紙の本
アンソロジー
2019/06/05 16:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろんな作家がかいたアンソロジー。
ちょっとした日常ミステリー。ちょっとあたたかさを感じたりで好きなテイスト。
紙の本
いろいろと
2024/03/09 11:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
一つのお題から、いろいろなテイストの物語がつづられる。
作家さんの個性が出る。
猫の話が好きだったかな。
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破られない約束はない。ばれなければ嘘ではない──。これは、人生のスパイス。様々なアレンジで、お目に掛けます。実力派女性作家集団による書下ろしテーマ・アンソロジー。毒が含まれています。少しずつ、お読みください。
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アミの会(仮)による、六編の物語。
今回のテーマは、タイトル通り、嘘と約束なので、これまたワクワクする。
「パスタ君」は、蓮田君と「ぼく」の物語。
転校生の蓮田くんは、パスタが好きだから、おじいちゃんがハスダって名前にしちゃったんだ、と自己紹介した。
幾ら何でも、の嘘だ。
でも、彼はなぜそんな嘘をついたのだろう?
遊びにおいでよ、なんて言うから同じ方向だし、と家の前に行ったのに、結局入れてくれなかったのはなぜだろう?
もしや、と「ぼく」はある考えに至る。
想像は、想像だからこそどこまでも恐ろしい方向に転がる。
そして「ぼく」の家にも、事件が起きる。
切なさと、苦さの混じる物語だった。
最後の一文は、そんな中で、成長を感じさせるものであった。
近藤史恵も、大崎梢もよく読む作家だ。
それぞれ、「ホテル・カイザリン」「自転車坂」が収められており、持ち味が出ているように思った。
次はどうなる、どっちの方向に物語が進む、いろいろ行き先を考えるのも楽しいが、ただ物語の流れに身を任せ、没頭するのも悪くない。
次はどんなアンソロジーになるかな。
ゲストは来るかな。
次回もあるようなので、またその日を待つことにしよう。
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やっぱりアミの会 はいい。
今回も粒ぞろいの作品たち。
好みから言えば、最後の大崎さんのいつかのみらいが一番好き。
謎の女性に失踪した老女。
不気味な雰囲気がきれいにまとまってよかった。
最初の自転車坂も、思いがけない展開ににっこり。
最初のあの話がそう繋がるとは。
青は赤、金は緑も可愛くて微笑ましい。
効き目の遅い薬、真実はいかに。
人の心はわからない。
苦しいね。
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アミの会(仮)によるアンソロジー第6弾。
「自転車坂」松村比呂美、「パスタ君」松尾由美、「ホテル・カイザリン」近藤史恵、「青は赤、金は緑」矢島存美、「効き目の遅い薬」福田和代、「いつかのみらい」大崎梢
全体的に良い話系。
「効き目の遅い薬」惚れ薬の話。登場人物それざれのとぼけたような語り口と皮肉な結末、一番面白かった。
(図書館)
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アミの会(仮)のアンソロジー第六弾。
このシリーズに関して私は、「ゲストの男性作家に頼り過ぎている」とか、「迷走している」とか、不満ばかり書いてきた。今回は最初、本自体の変形サイズと薄さに不満だったが、収録作品を読んでスッ飛んだ。傑作ばかりだ!
ゲストが入らない純正メンバーの六作品で、近藤史恵さんと大崎梢さんは流石に貫禄の面白さ。でも一番良かったのは矢崎存美さん。悲しい話を温かさが包む、こういう作品は大好きだ。テーマの『嘘と約束』に最もマッチしていたし、これから他の作品も読んでみよう。
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【収録作品】「自転車坂」 松村 比呂美/「パスタ君」 松尾 由美/「ホテル・カイザリン」 近藤 史恵/「青は赤、金は緑」 矢崎 存美/「効き目の遅い薬」 福田 和代/「いつかのみらい」 大崎 梢
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いゃー良かった。
「自転車坂」、「パスタ君」、「ホテル・カイザリン」、「青は赤、金は緑」、「効き目の遅い薬」、「いつかのみらい」。
どれも甲乙つけがたい。
"今回は甘美で不穏"はまさにぴったり。
お勧めの一冊。
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毎回楽しみなアンソロジー。版型が違うのは版元が違うせいか!近藤さんは既読。松村さん、福田さんが特によかった。
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アミの会、質の高い作品と、クソみたいな駄文の混在が激しすぎる。クソみたいな、の人はもちろんいつも同じ人だけどね。
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〈嘘と約束〉をテーマにしたアンソロジー。
6篇それぞれおおそう来たか!みたいな驚きやらあり面白かったー。
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アミの会(仮)アンソロジー
今回は、どの作品もそれぞれに好き。面白かった。
嘘と約束っていう真逆でないちょっとずれた裏側みたいなとこが
いいなぁと思って読んでたら
あとがきにそう書いてあった。
なるほど、企画通りに読まされたぜ!
嬉しいったらありゃしない。
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題名が嘘と約束だからかシュールな話もあった。効き目の遅い毒は悲しすぎるねえ。彼は一体何を考えていたんだろうね。ホテルカイザリンはシュールだ(-_-;)。それ以外は気持ちがほっこりできる話で良かった。アミの会のアンソロジーはいつも秀逸で面白いねぇ。
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アミの会<仮>の作家陣によるアンソロジー。
何冊か読んだが、今回の作品集も面白かった。
「嘘と約束」という、危うい物語になるのかそれともホッとする結末になるのか、先が分からない話にワクワクしながら読んだ。
「自転車坂」松村比呂美
初読み作家さん。車と自転車の接触事故から始まる物語。自転車という、被害者にも加害者にもなる危うい立場が怖い。
私自身、自転車にも乗れば車の運転もする、もちろん歩行者にもなる。事故を起こさない、遭わないように慎重に動くのはもちろんだが、その後の対応次第でも人生は変わる。
最近は誠実に対応した者の方が辛い目に遭うことも多いので何とも言えないが。
「パスタ君」松尾由美
松尾さんなのでSFっぽいのかと思ったら少年物。だが少年から見る世界が可愛らしくキレイとは限らない。むしろ子供だからこそシビアにリアルに見えてしまうものもある。
「ホテル・カイザリン」近藤史恵
近藤さんはシリアスなものとホノボノものとがあるが、これはシリアス。
セレブな主婦にもいろんな裏の顔がある。
大変マニアックな話で申し訳ないが、この作品を読んで子供の頃に読んだコミック「悪魔の花嫁」に収録されている「虚言のはて」という話を思い出した。
「青は赤、金は緑」金崎存美
初読み作家さん。今回のアンソロジーのまとめ役らしい。
収録されている作品の中では一番ホノボノする話だったような。手放しで良かった良かったと言えるものではないのだが、タイトルになっているなぞなそも、答えよりもなぜそんななぞなぞを出したのかということに重きがあって良かった。
「効き目の遅い薬」福田和代
福田さんらしい、様々な視点で描く不審死事件。
最初は可愛らしいお願い、それに応えるイタズラだったのになぜこんな結末になったのか。
気付いた時にはもう遅い。
「いつかのみらい」大崎梢
小学生の頃に書いた絵が見知らぬ人の部屋で見つかったといきなり言われたら、怖くて仕方ない。
だが主人公は落ち着いているし、相手の調査員も頼りないようでグイグイ来て巻き込まれていく。
端から見ればとても怖い話だが、引っくり返してみれば違う見方もある。なるほど、と感心。