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商品説明
学校で教わった狭く窮屈な道徳の見方を脱ぎ捨て、もっと大きくゆったりと道徳教育について考えてみませんか。学校における道徳教育の根本的な勘違いを明らかにし、これからの道徳教育の見取り図を描きます。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
松下 良平
- 略歴
- 〈松下良平〉1959年鹿児島県生まれ。金沢大学人間社会学域学校教育学類教授。著書に「知ることの力」「道徳の伝達」など。
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紙の本
真摯に道徳を深く追求した好著
2012/01/25 18:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pappy - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルから軽いエッセイかと思ったが、内容はかなり深く、日本の道徳教育の根本的な問題までを深く掘り下げながら論説している。
現代人に比較的受け入れやすい反利己主義的な思いやりを取り上げて、その問題点を示し、自己愛の拡張としての思いやり、という考え方があることを示した。
教育の現場では、戦前・戦後とも利他主義を推奨する傾向が維持され、児童たちの内面には建て前の利他主義と本音の利己主義とが共存するようになった。
そもそも道徳とは共同体の中で、不文律として形成されていったものだ。そのような道徳観に対して、近代以後に西洋からもたらされた市場モラルによる道徳観が幅をきかせてきた。それは共同体道徳から発生したものであるが、多くのルールにより規制することにより成立するものであるので、あいまいさがなく、現代人には受け入れやすいものとして広まってきている。しかし、市場モラルによる道徳はルールに従うことを強制するあまりに、グレーゾーンを狭め、現代における多くの問題を発生させている。
ルールさえ守れば良いとする市場モラルは、あくまでも不文律な共同体道徳を土台にしていることを理解し、ルールの手前にある道徳観をもっと重視することが必要としている。
たしかに共感を基軸とした共同体道徳は人生観の根底にあるのがふさわしいが、紛争などにより共感が失われた関係ではルールにより厳密に白黒を判断する市場モラルの役割も重要となる。著者の記すように市場モラルを必要悪として認識することが肝要なのだと考えられる。
紙の本
考えさせられる
2018/08/04 18:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リョウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
考えさせられるような内容でした。一見とっつきにくい内容のように感じましたが、実際に読んでみると、言葉もやさしく、理解しやすい表現で書かれているので、理解を深めやすいです。