外交秘録 三階書記室の暗号
2019/12/14 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:n - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはすごい。是非、キムハンソル氏は北朝鮮民主化を主導してほしいと思う。日本人は冷静に北朝鮮の政治体制を本を読んで知って欲しいと思う。産経新聞より濃い内容である。