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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/09/30
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:19cm/324p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391262-2
紙の本
絵ことば又兵衛
著者 谷津矢車 (著)
戦国時代末期、母とともに寺で住み込みで働く又兵衛は、ひとりの絵師と出会い、絵を描く喜びを知る。しかしある日、母が何者かに殺されて−。荒木村重一族の生き残りにして絵師となっ...
絵ことば又兵衛
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商品説明
戦国時代末期、母とともに寺で住み込みで働く又兵衛は、ひとりの絵師と出会い、絵を描く喜びを知る。しかしある日、母が何者かに殺されて−。荒木村重一族の生き残りにして絵師となった岩佐又兵衛を描く歴史長編。【「TRC MARC」の商品解説】
母のお葉とともに暮らす又兵衛は、寺の下働きをしていたが、生来、吃音が激しく、ままならぬ日常を送っていた。そんなある日、寺の襖絵を描きに来た絵師・土佐光吉と出会い、絵を描く喜びを知る。
その後、自分の出自を知らぬ又兵衛は何者かに追われ京に移るが、新たに狩野派で学ぶ機会を得て、兄弟子でもあり師ともいえる狩野内膳と出会い、更なる絵の研鑽を積む。しかしある日、何者かに母を殺される。
その後もなんとか絵の道で生きていた又兵衛だったが、じつは自分の父は荒木村重であること、母だと思っていたお葉はもともと乳母で、しかも彼女を殺した首謀者が村重だったことを知る。
母を想い、父を恨み、人と関わることも不得手な又兵衛にあるのは、絵だけだった――。
最近の学説では「浮世絵の祖」といわれ、また「奇想の絵師」のひとりとして江戸絵画で注目の絵師を正面から描く、力作長編。【商品解説】
著者紹介
谷津矢車
- 略歴
- 〈谷津矢車〉1986年東京都生まれ。駒沢大学文学部卒業。「おもちゃ絵芳藤」で歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。ほかの著書に「奇説無惨絵条々」「桔梗の旗」など。
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紙の本
絵の才能
2023/11/15 09:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
丁寧な語り口が劇的ではないが、主人公又兵衛の「絵」に対する思いを読者にしっとりと伝えてくれる。それにしても、音楽ほどではないにしろ「絵」の才能も天賦のものであり、努力や教育 では到底追いつくものではないことを思い知らされた。又兵衛の才能も幸か不幸か息子の源兵衛には引き継がれなかったようである。
越前松平家との関わりは残念なことが多かったが、もう少しフィクションを交えて踏み込んで書いても良かったような気がする。
紙の本
絵が心を伝える。
2021/01/20 15:37
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵画を見て、どう感じるか、人それぞれだ。絵でこそ全てを表現しうる術とする人間がいる。吃で言葉で気持ちを伝えるのが苦手な主人公。土佐派、狩野派、長谷川等伯、様々な絵師、工房を知り、岩佐又兵衛は己の絵を求めて、筆をふるい続ける。
乱世から太平の世へと移り変わる中、後援者の武士の動きが、又兵衛の画業にも関わってくる。