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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/09/12
- 出版社: 共立出版
- サイズ:21cm/121p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-320-03543-0
紙の本
量子エンタングルメントから創発する宇宙 (基本法則から読み解く物理学最前線)
著者 高柳 匡 (著),須藤 彰三 (監修),岡 真 (監修)
量子力学から始まり、量子情報理論の基礎、量子多体系における量子エンタングルメントの解析を順に解説。「重力理論の宇宙は無数の量子ビットから創られている」という新しい物理学の...
量子エンタングルメントから創発する宇宙 (基本法則から読み解く物理学最前線)
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商品説明
量子力学から始まり、量子情報理論の基礎、量子多体系における量子エンタングルメントの解析を順に解説。「重力理論の宇宙は無数の量子ビットから創られている」という新しい物理学の考え方が理解できる。【「TRC MARC」の商品解説】
物質が「原子のつぶつぶ」から構成されているように,宇宙空間は「情報のつぶつぶ」から構成されているのではないか?このような考え方が,超弦理論と量子情報理論の境界領域から生まれ,理論物理学の最先端の話題となっています。情報のつぶつぶとは,「量子ビット」のことで,量子情報の最小単位を意味します。ミクロな世界の自然法則である量子論では,情報の在り方も,マクロな古典的な世界とは大きく異なります。その最たる理由がミクロな世界に特有な二体相関を意味する「量子エンタングルメント」の存在です。この本では,主に学部生レベルの物理の予備知識をもとに,この話題のエッセンスをひも解いていきます。
学部生の読者は,是非,まず第1章「本書のガイド」を最初に読んでいただき,話の流れをつかんで頂ければ全体が読みやすくなると思います。そこでは,初読の際に読み飛ばしてよい部分も提案しております。また巻末の用語解説もご活用ください。2章以降では,まずこの話題の基礎となる量子エンタングルメントやエンタングルメント・エントロピーの解説にかなりの紙面を割いています。その後で,最近の超弦理論の主たる研究テーマとなっているゲージ重力対応とそれを用いたエンタングルメント・エントロピーの計算を平易に解説します。その後で,エンタングルメント・ウェッジやブラックホール情報問題とアイランド公式,量子エンタングルメントからの時空の創発など,最新の話題にも触れており,理論物理学を研究する大学院生にとっても読みごたえがあるのではと思います。本書が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。【商品解説】
目次
- 第1章 本書のガイド
- ―量子論からブラックホールやゲージ重力対応,そして宇宙創発まで
- 第2章 量子エンタングルメント
- 2.1 量子力学の復習
- 2.2 量子エンタングルメントとは
- 2.3 ベルの不等式の破れ
- 2.4 混合状態の量子エンタングルメント
- 2.5 エンタングルメント・エントロピー
- 2.6 量子テレポーテーション
著者紹介
高柳 匡
- 略歴
- 〈高柳匡〉東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。京都大学基礎物理学研究所教授。専門は素粒子理論。湯川記念財団・木村利栄理論物理学賞、仁科記念賞などを受賞。
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