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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/03/14
- 出版社: 光文社
- サイズ:19cm/340p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-334-96227-2
紙の本
アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した 潜入・最低賃金労働の現場
著者 ジェームズ・ブラッドワース (著),濱野 大道 (訳)
何気ないワンクリックに翻弄される労働者たちの現場から見えてきたのは、資本主義、管理社会の極地だった−。アマゾンの倉庫からウーバーのタクシーまで、英国で“最底辺”の労働に就...
アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した 潜入・最低賃金労働の現場
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商品説明
何気ないワンクリックに翻弄される労働者たちの現場から見えてきたのは、資本主義、管理社会の極地だった−。アマゾンの倉庫からウーバーのタクシーまで、英国で“最底辺”の労働に就いたジャーナリストがその体験を報告する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジェームズ・ブラッドワース
- 略歴
- 〈ジェームズ・ブラッドワース〉英国のジャーナリスト。ウェブサイト『Left Foot Forward』元編集者。
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人のプラットフォームでは吸い上げられるだけ?
2022/10/01 07:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Monty - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽い気持ちで手に取ったけど、労働とは何か?を考えさせられた一冊。イギリスのルポなので一概に日本と比べられないけど、本質的には同様の流れかなぁ?個人的にはプラットフォーム資本主義というのが、しっくりきた。映画マトリックスが頭に浮かんだ…
紙の本
二十一世紀の「イギリスの労働者階級の状態」
2019/05/16 15:49
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:garuhi - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者ブラッドワースは元トロキストで、英国のジャーナリストである。本書はかれがアマゾンのピッカーやウーバーのドライバーとして体験した「ギグ・エコノミー」のルポルタージュである。それはまさしく、現代のイギリス労働者階級の最底辺で労働している最貧困者・移民労働者の現状と本音を代弁している。アマゾンの巨大倉庫でトイレにも行けず昼食の時間をも「節約」して、伝票に指示された商品をかき集めベルトコンベアに流し込む作業を一日中繰り返すのである。一日の歩行距離はじつに一六キロメートル以上にのぼるというのだ。また、この職場で圧倒的に多いルーマニア人の劣悪な食住生活も克明に記録されている。さらにかれは、訪問介護の介護士・コールセンターのオペーレター・ウーバーのドライバーになり、そこでの労働者の状態を克明に浮き彫りにするのである。それは、あたかも若き鎌田慧による『自動車絶望工場』に似ている。
日本にも上陸したのにもかかわらず、全然普及しないウーバーであるが、英国とりわけロンドンでは爆発的に増殖したようである。ドライバーとして採用されるのは非常に簡単ではあるが、そこで一人親方として生計を立てていくのは如何に困難であるかを、かれは見事に証明してみせた。
日本でもまた、インターネットを媒介とした商売が拡がっている中で、英国のそれを”隣の芝生”と見るか”他山の石”と見るか。少なくても本書は日本のそれを考える上でその機会を与えてくれるであろう。