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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/07/21
- 出版社: 日経BP日本経済新聞出版
- サイズ:20cm/455p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-296-11749-9
読割 50
紙の本
ふりさけ見れば 〈下〉巻
著者 安部龍太郎 (著)
玄宗皇帝と楊貴妃に近侍する高級官僚・仲麻呂は、日本の朝廷の密命を帯びていた。唐を揺るがす動乱が、彼の運命を翻弄し…。ユーラシアから日本を見る壮大なスケールで日中関係の淵源...
ふりさけ見れば 〈下〉巻
ふりさけ見れば 下
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商品説明
玄宗皇帝と楊貴妃に近侍する高級官僚・仲麻呂は、日本の朝廷の密命を帯びていた。唐を揺るがす動乱が、彼の運命を翻弄し…。ユーラシアから日本を見る壮大なスケールで日中関係の淵源に迫る。『日本経済新聞』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
遣唐使は日本の朝廷からどのような命を受けて派遣され、中国で何をしていたのか――
2012年の直木賞受賞作『等伯』に続く、安部龍太郎氏の日本経済新聞連載小説は、対外的に「国家」としての土台を築き上げた8世紀・奈良時代の日本を、ユーラシア大陸・東アジアの中に位置づけて描いたスケールの大きな作品。安部氏の新たな代表作といっても過言ではない。
日本とユーラシアを結びつけるのは、唐で科挙に合格し玄宗皇帝の側近にまで出世したたぐいまれなる日本人・阿倍仲麻呂、そして仲麻呂とともに唐に渡り当時の大唐帝国のすぐれた文化・政治制度を内政に移植した学者にして政治家の吉備真備。唐からは、玄宗皇帝と楊貴妃、安史の乱を起こした安禄山、大詩人の李白や杜甫など、日本でも多くの逸話が知られる人物が続々と登場する。ついに帰国できなかった阿倍仲麻呂が日本の朝廷から帯びていた重大な密命とははたして……
当時、吉備真備らが持ち込み移植した律令制度はその後いまに続く日本の法律の中に色濃く残る。日本の皇室の儀礼にもこの頃移植したものが少なからず存在し、鑑真和上の招聘による仏教の興隆など、「国家」としての土台はまさにこの頃に築かれたものである。チベット、新疆ウイグルなどとの中国の緊張関係は1300年前から連綿と存在していた。日本と中国の関係、日本と朝鮮半島の関係、中国と朝鮮半島の関係は古代から幾多の戦乱を経て、連綿と今に続くものである。歴史時代区分としては日本の古代を描いた小説ではあるが、ここが「東アジアの中の日本」の視座の原点かもしれない。【商品解説】
目次
- 第七章 宿敵仲麻呂
- 第八章 明日への忍従
- 第九章 盟友再会
- 第十章 遠い祖国
- 第十一章 それぞれの道
- 第十二章 琴弾き岩
- (以下、上巻)
- 第一章 遣唐使来る
- 第二章 三人の運命
著者紹介
安部龍太郎
- 略歴
- 〈安部龍太郎〉福岡県生まれ。久留米高専卒。「血の日本史」でデビュー。「天馬、翔ける」で中山義秀文学賞、「等伯」で直木賞受賞。
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