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商品説明
カナダ・バンクーバーで日本人男女の変死体が発見された。とある理由で捜査をかってでたのが、魔女王・薬師寺涼子。泉田準一郎警部補とともにバンクーバーに乗り込んだ涼子は、捜査に非協力な総領事にお仕置きを実行し…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田中 芳樹
- 略歴
- 〈田中芳樹〉学習院大学大学院卒業。作家。第3回幻影城新人賞、88年星雲賞受賞。著書に「銀河英雄伝説」「創竜伝」「東京ナイトメア」など。
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紙の本
だれだ、カバーを下の方から覗いている奴は。でもねえ、こういうカバー画を見ているとね、なんとなくミニの女子高生を下から盗撮する男の気持ちがね、わかるような気もするのですよ、勿論哀しいよね、とは思うけど
2003/12/27 23:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「バンクーバーに舞い降りた、常勝不敗の魔女王!
カナダ・バンクバーで日本人男女の変死体が発見された。とある理由で捜査をかってでたのが、魔女王薬師寺涼子!
従臣(?)泉田準一郎警部補とともに、バンクーバーに乗り込んだ涼子は、捜査に非協力な総領事に、見る者も凍りつくお仕置きを実行。直後、ハリウッドの帝王・グレゴリー・キャノン二世から、彼が所有する島・黒蜘蛛島に正体される。だが、二世の背後には、警視庁を解雇された男達の不審な姿が・・・・・・。
究極の美と破壊的な力を誇る女王様が、妖しの島で悪漢、化け物相手に問答無用の大活劇!待望の書下ろし最新刊!!」
カバーイラスト:垣野内成美、カバーデザイン:泉沢光雄、カバー印刷:近代美術
で、最初に書いておくけれど森博嗣『ZOKU』をコミック・ノベルで売っていたけれど、そして小説の軽さからいってもそれに相応しいものではあるけれど、その本単体で見た場合、イラストのバランスからはいっても、その謳い文句は嘘。その点、田中のこの本は、宣伝文句有無にかかわらず、明らかにコミック・ノベル。むしろ、ホラーとして売るほうに無理がある。B級スプラッター小説の傑作、怪作とでもいったほうがいいのではないだろうか。
主人公は薬師寺涼子、警視庁刑事部参事官で27歳、巨大企業JACESのオーナー会長の令嬢で父親は警察の大物OBというのだが、あれ、オーナー会長が昔、警察にでも勤めていた?何だか釈然としないなあ、などと思いはする。で、その涼子はカバーや本文イラストに見るような美女、オジサンよだれダラダラの抜群のスタイル。勿論、有能で、運動神経も抜群。同僚というか部下というか、相棒は泉田準一郎、警視庁刑事部参事官室で33歳、ノンキャリアで、年収は涼子の1/100というか、涼子が彼の100倍というか。で、彼女のメイドというのが、これまた美貌でミニスカートがよく似合う武器の天才マリアンヌと、電子機器の天才リュシエンヌ。ともに戦闘力抜群で、太もも露に空中を涼子と舞う姿は、まさにオジサン鼻血ダラダラ。
で、その彼女のライバル、というか森博嗣のVシリーズの瀬在丸紅子に対する祖父江七夏の役をこなすのが、警視庁警備部参事官で美女の室町由紀子警視、27歳。彼女のお供というか足手まといとなるのが岸本明警部補23歳。でもって、涼子の美貌と運動神経に目をつけたのがハリウッドの帝王グレゴリー・キャノン二世。で、イラストではただ気持ち悪いだけの女というのが彼の秘書でドミニク・H・ユキノ。彼女の祖母は女優で、キャノン二世の祖父でハリウッドで映画プロデューサーをしていた一世の映画『怪奇クモ女』に出ていたという、文章からいけばグラマラスな美女のはず、イラスト大失敗。
それに刑事部参事官室のコンピュータ・マニア貝塚さとみ巡査や、元警察官で暴力団と組んで賭博、懲戒免職となった加戸直彦、井関光行、吉野内守の3馬鹿トリオ(少しもユーモアなし、ただ暴力あるのみ、体育会系野郎たち)。ま、物語の紹介というよりは登場人物紹介になってしまったけれど、話のほうは読んで楽しんでもらうのが一番。
長女も、我が家のスケベ、父も喜ぶように、コマワリされたイラストが正にコミック・ノベル。宙をまう美女もだが、部下の膝にミニスカートでちゃっかり腰掛ける美女の姿も、垂涎もの、ほらほら鼻血が・・・。
紙の本
決闘は貴婦人のたしなみ
2003/11/26 00:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽめらにあん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前回に引き続き、舞台は海外である。実家の法事に出たくないばかりに、カナダでの殺人事件に飛びついたお涼サマ。もちろん、お供は忠実なパートナー、泉田警部補。そして今回の相手は何と蜘蛛女である。この女、普段は美人で有能な秘書であるが、人間の体を乗っ取って生きてきた大蜘蛛である。クライマックスでのお涼サマと蜘蛛女のサーベルでの一騎打ちは迫力満点である。そしてお涼サマは息をのむほど美しい。彼女自慢の2人の美少女メイドたちも大活躍である。お涼サマゆくところ必ず現れる室町由紀子、その部下レオコン岸本も健在だ。また、前回より微妙に近づいたかのようなお涼サマと泉田警部補の距離も気になるところである。何しろ今回お涼サマは「子供を産むとき、タマゴで産んでやる! その時後悔するなよ。」と公言しているのだ。朴念仁の泉田警部補は「何で私が後悔するのだろう。」と思ったようだけれど…。やや、お涼サマにいつもの『品』が欠けているような気がしないでもないけれど、やはりお涼サマはすばらしい!!