電子書籍
努力次第
2022/07/30 08:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
訳者解説の要約が上手くまとめられている。
著者が主張しているのは、才能ではなく努力が人の人生を決めるということ。これには努力の仕方や環境要因も絡んでくるが、努力なくして成功はありえないと断言している。
何かを極めるにはそれなりの練習量(一万時間説)とそれに対する集中力も必要らしい。
ただ、訳者の方が別の研究結果や意見から、努力だけではカバーしきれない才能や生得的なものはやはりあるのではないかと述べているところも面白い。
努力できることが才能でもあるよなーと個人的には思う。
投稿元:
レビューを見る
感想
才能とは何か。人と組織に潜在する才能を開花させるための科学的アプローチの解説書。外部環境とのインタラクションの側面を深掘りしてほしかった。
投稿元:
レビューを見る
プロフェッショナルは、10000時間(だいたい10年かかる)練習に費やしている。才能なんてものはなく、練習がプロになれる。この言葉を覚えました。
そのことを実証しようと3姉妹をチェスチャンピオンにした家族の話、タイガーウッズ、ヴィーナス姉妹、モーツァルト、フェデラー、荒川静香などなど親しみのある有名選手の事例がたくさん出てくるので読みやすいです。
一流選手は、相手選手の体の動きで、ボールを蹴る・打つ・投げる前に、そのボールがどこに行くのかを予測してる。これは練習で身についてしまう。
投稿元:
レビューを見る
才能、しなやかマインドセット、ステレオタイプ、プラシーボ効果。
元トップアスリートが記載すると説得力が違いますね。
投稿元:
レビューを見る
マルコム・グラッドウェルの「天才! 成功する人々の法則」がベースとなっている本。
どこかで聞いたような話も多いが卓球でオリンピックにも出た選手だけあって説得力はあります。
面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
レビューはブログにて
https://ameblo.jp/w92-3/entry-12758806672.html
投稿元:
レビューを見る
この世には遺伝的に決まる「才能」なんてものはない。すべては努力(と運)だという「やればできる系」の内容。概ね1000時間を10年間(計1万時間)かけて「適切な方法で(ここが大事)」訓練すれば、どんな分野でもトップレベルになれるという。ただし、短距離やマラソンのような単純なものは遺伝的要素にも左右されるとのこと。
「やればできる系」の「努力は報われる」というのは、デキナイのは努力が足りないからという当人の怠惰を責めることにもなりかねない点で問題がある。そもそもこの本は成功者ばかりを取り上げて、1万時間やったけどダメだった人々を無視しているのではないかという疑問もある。また、訳者解説にもあるように、10年以上前に出された本でもあり、著者の見解には科学的にも様々な批判があるようで鵜呑みにするのは危険である。
とはいえ、解説の最後にあるように、才能がないからと始めから諦めるのではなく、楽しみながら継続してそれなりに上達すれば、よりよい人生が送れるとは思うので、そういうものだと割り切ってチャレンジする姿勢は大切なのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
才能より努力が重要である。そしてその努力についても正しい目標を持つといった工夫が重要であると言う主張の本。相変わらず山形さんの訳者あとがきがわかりやすい。
投稿元:
レビューを見る
10,000時間の質の高い適切な強度の練習とフィードバックの先にイノベーションが。簡単にイノベーションって言うなよってか。そして自分の才能に過信せずにね。謙虚に学ぼうって話。
投稿元:
レビューを見る
天才と言われる人たちはもともと才能を持っていると思っていた。
例えば運動や芸術は持っている才能をいかに幼少期からの教育によって開花させていけるか、ポイントは生まれ持った才能と思っていたが、才能ではなく全ては環境と運と言い切る部分がとても気持ち良い。
スポーツ1つとっても幼少期に与えられた環境、そして出会える指導者によって才能が育まれる。
もって生まれた才能ではないことに自信を持てる。
そしてそのような環境に身をおけるかどうか、幼少期であれば置かせてもらえるかどうかによって変わってくる残酷な世界でもあると感じる。
====
ジャンル:自己啓発・マインド 人事
出版社:河出書房新社 出版社ページへ
定価:2,200円(税込)
出版日:2022年06月28日
====
マシュー・サイド
作家、英『タイムズ』紙コラムニスト。オックスフォード大学哲学政治経済学部を首席で卒業。卓球選手として活躍し10年近くイングランド1位の座を守った。オリンピックにも2度出場。著書に世界的ベストセラー『失敗の科学』『多様性の科学』他。
====
flier要約
https://www.flierinc.com/summary/3166
投稿元:
レビューを見る
神童は非凡な遺伝子を持っているのではなく、非凡な育ち方をしているだけ。
「何がいけないのかわからなければ、何が良いかも絶対にわからない」ので、フィードバックは必要不可欠。
知能を褒めると「頭が良い」レッテルを失うことを恐れるようになり、努力を褒めると継続して挑戦するようになる。才能神話が至上の世の中では簡単ではないが、努力思考の褒め言葉を常に繰り返すこと。
投稿元:
レビューを見る
めちゃくちゃいい本でした。
この本は、「才能なんてものはなく、すべては努力次第だ!」という著者の主張を、とても丁寧に科学的論拠をもとに考察されています。
運動競技を見ると「黒人ばかり活躍していて、黒人は遺伝的に運動に向いている!」と思っていましたが、「黒人選手はただ努力の量が凄いんだ!」「遺伝や才能なんて関係ない!」という結論は、とても刺戟的で良かったです。
視野が広がり、やる気が起こる、とてもいい本です!!
