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読割 50
紙の本
漣のゆくえ とむらい屋颯太 (徳間文庫 徳間時代小説文庫)
著者 梶よう子 (著)
颯太の営むとむらい屋は葬具の貸し出しはもちろん、弔いも執り仕切る。ある日、仲間のおちえが自分の母を死なせた侍を見つけ浮足立つが…。死者が残した未練や無念、生者が抱えた哀惜...
漣のゆくえ とむらい屋颯太 (徳間文庫 徳間時代小説文庫)
とむらい屋颯太 漣のゆくえ
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商品説明
颯太の営むとむらい屋は葬具の貸し出しはもちろん、弔いも執り仕切る。ある日、仲間のおちえが自分の母を死なせた侍を見つけ浮足立つが…。死者が残した未練や無念、生者が抱えた哀惜や苦悩を描くとむらいの物語。【「TRC MARC」の商品解説】
生きていてほしかった。
死者が残した未練や無念
生者が抱えた哀惜や苦悩を描く。
とむらいの物語、第二弾!
第一章 泣く女
材木商木島屋の若旦那が亡くなった。
葬儀のとき、颯太は昔馴染みの女に
声をかけられる。お艶が来たということは、
賑やかな葬式になる――。
第二章 穢れ
見ず知らずの男の弔いをお願いしに来たおきよ。
今朝「お前さんの父親だ」と亡骸を
置いていかれたばかりだという。
第三章 冷たい手
あたしが眠っている傍で、母親が自ら命を絶った。
割り切れぬ想いを抱えながら
お吉は生きるために身体を売る。
第四章 お節介長屋
終の住処として越した長屋は、
五十もの世帯がありうるさい。
ひとり静かに死にたい福助の事情とは?
第五章 たぶらかし
ある処から亡骸を引き取りすぐに
荼毘に付してほしいと言われる。
奇妙な依頼に違和感を覚えながらも
颯太は引き受けるが――。
第六章 漣の行方
母を死なせた侍をついに見つけた。
浮足立つおちえを颯太はたしなめる。
二人の前に当の侍が現れ――。
<とむらい屋で働く人々と仲間たち>
颯太:新鳥越町二丁目の弔いを扱う葬儀屋の店主。十一歳で葬儀屋になると決意する
おちえ:母を颯太に弔ってもらって以降
居座るおせっかい
勝蔵:早桶職人。はじめてつくった棺桶は
妻のものだった
正平:勝蔵の弟子で同じ長屋に住む
寛次郎:筆が得意な雑用がかり
道俊:寺に属さない、渡りの坊主
巧重三郎:水死体を見るのが苦手な医者
韮崎宗十郎:北町奉行所の定町廻り同心
第一章 泣く女
第二章 穢れ
第三章 冷たい手
第四章 お節介長屋
第五章 たぶらかし
第六章 漣の行方【商品解説】
初七日、四十九日、その数字が意味することとは。「残された者」がこの世で生きるために、とむらい屋は死者をおくる。【本の内容】
収録作品一覧
泣く女 | 5−61 | |
---|---|---|
穢れ | 63−106 | |
冷たい手 | 107−155 |
著者紹介
梶よう子
- 略歴
- 東京都生まれ。2005年「い草の華」で九州さが大衆文学賞大賞受賞。08年「一朝の夢」で第15回松本清張賞を受賞しデビュー。16年『ヨイ豊』が第154回直木賞候補に。同作で第5回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。著書に『北斎まんだら』『連鶴』『赤い風』『はしからはしまで みとや・お瑛仕入帖』『お茶壺道中』などがある。
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