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泣ける話、笑える話 名文見本帖 (文春新書)
これぞ手練れの名人芸。贅沢な書き下ろし掌編が40本ギッシリ。ときにもらい泣き、ときに破顔一笑、本物の文章に酔う至福のひとときを。【「BOOK」データベースの商品解説】とき...
泣ける話、笑える話 名文見本帖 (文春新書)
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商品説明
これぞ手練れの名人芸。贅沢な書き下ろし掌編が40本ギッシリ。ときにもらい泣き、ときに破顔一笑、本物の文章に酔う至福のひとときを。【「BOOK」データベースの商品解説】
ときにもらい泣き、ときに破顔一笑。これぞ手練れの名人芸。本物の文章に酔う至福のひとときを−。徳岡孝夫と中野翠による、贅沢な書き下ろし掌編40本を掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
徳岡 孝夫
- 略歴
- 〈徳岡孝夫〉1930年大阪府生まれ。京都大学文学部英文科卒。「五衰の人」で新潮学芸賞受賞。86年菊池寛賞受賞。
〈中野翠〉1946年生まれ。早稲田大学政経学部卒。コラムニスト。著書に「小津ごのみ」など。
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紙の本
ゆっくり読んで、じっくり味わいたい
2012/04/03 22:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:お月見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャーナリストの徳岡孝夫さんと、コラムニスト・エッセイストの中野翠さんのコラボ随筆集です。週刊ブックレビューで紹介されていたのがきっかけで読みました。
中野さんは、デビュー作の「ウテナさん祝電です」からずっと読んでいるのでおなじみの方でしたが(デビュー作は、林真理子さんの「ルンルンを買っておうちに帰ろう」のような流れでした。今では考えられないけど)徳岡さんの文章は今まで触れてこなかったので、興味深く読みました。
奥付を見ると、徳岡さんは1930年生まれ、中野さんは1946年生まれです。さもありなんといった、深い経験に裏打ちされた含蓄のある話題と、しっかりとした土台で安心して読める文章でした。
身の回りの雑記やふと気になったことなどを気軽に、お二人で交互に語っておられるのですが、どれも味わい深く、後を引くため、長編小説を読むよりも時間をかけて読みました。
中でも、読んでいてイメージがもくもくと湧き出てきたのが、中野さんの「下町三題話」と徳岡さんの「詠みびと記者」です。タイトル通り、じんわりと泣けて、ほっこりニヤリと笑えてきます。
どちらも自分の家族や友人のことなども語っているのですが、徳岡さんは自伝のような味わいで、中野さんは身の回りの人物の観察雑記といったような読みごこちです。まるで甘い和菓子としょっぱいおせんべいを交互に味わっているように双方の文章のアクセントが効いているのでした。
どのようなきっかけでお二人のコラボが実現したのかも、エッセイに書いていただきたかったのですが、企画を考えた方のアイデア勝利ですね。
ただし、これは週刊ブックレビューでも言われてましたが、サブタイトルの -名文見本帖ー というのは中身にそぐわないかも。お二人の文章は、素人が見本にできるものではない熟練の技だと思うのです。