ぜひぜひ読んでみて下さい。
投稿元:
レビューを見る
失敗の科学を読んで。
やっぱりこの著者の本は論旨明快で読みやすい!
雑誌のコラムニストだと知って納得。エッセイ調で読めてしまうが、中身は濃い。著者自身が元オリンピック選手というのも非常に説得力がある。
本書では「氏か育ちか」問題について、ほぼ100%「育ち」と言い切っている。議論が分かれる内容が多いが、立場を明確にして論じられているのでシンプルでわかりやすい。
論旨:天才はいない。何かに優れた人は、1人も漏れず一万時間以上の目的性訓練を積み、そこから得られる膨大な経験からパターン認識を向上させ、動作を潜在記憶にまで落とし込む。
メモ
・関連性がモチベーションを生む:同じ誕生日の人が出題する数学の問題への取り組み姿勢の向上
・努力を褒める。「頭がいい」と褒めることは能力低下につながる。:知性を褒められると、失敗することでがっかりされることを恐れる。努力していることを知られたくなくなる。
・遺伝子ドーピングの将来可能性。筆者は倫理的に難しいとしながらも、是とする模様。(ただ生まれ持っての才能を全面的に否定する筆者の立場からすると、そもそも遺伝子ドーピングも関係ない、努力には覆されるとすべきのような気もするが)ガリレオ(望遠鏡の発明者)の時代、多くの人が望遠鏡は倫理的にどこか怪しいと心から思っていた。神が認めた力を人類が超えるものとみなしていたから。今遺伝子改良に反対している人がいつか同じように見なされるというのも想像にかたくない。とのこと。現在の感覚ではかなり極端と言えるものの、あとから振り返ると筆者が言い当てた通りになる可能性も否定できない。
・黒人のランナーの優位性は遺伝的なものなのか?:筆者の考えはNO。遺伝子は同じ黒人でも多様性に富んでおり、育った環境によるもの。①ケニアは高地にあり、低酸素状態にあるため耐久性を高める。②学校へ行くのに交通機関がないので20キロを走って通うのがデフォルト。しかも高地。子供の頃から1万時間トレーニングをしているようなもの。③スポーツ以外の分野では黒人は参入障壁が高いため、スポーツを目指す傾向が高まる。④スポーツでの成功によって貧困から抜け出したいという意欲の高さ。個人的にはこれは疑問。肌の色が黒いことと因果関係はなくとも、体格の違いはあるように思えるが、(たまたま肌が黒い遺伝子と、足が長い遺伝子?&しなやかな筋肉を形成する遺伝子が一緒になる可能性が高いのか。肌が黒い人は髪がパーマな可能性が高いのと同じように)
投稿元:
レビューを見る
1 どんな本?
遺伝的に決まる才能なんてもの存在せず。傑
出性は目的を持った練習とフィードバックのル
ープで決まる事を説く本。人種の特徴にまで言
及した本は初めて見た。
2 なんで読んだの?
(1) 子育てに役立てたいから。
(2) 教育に役立つ知識が欲しい。
(3) 具体的な教育の仕方を更新した状態。
3 構 成
3部10章構成310頁
自伝バイアス、著者の卓球経験から始まり、
人種の色眼鏡を捨てる事ができたならば世
界を変える事ができると締めくくる。1/2は
本書の主眼である才能と言う幻想に費やさ
れている。
4 著者の問題提起
傑出するのに才能が必要だと思って無いですか?
5 命題の至った理由
卓球の英国代表だった著者の考察から生まれ
た疑問。その疑問を解決する科学的根拠から。
6 著者の解
傑出には努力の量と質が大事(運も)遺伝的
な物は関係が薄い。
7 重要な語句・文
(1) 傑出才能説
(2) 才能至上主義
(3) 神秘の花火
(4) 関連性がモチベーションを産む
(5) あがりのメカニズムとその回避法
(6) フィードバックループ
(7) 成長思考
(8) 行動を褒める。
(9) 能力は褒めない。
(10) 感情は皆一様に遺伝子に組み込まれている。
8 感 想
既知のリマインドにもなったし、新たな学び
にもなった。
刺さったのは人種にすら遺伝的特徴は薄い事。
外見ぐらい。私の偏見が薄らいだ。世界は一つ
になれると感じた。
深く知りたい事は内的動機の出し方。やる気
を出す事ができればなんでも出来ると思う。
人に勧めるなら目的性訓練とフィードバック
ループ。誰もが何にでもなれる。
私がタイトルをつけるなら「才能を否定する
科学」
9 TODO
(1) 子供の能力を評価しない。
(2) 子供の行動を褒める。
(3) 失敗なんかない事を伝える。
10 問 い
人間とは?
11 答 え
皆一緒
投稿元:
レビューを見る
本書では才能という先天的に決まっているものよりも後天的につけられる知識や練習の工夫、メンタルのコントロールによってプロフェッショナルに至ると考えていた。大谷翔平といった天才も常人の何倍も練習している様子がメディアを通して伝わることから,本を読む前から努力の重要性を認識していたつもりだが,どこか才能の違いというものに逃げていた部分はあったと本を読んで反省した。第一章の様々な例を用いたプロフェッショナルの常人離れした判断の根拠とそこから著者の見解は大変興味深かったが,二章以降才能という話題から外れた内容が多く,才能について科学の視点から多角的に考えられる本と期待していたので残念であった。