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猫を棄てる 父親について語るとき (文春文庫)
時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある−。中国での戦争経験を持つ父親の記憶を引き継いだ作家が父子の歴史と向き合う。初めて自らのルーツを綴ったノンフィクシ...
猫を棄てる 父親について語るとき (文春文庫)
猫を棄てる 父親について語るとき
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商品説明
時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある−。中国での戦争経験を持つ父親の記憶を引き継いだ作家が父子の歴史と向き合う。初めて自らのルーツを綴ったノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】
父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの。村上文学のルーツ。
ある夏の午後、僕は父と一緒に自転車に乗り、猫を海岸に棄てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられたときは、二人で呆然とした……。
寺の次男に生まれた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。
中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。
子供のころ、一緒に映画を観に行ったり、甲子園に阪神タイガースの試合を見に行ったりした。
いつからか、父との関係はすっかり疎遠になってしまった――。
村上春樹が、語られることのなかった父の経験を引き継ぎ、たどり、
自らのルーツを初めて綴った、話題の書。
イラストレーションは、台湾出身で『緑の歌₋収集群風₋』が話題の高妍(ガオ イェン)氏。【商品解説】
村上春樹が自らのルーツを綴ったノンフィクション。中国で戦争を経験した父親の記憶を引き継いだ作家が父子の歴史と向き合う。【本の内容】
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ミッシングリンク
2023/06/26 16:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
父親との距離感や戦争の話しなど、自分自身の親子また祖父母との関係と重なる・共感できるエピソードもありました。
紙の本
父と子を結ぶ物語
2022/11/12 15:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルを見て気になり、読んでみました。
今では動物愛護法がありますが、
当時はそんなものはなく、
猫を棄てることは、とくに咎められたことではありませんでした。
そこから、村上春樹さんのお父様の昔話になり、
お父様も、実の両親から離されて、
寺に奉公に入ったことがわかります。
猫を棄てる行為は、お父様にとって、
自分が棄てられた時と何か重なる部分があったのでしょうか。
お父様が亡くなられてから書かれた本なので、
村上春樹さんが、当時の資料などをもとに、
父の痕跡を辿っていくのですが、
寡黙だった、お父様からの言葉を覚えている部分もあり、
親子の会話とは、少なくても記憶に残るものなのだな。
と感じさせてくれる、父と子の物語でした。
タイトルと、序盤に出てきた、棄てられた猫がどうなったかも、
ユーモアと、ほのかな暖かさがある結末が描かれています。